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ランアウト 前編

ホワイトアウト、ブラックアウトの続編です。出来たら合わせて読んでくだされば嬉しいです。さりげに、別のお話ともちょっぴりリンクしています。

順調に交際を続けた初めての彼氏と彼女に、転機が訪れます。先に卒業を迎える彼女の進路が思わぬ方向へ行くことで、二人の仲に変化が起こり、それぞれの道を探します。

ランアウト 前編 


 彼女のパスタがさっきからちっとも減らない。

視線は確かに皿の上を彷徨っているけれど、実際彼女が見ているのは多分パスタではないのだろう。先週の泊まりがけスキーツアーのせいで金欠な俺のために、彼女が作ってくれたシーフードのパスタは、凄く美味い。それなのに彼女のフォークは皿の上を行ったり来たりで、中々掬おうとしなかった。

 こじんまりしたワンルームの、彼女の部屋。俺は何かと理由をつけて寄っては飯をご馳走になってしまっている。

「ルイ?腹減ってないのか。」

 自分はさっさと平らげて口元を拭った。

「…ううん、そんなことないよ。食べるに決まってるじゃん。ちょっと…味付けを考え込んじゃった。」

声をかけると柔らかく笑い、再びフォークが動き始める。

「肇くん。」

「ん?」

「今日、泊まっていける?」

「え!?」

「あは、無理だよね。…冗談だよ。」

「泊まって行きたいのは山々だけどさ。…俺は親のすねかじりだから。」

彼女のように独り暮らしをしていれば、急なお泊り依頼も即決OKを出せるのだが、俺は親と一緒に暮らしている。突然の外泊、という事態は、よほどの場合で無い限り許されなかった。

「また今度出かけようぜ。まだ雪の残っている山はいっぱいあるし。」

「うん、そうだよね。また、バイト代貯めないと。」

 くすくすと笑ってルイは食事を続行した。

 彼女の部屋の小さなこたつに二人であたりながら簡単な昼食を済ますと、郵便物が受け箱に落ちた音が響いた。

「取ってこようか。」

「あ、うん、ありがとう。」

複数の封筒が落ちた音だった。俺は立ち上がって彼女の部屋の玄関へ足を運ぶ。受け箱に大きさの違う封筒がいくつも落ちていた。よく知らない企業名の入ったたくさんの封筒に、彼女宛の印刷が見える。

 彼女は来春短大を卒業するために、就職活動真っ最中だった。だからたくさんの企業やセミナーなどの案内が届く。

 もう内定を貰っている子はたくさんいるそうで、ルイは遅れている方なのだそうだ。

「いっぱい来てるな…ルイは何社くらい受けたの。」

「今のところ、7つ。もう決まってなくちゃいけない時期なんだけどね~。やれやれ、まだまだかかるよ。」

壁にかけられたリクルートスーツを見上げて俺は小さく息を吐いた。ルイは紺色のタイトミニのスーツ。彼女を面接する人事がエロ親父でないことを切に祈る。やはりパンツスーツよりもスカートの方がウケがいいらしい。わかるけど。

 郵便物をひとまとめにして彼女の机の上に置いた。俺が余り詮索すべきではないだろう。と、思いつつも、本当はルイの就職先がここから通える場所であることを密かに祈っていた。

 社会人になっても、今と同様にここでルイに会えたらいい。

 そんなムシのいいことを考えてしまっている。まあ、それが無理でも、せめて週一くらいには会えるような距離の所にいて欲しいと俺は勝手に望んでいた。

 優しくてしっかりしていてよく気の付く、俺の彼女。

 羽田ルイは、俺の大事な彼女だった。


「へえ、エアメールだ。ルイって海外に知り合いいんの?」

航空便特有の封筒が見えて、俺は好奇心に負けて思わず尋ねた。

「お父さんだよ。海外赴任してるの。…電話してくれればいいのにさ、時々こうやって手紙がくるんだよね。」

「今時、父親と文通か。いいじゃん、そんなアナログなのも。親父さん喜ぶだろ。」

「ネットでスカイプ繋げばはやいのに、おかしいでしょう。でも、私お父さんの手紙嫌いじゃないんだ。」

穏やかな笑顔でそう言うルイが、結構好きだ。

 年頃から言っても異性の親とはぎくしゃくしていそうな女の子なのに、親父さんからの手紙が嬉しいと顔に出ている彼女。

 実際、やかましい母親がうざくてどうしようもない俺から見たら菩薩のような広い心の持ち主に思えてくる。

 そう言えば、俺は彼女のお袋さんには一度だけ顔を合わせたことがあるが、親父さんや年の離れた弟さんとは会った事がなかった。海外赴任しているのならばそれも当然だ。

「どのくらい海外に行ってんの?」

「もう、長いよ。10年以上…。」

少し躊躇ってから俺の質問に答えたルイは、温かい紅茶を運んできた。白いマグカップをこたつの上に乗せる。

そのわずかなな間が、なんとなく、彼女の気持ちを表しているような気がした。

 ・・・10年以上も離れているから、寂しいってことなんかな。

 そうでなくても、この一年半は親元を離れて一人暮らしをしているのだ。心細いのは無理も無い。

 彼女のお母さんは余りルイに似ていないと思った。いや、顔はそこそこ似てたけど、性格が随分と違っていた印象だ。とても元気で明るそうな、という所は近いのだが、妙にドライというか…割り切った感のある人に思えた。

『ルイさんが離れて暮らして寂しくないですか。』という社交辞令交じりの俺の問いに、『子供に手がかからなくなったのは助かるわよ。』と嬉しそうに答えていた。ルイには年の離れた弟がいて、その弟にまだ手がかかるんだろう。

 けれどもルイは割と寂しがりやだ。一人でも大丈夫だけれど、本当は一人にはなりたくないのだろう。最初は強がっていてそれがわからなかったけれど、付き合いが一年も過ぎると彼女の本質が見えてくる。

 ・・・案外、脆いって言うか。

 マグカップを両手で抱えて紅茶をすするルイをちらちら見ながらそう思う。

 就職活動のためか先月切った髪に小さなピンを挿している。目は余り大きくないのだが、睫毛が長く見上げてくる視線が可愛らしい。大き目のフリースをかぶった身体を小さく丸めてこたつにもぐっている様が小動物のようでおかしかった。俺よりは低いといっても身長が166センチもあるのに時折凄く小さく見えるのだ。それは大概、周囲に誰もいないときだった。

 彼女が友人達と楽しそうに笑っている時はお姉さんみたいにしっかりして見える。他の娘がやけに幼く思えるくらいだった。

 尻ポケットに入れた携帯のアラームが帰宅を促す時刻を告げる。一瞬びくぅっとなるが、これが一番俺を正気に戻してくれるのだ。

 彼女の部屋にいると居心地が良くてついつい長居してしまうから。

「…バイトの時間だ。そろそろ、行くな。」

入れてもらった紅茶を全部飲み干して立ち上がると、ルイもつられて立ち上がった。

「ああ、寒いから出なくていいよ。ここでさ。」

狭い玄関で、彼女が靴を履こうとするのを止めた。

「これから、コンビニのバイト?」

「うん。交代の時間だから。」

 寒そうに肩を竦める彼女に、俺は軽くキスした。外に出ちゃうと、チューも出来ないからね。

 恥ずかしそうに、でも、嬉しそうに笑って俺を見上げるルイ。

「寒いから無理しないで。」

「おう。」

 後ろ髪を引かれながらも、俺は上着をひっかけて彼女の部屋を出た。


 バイトの帰りにまた寄っちゃおうかな、などと考えてしまう。実際しょっちゅうそうしてもいる。まれに留守なこともあるが、大概部屋にいる彼女が嬉しそうに出迎えてくれるからだ。

 来てくれて嬉しい、会いたかった、と、言葉にならなくてもルイの表情が物語る。一日何度も会ってしまうこともある。彼女が就職したらこうも自由には会えなくなるかもしれない。そう思うと少し寂しくもあったが、そこまでは俺が干渉していいところではない。

 俺は大学の実験などが入ると学校に数日泊まりこともある。バイトで二日三日潰れてしまうこともあった。そういう時には、彼女には全然会えなくなってしまうのだ。だから、会える時は、小刻みでも会うようにしていた。

 雪山には出来るだけ一緒に連れて行く。スキー仲間にもすっかり顔なじみになった彼女は、スキルは今ひとつでも皆に受け入れられている。どうしても都合が一緒にあわなくて行けないときは、毎日電話する。

 最初は「はじめての彼女」に舞い上がっていた俺だが、すっかり彼女にはまってしまっていた。

 だって、いい子なんだ。

 俺にはもったいないくらい、いい子なんだ。

 勿論彼女より美人はいくらでもいるし、可愛い子もいるのは知っている。たまにはTVでアイドルを眺めて溜息を付くこともある。でも俺はルイがいい。

そしてありがたいことに、彼女も俺を好きでいてくれる。絶対に自惚れでは無いはずだ。

 

 翌週の週末、俺が山に篭ってから戻ってくると、雪焼けした俺を嬉しそうに出迎えてくれた。

 正直、一緒に暮らしている両親よりも俺の帰宅を待ち望んでくれているのではないかと思う。

「疲れたでしょう?いい雪だったって?」

現地から直行で彼女の部屋へやってきた俺は、長時間の運転にいささか疲れていた。荷物さえ下ろしていない。

「天候がちょっとよくなかったんで、あんまり山奥まで登らなかったんだけどさ。」

上着を脱いで彼女の部屋のこたつへもぐりこむ。あったかくてたまらない。もう、出たくないと思わせる危険極まりない日本の暖房器具は、俺の部屋には存在しないのだ。ルイの部屋ならゆっくりと足を伸ばせる。

「肇くん…?」

疲労とこたつの暖かさに、うつらうつらしはじめた俺はルイのこたつで居眠りを始めたらしい。

 それから気がついたのは、ぼそぼそと話し込んでいるルイの声がかすかに聞こえたからだった。

「…うん、内定、もらったけど断った。卒業したらそっちへ行くから…。もう、いいよ、謝らなくて。」

夢うつつに聞こえたルイの声はどこか寂しそうで、しかも電話口の相手がそこにいるわけもないのに頭を下げたりしている。

「パスポートはあるよ。…大丈夫、もう二十歳過ぎてるんだよ、平気。」

 ・・・パスポート?卒業旅行に海外に海外旅行でもするのだろうか。

「三月中には引き払って、荷物も送る。うん…。わかった。じゃあ、またね。」

 ・・・引き払う?荷物も送る?

 盗み聞きと知りながら、覚醒したまま寝たふりを続けた。

 携帯電話で誰かと話しているルイの言葉がいちいち聞き捨てならない。

 寝返りをうった振りで、体勢を変えて彼女の部屋を薄めで見回した。今までと何かが変わっているのだろうか。小さな、こじんまりしたワンルーム。クローゼットに小さなキッチン、やや変色した壁の色やカーテン、家具の配置一つ変わったところは見られなかった。机やその隣りの本棚も、姿見も先週ここに来たときのままだった。

 電話を切ったルイが立ち上がって、小さなキッチンに向かう。荒いものでもするのだろう。気付くと、俺の背中に彼女のカーディガンがかけられていた。クリーム色のそれが俺の肩からずり落ちる。

 悪いことと知りながら、俺は静かに起き上がり、彼女の携帯を探した。こたつの上に無造作に置いてある。

 今まで勝手にルイの携帯を覗いた事は一度も無い。

 だが、さっきの電話の内容が気になった。思わずピンク色のそれを静かに手に取り、こたつの中へ突っ込んで中身を見る。

 案の定、ロックもしていない。画面にはルイと俺のツーショット写真が貼り付けてあり、少し照れた。通話履歴を見るくらいの操作は、違う機種を使っていてもすぐにわかる。

 『麻里子』と、『樹』、それに『凛』、それに俺の名前がずっと続いている。彼女の学友の名前だというのは想像がついた。何度か会ったことがあるし、一度だけスキーにも連れて行った事があるからだ。『麻里子』というのは知らないが、友人だろう。目を止めたのは『正敏』という名前だった。これはどうみても女子じゃないだろう。弟の名前だろうか。『店長』だの、『教授』『先生』だのは職場や大学の人間であることが想像つく。

 ・・・まさか。この『正敏』って…。

 疑いそうになりながら、めいいっぱい否定する。ルイに限って、浮気なんかするわけない。弟だ、弟。

 ルイの通う短大は女子大だが、併設する大学には男がたくさんいる。それなりにもてるのだろう、ルイは何度か粉をかけられているのだ。

 色々な類推が頭の中をめぐる。俺が雪山に出かけてしまっている間に、ルイが他の男と遊んでる?いやいや、今回はルイが就活でどうしてもはずせない用事があるから同行しなかった。遊ぶ余裕などあるわけがない。

「うぉっ」

 急に手の中の携帯がぶるると震えた。着信しているのだ。俺はあわててこたつの外へ携帯を出した。

「…っ。ルイっ!電話鳴ってるぞ。」

「あ、ごめんごめん、そっちに置きっ放しだった。今行く。」

両手を拭いながら部屋へ戻って来たルイに、やけに温まっている携帯を手渡す。

「ハイ。ああ、いっちゃん!ごめんごめん。凛ちゃんもそこにいんの?あ、そうなんだ。」

楽しそうに会話するルイを見てほっとする。

ようやく起き上がった俺は、喉の渇きを覚えてキッチンへ立った。まだ泡だらけのシンクを見て、やはり皿を洗っていたのだと確信する。洗ったばかりのマグカップを一つ手に取り、水道の水を注いだ。

「いっちゃん…樹ちゃん、だったよなー。大学部の方の友達って言ったよな。」

「うん、そうだよ。英米語学科。凛ちゃんは国際経済。…これからここに来るんだって。ちょっとだけいいかな?」

「あ、俺邪魔?」

「違う違う。むしろメイン。肇くんの顔見たいんだってさ~。」

電話しながら歩み寄ってきたルイが話しかける。俺は余り音を立てないように水を飲んだ。

「見せるほどの顔じゃねぇけど…。」

「冗談だよ。いっちゃんが来週のバイトのシフト表を届けに来るだけ。そしたら二人とも合コンに流れるんだって。」

「あ、そーなの。」

彼女が電話を切ると同時くらいにインターフォンが鳴った。

「こんばんわー。羽ちゃん。邪魔して御免ねー。」

「羽ちゃん、こんばんわ。」

「きゃー、凛ちゃんてば、すっごく冷たいよ。上がってく?」

 黒髪ストレートの長髪の女と、茶髪に染めているがお嬢様っぽいメイクの女がコートのまま部屋に上がってきた。

「羽根ちゃん久しぶりだ。ハグをカモン、ハグハグ。」

「凛ちゃんは相変わらずだね。ハイハイ。」

黒髪の女は黒いカシミヤコートでルイを思い切り抱きしめていた。…前にも思ったが、この女は少々スキンシップが多い。帰国子女だと聞いているので大目に見るが、野郎だったらぶん殴るところだ。身長はルイよりも低いのに、妙に圧迫感がある。

「あ、彼氏さんだ。凛、離れな、睨まれるよ。こんばんは、成田さん、すぐ失礼しますから。」

「こんばんは…睨みませんから、ごゆっくり。」

べったりとルイに抱きつく女を引き剥がしてくれてありがとう。俺はなんとなく居心地が悪くて、なんとも複雑な心境だった。

「成田さん、羽ちゃんと楽しくやってるところ邪魔して悪いね。」

そう思うなら早く帰れ、と言う言葉を飲み込む。俺はかなり無理に愛想笑いを浮かべた。

前に会った時も思ったが、どうもこの凛という女とは仲良く慣れそうな気がしない。茶髪の樹という女の方がまだいくらかマシだった。樹は鞄からクリアファイルを引っ張り出して、ルイに手渡す。

「休むとこにチェック入れといてって店長から預かってきた。出来れば明日か明後日までに貰いたいんだって。」

「わかった。明日バイト行くときに渡す。わざわざありがとうね。」

「どういたしまして。羽ちゃんの彼氏見れたし。じゃ、またね。」

「飲みすぎちゃ駄目だよ。」

「大丈夫、僕がちゃんと介抱するよ。」

「いや、介抱するほど飲ませないでよ、凛ちゃん。凛ちゃんは底なしだからいいけどさ。」

陽気に挨拶を済ますと、二人は来たとき同様速やかに去って行った。

「ケーキ屋のバイト、ちゃんと続いてんだな。」

シフト表を眺めているルイに近寄る。翌月分までのスケジュールが印刷されていた。手書きで従業員の名前が記入されている。

「うん。もうすぐやめなくちゃならないけどね…。」

「卒業して就職するんならしょうがないよな。」

「…うん。知り合いが多くて、働きやすかったんだよね。…知らない人の中に行くのは不安だからさ。」

「内定もらったって、さっき言ってなかった?」

「…聞いてたんだ。うん、もらったけど、…断るんだ。」

「別の会社受けるから?」

「ううん。…就職、やめたの。」

「え?」

シフト表を机の上に置いて、ルイは改まったように俺の方を見上げた。

「私、卒業したらインドネシアに行くことになったの。」

 青天の霹靂とはこのことだろうか。

 驚いて何も言えない俺は、思わず部屋の中を見回した。そして、気がついた。先週は壁にかかっていたリクルートスーツが無い。

「い、インドネシア…?卒業旅行か…?」

「…違うよ。海外赴任してるお父さんと一緒に住むことになったの。」

 ・・・彼女の携帯電話の『正敏』は、彼女の父親の名前だったのだとその時ようやく気がついた。


最後まで読んでくださってありがとうございます。

後編も仕上がり次第載せます。読んでくださると嬉しいです。

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