表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大切な場所  作者: 緋絽
4/62

転校生とドッキリ

秋雨です!

それから5人は朝ご飯を食べ、ノウと一緒に教室の前にいる。

ちなみにノウはリュカ(カナタ達も同じクラス)のクラスの担任。

「なー、リュカ。普通に教室入るって面白くないよな」

「ん?………まぁ、そうだな」

「でな、ゴニョゴニョゴニョゴニョ……」

「!いいな、それ!」

「だろ?」

朝食の時に仲良くなったリュカとカナタは、2人して何かを企んだ笑みを浮かべる。

「カーナター!教室入るぞー!」

「わかった!じゃ、よろしくな」

「まかせろ」

ガネルに呼ばれたカナタは、教室の中に入っていった。

「では、リュカくん。名前を呼んだら入ってきてください」

「OK」

ノウも教室に入っていった。

「さて、始めるか」



───in教室。

「………カナタくん、何ニヤニヤしてるんですか」

「気持ち悪いわよ」

「すまん」

リルとレナに謝ってはいるが、カナタのニヤニヤは止まらない。

「みなさーん。今日は転校生を紹介しますよー」

「男ですか?女ですか?」

ノウの言葉にすぐに食いつく生徒達。

「男子ですよ」

「またかよー」

「ヤローばっかは飽きたー」

「女子もいれろよー」

男子からのブーイングの嵐。

「(…俺の時もこんなんだったなー)」

カナタは自分の時のことを思い出し始めた。

「はい、では入ってください」

ガラガラガラッとドアが開く。

「(おっ、きたきた。さーて、みんなの反応は……)」

カナタはクラスメートたちの顔を見てみる。

カナタ以外(入ってきたリュカを除く)全員開いた口がふさがらない状態だった。

それもそのはず。入ってきたリュカは、女子生徒用の制服を着ていたのだ。

「リュカ・ホーリーです。よろしくお願いします」

声も女の子のように高かった。

「リュ、リュカくん………ですよね?」

「はい、リュカです」

一番最初に現実に戻ってきたノウの質問に笑顔で答えるリュカ。

『…………………』

クラスが静かになる。

「「……………くくくっ」」

クラスに、笑いをこらえた声が響く。

「「あーっははははっ!」」

腹を押さえて笑い出す人が約2名。それはもちろん……、

「カナタ、リュカ!どういうことだよ!」

カナタとリュカだ。

「「ドッキリ大成功!!」」

二人そろってVサイン。

「いやー、人を騙すって楽しいなー」

「でも学園長が協力してくれなかったらできなかったし」

「そこは感謝しないとな!」

リュカとカナタは2人そろってまた笑い出す。

『(が、学園長ぉぉぉぉおお!!)』

数日後、学園長室から悲鳴が聞こえたとか。



次は緋絽さん!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ