二話 謝罪と自己紹介
なかなか難しい・・・(汗
「うーん・・・ふわぁ~・・・」
ここは死んだ後に来る狭間もしくは中間にある空間。
ついさっきまで、ベッドで横たわっていたにも関わらず、老人は若かりし頃の姿に変貌した上で、また、意識が再浮上したのである。
男は、まだ意識がはっきりしないのか、ぼぅーと周りを眺めている。
(・・・あれぇ~、俺はさっき死んだ筈なのになぁ~・・・)
幾分か、時間が過ぎたとき、男はそんなことを思いながら、大分余裕が出てきたのか、周りを見る余裕が出てきた。
(ここは・・・一体何処なんだろう?・・・)
さらに、時間が流れて束の間、かなり遠くの方(感覚的にだが)に人影らしきものが二つあった。
その人影を認識してからは、男は感覚が覚束ないまま、その人影の方へと歩みを進めていった。
だんだんと近づくにつれて、その人影はやはり人で間違いないことが分かってきた。
そして、男が近づいてきたのが分かったのか、話し込んでいた二人は男に視線を向けて、男が喋れる位置まで来るのを待っていた。
そして、男が完全に近づいたとき、二人は非常に困惑してそうな顔を浮かべながら、男に向かって同時に告げてきた。
「「今までごめんなさ~い!!!」」
※※※※※※※※※※※※※※※
かなり意味が分からない・・・。
俺は、いきなり謝罪されて、凄く困惑してしまった。
このままだと、埒が空かない位、二人は頭を下げたまま微動だにしないので、この状況を打破するために声をかけた。
「いきなり謝罪を言われても、意味が分かりません。怒られるようなことをしたのか分かりませんけど、私は気にしないので顔を上げて下さい。」
そう言った直後、二人は飛び起きる勢いで顔を上げて、こちらに破顔しながら言ってきた。
「ありがとー!」
「ありがとうございます!」
片方には丁寧に返事されたが、もう片方はかなりフランクのようだ。
そして、自己紹介を始めた。
「はじめまして、私はあなたが一番最初に生まれたところ、前世であるところの、地球の一つの神、ディレ・ストファーです。」
「ヤッホー、あたしは転生先の、まぁ所謂二番目の世界の方の神でぇ、マッチョマンだょ~!www」
「ふざけてないで、ちゃんと紹介しなさい!」
「えぇー、いいじゃん、これぐらい。まぁ、私の本当の名前はトルシェだよ!某外国産の車に似ているかもだけど、ちょっち違うからねぇ!」
か、神様かぁ・・・。
突然過ぎて、理解が全く落ち着かない・・・。
しかも、トルシェと名乗った神はなんかフランク過ぎて、さっきの謝罪がすでに薄れちゃったよ・・・。(汗
「は、はぁ~・・・始めまして。一応、私の方も自己紹介させて頂きますけど、地球では、十字 雅で、ついさっきまでは、クロスド・リージュと名乗っていました。」
「わざわざ、ありがとうございます。」
「でもでも、あたしらは知ってたけどねぇ~!」
いらっ・・・(怒
なんか、だんだんこいつムカついてきたなぁ・・・。
ディレ・ストファー、通称ディレさんが丁寧なのに、なんでこいつはこんなにもガサツなんだか・・・。
「まあまあ、仕様だからしょうがないよね!(笑」
っ!!!
こいつ、俺は何も喋ってないのに、心を読んだのか・・・?
というか、そんなくそ寒いギャグ、今時流行らねぇよ!!!
「寒くないよ?ここは常温だよ?」
「気温のことじゃねぇ!!!てか、ダジャレや天然挟むんじゃねぇ!!!」
なんで、俺がツッコまなきゃいかんのだっ!?
「すみません・・・後でボケの真髄教えておきます。」
まさかのディレさんまで、ボケだったのっ?!
「度々すみません、それは冗談でして、そろそろあなたに何が起こったのかを説明させて頂きます。」
ディレさん・・・意外にこの人マイペースだなぁ・・・。
「と言うか、ようやく口調がほどけて良かったよ~。なんか考えている時の口調と今だと全く違うしさぁ~。」
えぇー、お前そんなキャラクター演じてたの?
もぅ・・・なんか、疲れたよ・・・。
「・・・もうお願いします。」




