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プロローグ
俺の名前は四月一日 朔。気づけばもう39で、来月には40歳の大台になろうとしている。
仕事は某飲食店の店長で、御多分に洩れずそこそこブラックな労働条件だ。
まぁ、一応そこで知り合った従業員だった彼女もいるしそれなりに楽しくはやっている。ただ、俺の人生は平凡極まりないなと感じなくはない。
今日も彼女と近所の駅前の商店街で買い物中だ。
「ねぇ、さっくん!あそこで福引きやってるみたいだよ!」
さくだからさっくん…さくくんだと言いにくいから略されてると思うと、この呼び方はあまり好きではないが、まぁ気にしてもしょうがない。
「レシート5000円につき1回できるみたいだから、2回できるみたいだね。1人1回ずつやろうか」
「はい、5等のティッシュね」
「あーん、外れた!絶対当たると思ったのに!さっくん‼︎絶対1等の〇ィズニーのチケット当ててね!」
何を無茶な。と思いつつも「任せろ!」とサムズアップし取っ手を掴む。
えーと、1等が金色で夢の国。2等が赤で吸引力が落ちないらしい掃除機か。そろそろ替え時だな―と思いながら回すと―――
ん?虹色?
「おめでとーーございまーーす!!」




