第三十六話 終りと始まり
黒マネキンはやり直すと言った。
やつは俺の視界で気色悪い動きをしている。
今のガグルたちはどうなる?
「それはね…教えちゃおうかな〜、どうしようかな〜?」
俺は今、親父の記憶を見て全てを思い出した。前世の記憶を。
俺はクズの引きニート。この世界でもそうありたくない。
だから、さっさと教えろよ。
「もう〜、仕方ないな。ガグルたちはキミが死んだ時点で死亡が確定する。どういう形であれ、ガグルは必ず死ぬ。」
それはどういう…
運命共同体みたいな感じか…
「そうだね。そう解釈しとくといい。で、どうするの?やり直す?」
ああ。もちろんだ。
ガグルを救う。
俺はそうしたい。
「あら!もとクズとは思えないような発言。お父さんはうれしいよ。」
誰が、お父さんだよ!?
お前と、俺の親父は似ても似つかない。
「そっか。じゃ、色々教えて上げる。キミは二度目の転生をしようとしている。それは魂をとても消耗するし、成功する保証もない。」
まあ、もう死んでるし、失敗しても何も変わらないだろうな。
「だけど、成功率を高める方法があるのだよ。」
それは一体!?
「記憶に蓋をすること。キミはそれを体験しているだろ?」
だから、前世の記憶がなかったのか。
でも、記憶をなくしたら、どうやってガグルを救うんだよ。
「ボクが導いてあげるよ。記憶はボクが持っていてあげるから。」
どうして、そこまでしてくれるんだよ…
「さぁ、ね?気まぐれだよ。」
そっか。ありがとう。
「じゃ、行くよ。」
わかった。
今度こそ、俺は守りたいもんちゃんと守るんだ。
俺の意識は途切れた。
俺の第三の人生が始まるのだ。
続きはまた別の形で投稿します。




