バカとハサミと転校生は使いよう
仕方ないよだってあたしバカだもん。
バカだから分からないもん。
君の考えてることなんて……。
転校生が起きた同時刻。
僕はもちろん家にいるよ。
ま、今頃少年漫画の主人公らしく「俺修行するよ!」だとか「強くなるよ!」だなんて面白いこと考えてんだろうな。
退屈しなくて好きだぜ?
それにしても……まーこれはどうでもいいことだけど。
面倒くさい展開になるかもねぇ。
転校生の問題+また別の厄介事が絡むかもしれない。
その厄介事は僕に向かうのか……それとも矛先を転校生へと向けるのか分からないけど。
大変だ大変だ。
なーんて他人事のように言うけど、僕の問題という現実は変わらないよねー。
めんどかったら転校生を使えばいいだけだし。
バカとハサミは使いようってね。
ま、当面僕が本気になるような出来事はないかもね。
退屈なのは好きだけど。
読者を退屈さえちゃ主人公失格だと思うよ。
だけどそんな退屈と言える無駄を20話も続けてるんだけど。
それはご愛嬌ってね。
それに物語なんて何てこと無い日常を装って襲い掛かってくるものさ。
変わらないのはどうにもならない現実だけだよ。
だからそろそろ日常が変わっちゃうかもねー。
いつしかくだっねーバトルもんになっちまうのかなー?
文才も何も無いから勘弁して欲しいもんだねぇ。
世界はどうやら僕には優しくないらしいしね。
あらあら、困った困った。
ついうっかり世界に八つ当たりして壊してしまうところだったよ。
ま、嘘だけど。