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漆黒の書 昔話 姉と妹

昔々。あるところに二人の姉妹がいました。

姉妹は血は繋がっていませんでしたが、本当の姉妹みたいに仲が良いのです。

けど、その繋がりも束の間。

姉が死んでしまったのです。しかも自らの手で。

取り残されてしまった妹は泣きました。それはもう喉が裂けるほど声を上げて。

そして妹は言ったのです。『世界を壊してやる』と。

それ以来。姉といた町から、妹の姿は消えてしまいました。


・・・


それから数年後。妹は帰ってきました。紅く血みどろになって帰ってきました。

妹は姉と育った町を壊しました。生きるものも、生きていないものも壊していきました。

それを見ていたカミサマは『これでは人類は滅んでしまう』と言い、地上へ降り立ちました。

降り立ったカミサマが見たものは、多くの遺体でした。

カミサマは血まみれの妹を見つけ、封印の術をかけました。妹は地の深い深い場所に封印されたのです。

それを見ていた人間達は『神様は本当にいた』と歓喜を上げて言いました。

それからというものの、人間たちはカミサマを崇め生きています。

そして、今でも妹は地の深い深い場所で眠っています。


おわり

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