決意の前夜と狂笑
緋絽です!
「ん?」
待てよ。なんでクソ親父はカナタが目覚ましたの知ってるんだ?
記憶を巻き戻す。
チッチッチッ……
『―――――だよ』
チッチッチッ……
『“あのね、さっきリュカ宛に手紙が来て『カナタ・ヴォルテスが目を覚ましました』だそうだよ”』
チーン。
ゴゴゴゴゴと地鳴りがしだした。
「な、何!?」
「地震!?」
「リュカ?」
カナタがぼくの顔を見てギョッとした。
「あーーんの、クソジジイーーーー!!」
カナタと寮に戻って部屋のドアを勢いよく開ける。
「やあ、リュカ!おかえ―――」
ガシッと首を掴んでギリギリ絞める。
「ぐっ、ぐるじっぐるじいよ、リュカッ」
「てぇぇめぇぇぇなぁ~にをかぁぁってにみちゃってんのぉぉぉ?」
片手で封のあいた手紙を握りつぶす。
「ゴッ、ゴメン!早く知らせたほうがいいと思……ッ」
「なぁぁんで中をあけちゃってんのぉぉ?」
「スッスミマセ……ッ」
クソ親父の目に涙がたまってきた。
面倒だから手を離す。
「うわーーーん、リュカが怖いぃーーーー!!」
「子供か!!」
「まあまあ。親父さんだって急ぎかもって思っただけかもしれないじゃん」
「……興味津々でした……」
「歯ぁ食いしばれ、ジジィーーー!!」
「落ち着けリュカーーー!!」
少々お待ちください。
「―――――で?セダの行為は掴めたのか?」
服が伸びに伸びきった親父を前に正座させて聞く。
「あ、う、うんっ。もちろんだ」
「どこにいる」
「それが、学園外にいるみたいなんだが、どうも動こうとしてないんだ」
「は?なんで」
「2人の回復待ちってとこだろう」
「そうかぁ」
フーと鼻でため息をつく。
「ってことはもうすぐ来るかな」
「おそらく」
「なぁ、リュカ。あいつと戦う時は………」
「うん。指輪、外さないとね」
「ああ………」
そのころ、学園外の森――――――。
ピクンとセダは反応した。
「あぁ―――――………」
腰を上げて空を仰ぐ。
「やっとこの時が来た………。天も地も全て俺の味方だ……」
セダは狂ったように笑った。
次は夕さん!




