強くなろう そんなプラス
変わった。
変わってしまった。
君が何で変わったか、そんなの決まってる。
あの子がいないから。
頭で理解しながらもあたしはあの子を恨み続ける。
貴女のせいで!って。
――転校生side――
目を覚ましたらそこは教室だった。
俺は確か……。
負けた……のか。
アイツは強そうだから凄くとは言わないまでも傷ついてると思ってた。
でも現実は違った。
アイツは1歩も動かず、1ミリもズレず、1箇所も傷ついてなく、何一つ変わってない。
たぶん俺とアイツの間には絶対的な壁があると思った。
というかその壁を見た瞬間絶望した。
あの程度の力で俺は満足していたことに。
苦戦した生徒会戦や組織戦との戦いが馬鹿げてると思えるくらいに絶望した。
あの悪魔みたいなものの前では全てが赤ん坊……いや、それ以下だったかもしれない。
だけど強くなりたい。
今の力だったらある程度の奴らなら倒せる。
だけど、もっと強く。
絶対的な壁を粉砕するような。
アイツに勝てるような力が欲しい。
あんだけ絶望した後にでも思う。
強くなりたい!!
その力がみんなを守るためになるならなおさら。
だから修行してやる!
辛くても苦しくても。
それがみんなのためになるなら!