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片翼を失ったモノが求めるものは  作者: のぶのぶ
終わりの 始まり
3/25

異界の守護者


駆ける


駆ける


駆ける


青年は駆ける


いきなり降りだした雨に、雨宿りを強いられる人達の前を、青年は走り抜ける



そんな青年を、少し離れて追いかける者達がいる


その者達を目で追いながら、追跡する彼らは思う



・・あれは・・危険なニンゲンだ



危険なニンゲンを、さらに離れて監視しているモノ

人の目に映らぬ、異形のモノ




偉大なるあの方々は言っていた


アレらは次郎様達を監視し、命令のまま危害を与える危険なニンゲンだと



次郎様は、雨に濡れながら必死の形相で駆けている



危険なニンゲン達は、一定間隔を維持しながら追いかける


数は2

それぞれ武器を携行している


攻撃命令は出ていない事は、追跡に徹している行動を見ても明らかだが・・状況によっては分からない


すぐに行動できるように、我々は次郎様への防御術式を組み上げる



文言一つで発動出来るようにしつつ、使う機会が無ければ良い・・とも思う




我々は次郎様をお守りする。それは我々の存在意義と言っても過言ではない


次郎様や、妹である(はな)様は、この国の政府から特jdという訳の分からない略称を付けられ、常に監視を受けてしまっている


その為、我々はニンゲンの目に映らないよう擬態し、存在を知られないよう護衛する


・・本当は護衛の名の元に、監視するニンゲンを刈り取り取って、安全を確保したいのだが・・それは次郎様や華様に、要らぬ迷惑をかけてしまうであろう



偉大なるあの方々は、次郎様には我々の世界について何も教えず、この世界で自由にニンゲンと暮らしてほしい・・と、最期まで願っていたのだ。それを我々が崩してはならない



我々はあくまで、危険なニンゲンを監視し、危害を及ぼすニンゲンを排除するだけだ



次郎様の目に、彼らは映らない


同様に我々の姿も映っていないだろう



しかし、それでよい








!?



耳元で緊急を知らせる報告が入る


別行動をしていた華様を護衛していた者からだ





・・・・・・華様が・・・・ニンゲンに刺されたっ!?



同様の報告を受けていた者達に緊張が走る


華様の護衛にまわっていた者のうち2体が既に死を迎え、我々に報告している者も攻撃を受けているのか、所々にノイズが入る




至急華様の救援に2体を向かわせる。ここからなら、ほんの数秒で行く事の出来る場所


しかし、妙だ

戦闘の気配は全く感じられなかった




次郎様の防御だけならば私も含め2体で充分だと思っていたが、万が一の事がある

狙撃の準備をしていたも1体も、念の為に防御側にまわってもらう



それでも不安は尽きない



・・華様の元には3体をつけていた。しかし、我々の防御が崩されたとなると・・


っ!?

次郎様が走って向かっている方向は・・やはり華様のいる場所の可能性が高い


このまま華様の元へ向かわせる事は、未知の危険に向かわせる事になる



次郎様を追跡するニンゲンが足を早める


迷う猶予は無い


1体が防御術式を緊急展開

次郎様の周囲に全方位3重結界、後方に38枚の防御障壁を発現させる


合わせて2体がニンゲンの前方3メートルに転移

転移の影響で可視化した我々を見て、ニンゲンが一瞬目を見開く

転移後すぐに両腕を硬質化させつつ、ニンゲンに向かって駆ける


ニンゲンはスピードを落とさないまま、いつの間にか持っていたナイフを投擲

硬質化した左腕でナイフの軌道をそらしつつ、ニンゲンの心臓に向けて右腕を・・伸ばすっ!






胸に穴を開けて倒れたニンゲンに背を向け、もう一人のニンゲンの気配を探る



・・無事に排除出来たようだ



脅威を排除した我々は、身体を不可視化させ次郎様の元へ向かう



それから10分後


走り続けていた次郎様の足が止まる




その先では、死して光となった5体と・・・・




主人公目線で書いたものを、守護者目線に直した・・。無駄なことをしてしまった。だが、後悔は無い。


この話から若干時間が経ち、序章へと繋がります。


時系列をバラバラにしそうな予感。

これが専務クオリティ♪

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