微かに灯る光
かなり短めです、ご注意下さい。
その世界は終わらぬ戦火で溢れていた、初めは些細な出来事だった、しかしそれは次第に肥大化しその世界にある組織から国へ、国からその同盟国へと数珠繋ぎで戦火は広がった。
そんな世界で、全てが滅ぶまで終わらないと言われていたこの戦争を終わらせ、世界に再び光を照らした者らがいた。
この物語はその者たちの血と涙で出来た光への軌跡の物語である。
序章
晴れない闇の中に彼はいた、いや、正確には彼意外にも夥しい数の人がいたのだろうが彼だけが光を、明日を見ていてそれを見る目がまるで他と違っていた、
「いつこの地獄は終わるのだろうか?」
ぽつりと彼はそう呟いた、そんなことは闇の中にいた者らはいつも思っていたし、そう嘆いていた、しかしながらその後にまた、
「どうすればこの負の連鎖を断ち切れるのだろうか」
普通だったら嘆いて絶望して運命に抗わず朽ちていくだけだが彼は明日を、希望を見ていた、この地獄の終わりという結果を前提と考え、輝ける明日を掴むために彼は動き出した。
「行こう」
そう一言呟やき歩き出した、その目に光を灯して。
次回からは文章の量を増やしてますので、適度にご期待ください。