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主人公による主人公のための主人公  作者: *
少しずつ始まる物語
22/25

むしろ僕は善人だよ

 何だろう。

 君の笑顔が昨日と違う。

 そしてその笑顔を見るたびに苦しくなって……。

 だから、そんな悲しい顔しないでよ!



 

 

 はぁ~眠い眠い。

 ? あー僕だよ?

 結局あの勝負は僕の勝ちー。

 やったね!


 ま、僕に勝負を挑んでくれたサービスとして傷とか治してあげたんだから。

 僕はなーんにも悪くない。

 むしろ善人だよ善人。

 

 僕以上に優しい人間いないよ?

 ま、嘘だけど。


 だけどあまりにも可哀想だったからさ。

 命だけは助けてあげたってわけさ。

 慈悲の気持ちがあるんだよ、きっと。


 だから慈悲深い僕は転校生の傷を治して、そこら辺に捨ててきた。

 ま、誰か僕より優しい人が拾ってくれるでしょ。

 よかったね転校生。

 

 これに懲りて勝負なんて挑まないで欲しいけど。

 主人公ってもんは面倒くさい生き物でね……。

 大抵負けず嫌いなんだよ。

 だからくだらない修行してくるんじゃない?


 僕の前では無駄なんだけどね。

 自己満足させてあげようじゃないか。

 

 次挑んだ時は勝つことも負けることもなく。

 死ぬことも許されない。

 そんなトラウマを産み付けてやるよ。


 小指一本で負ける転校生……。

 周りの唖然としたアホ顔が浮かぶよ。

 たのしみだなぁー。

 どうでもいいけど。

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