6話 手掛かり
「うわ~~……。よく寝たぁ。………あれ?」
罰として気を失っていた小花が目を覚まして、周りを見渡した。そこには、いつも見慣れている2人の顔が、ものすごく驚いている顔をしていた。
「どうした?ゆなねぇ…?」
小花は寝ていた場所からするするっと3人で作戦会議をしていた場所まで来て尋ねた。
「あっ……ああ…小花ちゃん。起きたのね…」
小花が白髪の女の子の目の前に来て初めて白髪の女の子は小花に気が付きそう言った。
「………?どうしたの?あっ、わかった!この男が変なこといったのでしょう!」といい、小花は稔の方を指を指してそう言った。
それを聞いていた稔は、
「このロリ…。なんか少し引っ掛かるが、俺は普通のことを言っただけけど…」
「なんていったの?マイねぇー?」
稔をさらりとスルーした小花が紫色髪の女の人にそう聞いた。
「小花ちゃん…。落ち着いて聞いてね…。この子…。カゲ人間の位置と数が分かるのだって…」
それを聞いた小花は一瞬何をいったのか理解が追いつかなかったが、ゆっくりと理解していき…
「えええええええーーーーー!!!!」
「ちょちょちょちょちょまっててて!!ええーー!なになになになにこの男!!気持ち悪っ!!」
「ひどい言われようだな…。
まったく…。けど、なぜみんな俺がその、わかるだけでどうしてそう驚くんだ?」
そう稔は尋ねたら、3人ともこれもまた驚いた。
「はぁ…あなたってホントなにもしらないのね…。今まで学校でなに勉強してきたの?」
白髪の女の子が呆れたようにして稔に向かって言った。
ええええーーー。
稔は、まだ自分がとてもこの人類がカゲ人間に対しての手掛かりとなることを言っているのを気がついていなかった。普段稔はニュースとか授業とかカゲ人間に対する情報はどことなく別世界のことのようにいつも、そうとらえていたつけが回ってきた。
稔は周りを見た。そこには2人は呆れていて、そして興味津々な女の人がいた。
「もう!マイさん!気持ちは分かりますが、今はカゲ人間の情報が先です!」
紫色髪の女の人が稔に襲いかかろうとしていたのを白髪の女の子が止めてくれた。稔は逃げる体勢だったのをもとに戻して、
「とにかく場所がわかるのだったら教えて」
紫色髪の女の人を落ち着かせて、白髪の女の子がそう言ってきた。
「高校にいる2体だけだよ。」
「じゃあそうと分かればいきましょか!」
そう言って白髪の女の子は稔の腕を捕まえて飛んだ。
「ばっ…!いや…ちょっと…」
稔は自分が重力に逆らって今空を舞っているのか飛んでいるのか分からなかった。
「いや…えっ!てか、怖い怖い怖い怖い!!」
稔は破壊されてガレキの山となっている下にある景色を見てしまった。
「もう…それでも男なの??まぁいいわ、学校に行くわよ!」白髪の女の子は稔の腕をしっかり握って高校の方へと行った。
「あっ!!先越された!!ゆなねぇずるい!!マイねぇ!速く行くよ!」
悔しがって紫色髪の女の人に向かって言った。
「これからは、もっと楽しくなりそうね…」
紫色髪の女の人が自分にしか聞こえない小声で言って、
「はいはい、小花ちゃん、行きましょ!」
そういって2人もまた学校へと向かって飛び立った。