第十五話 新たな旅路へ
拠点に到着した。中に入ると、椅子に腰掛け、足を組む、マクロサーがいた。
「はぁ…帰ってきてしまったか…。残念、ゴホッゴホッ、ご苦労であった。」
本音、漏れませんでした…?
俺は一応、旅のアレコレを話した。マクロサーは無言だった。マクロサーは机の上の紙を俺に渡す。
「次の仕事だ。明日にはここを出ろ。」
ひぇ〜!!休みが欲しいよ…
「バルム王国まで行けてしまったのだ。頑張ってくれ。時間が…、この話はいいか。」
俺は紙を受け取り、拠点を出た。ガグルの家に向かう。途中で、おいしそうな出店が並んでいたからそれを夕食にあてよう。
「銀時、御主人様が帰ってきたよぉ〜。」
反応はない。寝ているのか。神とか言っているけど、ただの猫だね。
「騒がしいな。」
大きなあくびをして銀時が玄関まで来た。思わず、モフりたくなるが、我慢だ。銀時はいつものように肩に乗った。
「ご飯、買ってきたよ。」
「褒めて遣わす。」
「へいへい」
もう少し中身が可愛ければいいのにな。この猫…。銀時と俺はご飯に食らいついた。久しく口にできていなかった温かい食事、落ち着ける環境。俺たちにはそれで充分だったのかもしれない。
夕食後、一息ついた。俺はマクロサーから受け取った紙を手に取る。
ウィンドミルクまで荷物を届けよ。荷物は壁の門の所にある。なるべく早く届けるように。
そう書いてあった。期限も設けられていない。ウィンドミルクはルー王国から西に向かう。バルム王国ほどではないが、それなりに距離はある。確か、ガグルも西の方に行くと言っていたような…
「サントよ、また出かけるのか?」
「そうなるね。銀時はガグル家で待っててもいいけど?」
「無論。ついていくとも。」
ここで、家で待つと言われたら、結構ショックだった。
「じゃ、明日出るよ。」
「明日!!?」
今回の任務内容は、ルー王国から東に位置するイートス王国に物資を届けることだ。しかし、イートス王国内の情勢が良くないらしい。王派と革命派に二極化している。平定のために勇者ガグルが派遣されている。ルー王国も魔王軍の侵攻により、大打撃を受けている。内乱だけは防がなければならない。
翌朝。
「サント、旅に出るぞ。」
「それって俺のセリフだと思うよ。」
銀時はフッと笑ってガグルの家を後にした。
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
最後の投稿が三十日なのに元旦にエピソードを更新すると言う奇行に走っております。理由としては大晦日でもたくさんの人に読んで頂きましたので…、更新しなければと!言う気持ちになりました。
新年と同時に新章が開幕します!楽しんで頂ければ嬉しいです!




