善も悪も全ては平等に一緒だよ
晴れの日も雨の日も風の日も。
傘も差さず、ただ空を見上げて。
誰かと群れあうことを忘れた弱者が言う。
―――――バーカ。
ここで秘密を話そう。
重大な……とても重大なお話だ……。
少年誌の主人公にとってタブーなのは……と考えてみよう。
特殊な能力を持ってない? 女の子にモテない? ぼっち?
いやいや、違う。そんな些細問題じゃないよ。
少年じゃないことだ。
まあ、例外はあるけど。
例えば、もうすぐ1000巻に到達する題名の長くて噛みそうになるマンガとかね。
でも、世の中の常識では少年誌の主人公=少年だろう? それか少女。
何を隠そう僕は中年のおっさんだったのだ……!
という冗談は置いといて話を進めよう。
少年誌の主人公のタブー……。
例えば……最初から最強無敵だったり、敵が変身してるのに攻撃するほど空気が読めなかったり、連続殺人事件の犯人だったり。
生温いギャグなんて無視した悪逆非道の人だね。
だから僕は少年誌の主人公にはなれない。
だから僕はこの世界の主人公をしてる。
平和な世界のね。
戦争も、友情、恋愛も何も起こらない世界で。
何も変わらず、何も変えず。
もし変わるとするなら、ダークヒーローが変えるのだろう。
主人公を気取って仲間を引き連れて僕を倒しにね。
だからある意味僕はこの世界の敵になるのかもしれない。
僕は“何も”してないのにね。
これもまた運命なのかもしれないけど。
世の中が平和でありますように……。
と、まあ、暇人なもので暇人らしく暇潰しをしてみたりする。
だけど世界は変わらず動く。
相も変らぬ世界関心するよ。
ということで僕の正義についての講座でも開こうかな?
ん? 興味ない? なら仕方が無い。
それじゃあ、今日は……悪者講座を開こうか。
全ては僕の嘘だから真面目に聞いちゃダメだよ?
それでは、始まり始まり……。
前に主人公ってものを否定したけど、特別悪者を否定しないわけじゃないよ?
まあ、悪者も主人公も寸劇を見てるのと同じだよね。
ヒーローものとかでよくであるじゃん。
負けた→新しい力を手に入れる→簡単に敵に勝つ→次からそんなに強くもなくなる。
のループ。
子供なんてヒーローが悪者に勝つところを見たいんだから。
でも僕は思うんだ。
悪者も修行すればいいじゃないか。
ヒーローばっかり修行するんじゃなくてさ、悪者も修行して。
ヒーローを立ち直れないくらいぶちのめせばいいじゃん。
悪者も不思議な力を手に入れればいいんだよ。
ヒーローになんて負けない力をね。
物語にならない? それでもいいじゃないか。
ヒーローすら殺す。
物語さえなりたたせない。
善も悪も混沌としてる。
そんな自己満足で書いたような物語。
まあ、そんな物語がこれなんだけど。
本日はこれまで。
お終い、お終い。