第五話 ゲーム談話
昼休み、俺と義人と石井(なんか義人とは過去に大会で会っていて旧知の間柄らしい)は昼食を食べながらゲーム談義をしていた。
「やはり64で最高のゲームはゴエモンだな」
「ネオ桃山幕府のやつか」
「ああ、おれもやったなー、<プラズマ親爺>が最高だよなー」
<プラズマ親爺>とはこのゲーム中における予言者のようなものである。「ぷぅらずぅまぁぁぁーーー!!!」と叫びながら予言する姿は壮絶で、俺の数あるトラウマの一つとなっている。
しかしこのゲーム自体はとてもおもしろい。
「<プラズマ親爺>はともかく、確かにあのゲームはいいな」
「うむ。なんといってもゲーム中の<おれはインパクト>が傑作だ」
<おれはインパクト>とは水木一郎(アニソン界の大御所)が歌っている、「ダダッダーーシュ!!!」のイントロから始まるゲーム中の曲である。俺にはイロモノにしか聞こえなかったが。
「……お前らはそういう変なところにしか感想がもてんのか」
「変なところー?」
「何が」
……二人とも感性が俺とは違うらしい。もしかして俺がおかしいのだろうか?
「ならプレステでは何が名作だ?」
「FF7かなー」
「三国無双3だな」
「理由は?」
「ティファがかわいいからかなー」
「孫尚香が萌えるからだな」
……やはりこいつらが変なんだな。己の欲望に忠実なのはある意味尊敬できるが。
「じゃあ旦那は何が名作だと思う?」
「パワプロ9だな」
これは間違いなくおもしろい。
「理由はー?」
「サクセスもいいしオープニングがいいからな」
おそらくパワプロの中でもトップクラスだろう。
「萌えるキャラは誰だ?」
「……俺がそれやってたの小学生の時だぞ」
そんな頃からそういう目でゲームやってたら嫌すぎる。
「えー、そういうのって普通だと思うけどー」
「そうだよなあ」
「三井って変だねー」
「ああ、俺もよくそう思う」
……俺って、変なのだろうか……?そう考えたら負けだと思いつつ、少し自分が変ではないかと考えてしまうのだった。
「ちなみに、PCゲームでは?」
「君ある、かなー」
「ふむ、俺はH2Oだな」
……学校で話してるくらいだから、18禁じゃないゲームだよな……?頼むから教師に指導されるような内容を堂々と話して捕まるなよ……?
作者の趣味出まくりです。ただ、18禁ゲームはしてないです。……本当ですよ?