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LOVE NEVER FAILS  作者: AW
13/17

オーガ

「それでどうなったんだ?」


 顔を寄せて聞き入っていた車掌がふと呟いた。僕は車掌の口臭に顔を背け、息を止める。鼻が過度に利くというのは短所ばかりだ。


「――過去が固定された」


「そうだろうな。俺が言いたいのは、都合が悪い過去でもあったのかということだ」


「色々とね。僕たちの敵が他にもいたのを忘れてた」


「他? 豚と猿か?」


 笑いを堪える車掌に、少しムッとする。でも、訂正すべきところはしっかりと訂正する。


「それだけじゃない。あと、全く豚じゃなかった。ファンタジーで言うところの“オーガ”ってやつ。僕もてっきり“オーク”だと思ってたんだけどね」


「はぁ? どっちが強ぇんだ?」


「断然オーガ。どっちも人みたいに二本足で歩くんだけど、デカいのは5mくらいだった」


「5mだぁ!?」


 大袈裟に驚く大人に、ちょっとばかり溜飲が下がる。


「まぁ、もう少しだから黙って聞いててくれよ」


 そして僕たちは再び向かい合い、異世界へと旅だった。

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