p.h.
p.h.
「Hopeの配信が始まるなぁ」
Hopeというのは、日本で有名な配信者だ。
なんかむしゃくしゃすると思って俺はp.h.という名前でHopeのアンチを始めた。
アンチを始めてからは毎日が楽しかった。
それまで悩まされていた不眠症が治り、アンチ仲間も増えた。
俺は寝る前に欠かさずHopeのツイートにリプライをつける。もちろんアンチツイートだ。
俺の返信は自慢じゃないが的を得ているのでいいねやリツイートといった反響も大きい。
ある時、俺自身実況活動を始めてみようかと思ったのだが、うまくいかなかった。配信に必要なソフトをインストールしようとすると金縛りにあったかのように体が動かなくなるのだ。
もちろん何回も試したのだが、毎回こうなった。多分こういうことが俺のHopeへのアンチ活動を促進したのだと思う。ああ嫉妬だよ。嫉妬で何が悪い?
俺は、Hopeの配信を一度として見たことがない。切り抜き動画で見る位だ。しかし配信の中でこれは嘘だとか、これは話を盛っているとか指摘できる部分は山ほどある。
他の人たちも、いろいろHopeの不誠実な部分を指摘できるはずなのに、なぜやらないのか不思議だ。
ただ、このHope癪だが配信は面白い。
言葉のチョイスが俺好みなのかな。
おれはp.h.という名前で、Hopeのアンチをしているが俺のアンチツイートすらもHopeは自分のコンテンツに取り込もうとしている節がある。
もちろん、Hope自身はアンチに直接声をかけたりはしない。
そんなことしたら、アンチが増長して、もっとめんどくさいことになるからだ。
しかし、俺が毎日Hopeのツイートにリプライをする事はお馴染みのこととなっており、常にそれはアンチ活動と一言で言うには長すぎる期間続いている。まぁもはや恒例行事といったところだろう。
それに俺の発言は程度の低い人格否定などではない。
ちゃんと人の共感を得られる程度には、言葉に気をつけてアンチをしている。
おそらく、そういった姿勢が評価されて、リプライの削除といった措置を取られていないのだろう。
まぁ、Hopeが寛容であるという面もあるだろうが。
Hopeの配信が始まる5分前になったそろそろ俺の意識は深い闇の中に落ちていくだろう。
いつもそうだ。
Hopeの配信が行われる時、俺はいつも意識不明になる。
医者に行ってもわからなかった。
俺はもしかしたら。
いや、やめておこう。
俺はp.h.としてこれからもHopeのアンチをしていくつもりだ。
Hopeが存在するまではずっと。




