第二十二話 グループ分けって気まずい時、あるよな!?
荷物を捨てるとギメイもとい、ガグルは言った。
「どういう事だ?」
ガグルは少しうつむいた。
「お前はマクロサーからどこまで聞いている?」
「内乱寸前って事は聞いたよ。」
「その事だ。」
ガグルは長々と話し始めた。
イートス王国は国王派と革命派に二極化している。その象徴が、五大魔人の一角がつくったというイートス王国を真っ二つに分ける地割れだ。その地割れを起点に王国派と革命派がそれぞれの暮らしをしている。
さらに不思議なのは地割れに唯一巻き込まれなかった倉庫だ。その倉庫をどちらが取るかそれが今の問題らしい。倉庫は今、空だ。だから、争いが起きずに均衡が保たれている。
「ところが…だ…」
「俺の荷物…」
「そうだ。すでに噂は広まっている。だから、」
「荷物を捨てろと…?」
「そういう事だ。届けるにしてもイートス王国が安定してからだ。そのために力を貸してくれ。」
そういうことなら迷わずイエスだ。
あ!?そう言えば…
「他の人達は…?ルー王国出る時、何人かいたよね?」
「あ〜、それな。ちょっとここ来るまでにね。」
触れないでおこう。
『女絡みだろう。』
『そういうこと、言わないでね、銀時さん。』
うちの従魔には困ったもんだね。念話でこんな事を言うようになるなんて…
「ガグル、ノープランって訳ではないんだろう?」
俺はここからフィオラさんも聞くべきだと思い、体を少し触って知らせた。
「もちろんだ。ちょうど四人いるだろ。従魔も含めれば。」
そうだな。人という単位が正しいかは分からないが…
「二人一組で王派と革命派の中枢まで潜り込む。おそらく裏で何者かがどちらとも先導しているはずだ。」
黒幕ですか。異世界物のテンプレだな。
「オレとそこのフィオラさんだっけ…で、王派だ。お前と猫で革命派だ。」
まさかの組分けだな。俺と銀時に戦闘能力はないのに…。あと、ガグルが猫って言ったらフィオラさんがちょっとムスッとしていた。
「サントの方はちょっときついかも知れんが、お前はこの世界の貴族の礼儀作法とかいざこざは嫌だろ?」
「はい!」
これでもかと気持ちよく返事をした。俺は俺の歩荷人生、その後、世界が平定したらスローライフが待っているのだから!
「じゃ、それぞれ行こうか。素性等はうまく隠せよ。この時期にほかの国から人が来るということだけでも充分怪しいからな。」
俺と銀時、ガグルとフィオラはイートス王国へ向かって歩き始めた。




