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主人公による主人公のための主人公  作者: *
少しずつ始まる物語
18/25

終わり無き道の果てに

 ある時知ってしまった。

 私の恋心は叶うはずもなく、無意味に存在していることを。

 知る……というより気付かされた。

 目を耳を塞いで逃げていた真実に気付かされた。

 君はまだ彼女に恋してるのだと。







 んー僕だよ。

 絶賛発売中だよ。

 値段はなんと! 1億円!!

 世界征服をしようと思ってる貴方!!

 たった1億で世界征服できるんですよ。

 安いじゃありませんか。

 お釣りがきちゃうぜ?

 ま、世界征服だとか発売とか嘘だけど。


 今さらって感じなんだけど、嘘吐くと閻魔が舌を引っこ抜くんだって。

 あー痛そうだねぇー。

 舌が引っこ抜かれる感覚なんて分からないけどさ。

 というか閻魔様なんているわけないよねー?

 いたらとっくのとうに僕の舌は抜かれてるよ。 

 まー僕の舌が抜かれてて話さないという説……なんてのもあってもいいかもね。

 

 閻魔様と戦ってみたいなー。

 きっと強いんだろうなー。

 流石の僕も勝てないかな?

 でもそん時はアレだよ、アレ。

 主人公特有のスキル。

 負けそうなときに特別な力に目覚める的なアレだよ。

 それで奇跡のどんでん返しさ。

 

 世界はそういう風にできてるんだよ。

 どんなに強い人でも。

 どんなに強い悪魔でも。

 主人公からすればそれは敵でしかなくて。

 戦うべき対象でしかない。


 その戦うべき対象に負けそうになると決まって主人公は力を手に入れる。

 小学校を卒業する前に見飽きちゃったぜ。


 都合がいい……。

 そうだね都合がよすぎだ。

 でもその都合がなければ物語はなりたたない。

 物語は進まない。

 主人公は1話で死んでしまって映えなくバッドエンドってね。

 読み切りになるかも分からない物語……誰も望んでないからね。

 

 まあ、僕の場合そんな良い都合が生まれて間もなく起こって、主人公路線真っ直ぐだったんだけど。

 ずっと昔にハンドルを謝って脱線してね戻れないんだ。

 だから仕方なく道なき道を走ってんだけど。

 終わりが見えないや。

 そろそろ終着駅が見えてもいいんだけど。

 ま、仕方ないか僕だし。


 

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