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使い道のない

作者: 朝焼 悠

全てはきっと上手くいくはずさ

どん底で

信じるしかなかった僕は


結局

何一つ

道を切り開けないままに

ここまできた


そもそも

普通って言葉で

一括にしたくもないけど

みんなと同じが

できなくて

外れていった僕のどこに

上手くいく要素があるって

僕は思い込んでいたんだろう


ずっと

何もできないって思ってた

それでも

なにか一つに

しがみついていれば

なんて甘い考えも持っていて


僕は逃げていただけなんだろう

みんなと同じが

できなかった僕は

笑われて

後ろ指さされて

見下されてばかりだった僕は

劣っているからじゃなくて

特別だからなんだって


自分の中でだけ

見える世界を捻じ曲げて

その中に引きこもっていただけ


外が恐くて

人が恐くて

まともに動けもできなかった僕が

どうにかなる訳なんて

なかったんだ


僕は今でも

苦しんで

乗り越えて

這い上がってきた

つもりでいるけど


傍から見たら

そこに居られなくなって

情けなく這い出てきた

使い道のない

クズ野郎


一体

僕はここで

何をしているんだろう


上がり目のない人生で

万馬券にすがるように

まだ自分にだけ

都合の良い奇跡が起きるなんて

まだ自分にならできるって

まだ自分はそれに値する人間だって

醜く愚かにも思っているのか


そんなことないって

言いたいんだ


僕にはこれしかなかったんだって

すがってきて

今も捨てきれない想いがあるんだって

言いたいんだけど


分からないな

僕はもう

ろくな人間では無いって

自分でも理解してしまったから

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― 新着の感想 ―
[良い点] ろく…ですよ。 ろくなもんじゃない…なんて なんでだい? 朝焼さんでさえ、知り得ない朝焼さん自身。 朝焼さんも誰も知らない未知なる朝焼さん自身。 ふつふつと… 未来 生まれる…
[良い点] >僕にはこれしかなかったんだ いつも朝焼さんはこう書いているけど、 本当は、これが好きだったから選んだんだ、じゃないのかなぁ。 それなら、好きなこと続けていられる朝焼さんは、幸せなんじ…
2021/03/30 21:18 退会済み
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