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初めての····

H

「おばさん、また来るね。」「ハイハイ。楽しみにしてるわ。」「急に押しかけたのに、ゆっくり休めました。夏カレー凄く美味しかったです。」「美味しそうに食べてたものね。いっぱい食べてくれる男の子は好きよ。」おばさんは笑いながら浩史に言った。「ありがとうございます。」浩史はペコっと頭を下げていた。「また来てね。」「はい、絶対また食べに来たいです。」浩史がそう言うとおばさんは大きな声で笑っていた。「行こう!おばさんまたね。」美沙はおばさんに手を振り浩史は何回も頭を下げて歩いて行った。「もう、もう会うこと無いでしょ?なに言ってんのよ。」「野菜カレーは本当に美味しかったし。」「私もおばさんと一緒に作りました。おばさんだけじゃ有りません。」美沙は浩史に反論する様に話していた。しばらくして新幹線に乗り地元へと向かっていた。「神田君には残念な旅行になっちゃったね。」美沙は窓の外を見ていた。「多賀谷はそう思うんだ。」「神田君にとってなにも良い事なかったし、一晩中外で待ってたなんて、私には出来ないもの。」「そうでもないぜ!多賀谷のいろんな顔が見れたし、怒った顔や笑った顔に楽しそうな顔なんて、こんな表情豊かだったなんて驚いた。」「やめてよ。」美沙は今も外を見ていて表情は分からないが首元が赤くなってるのが分かった。「私なんかに優しくしてる神田君も変な人よね。」「よく言われる。」そして、地元の半丸駅に着いた。「ああ、今日は花火大会だな。」「花火大会なんだね。」「うん、毎年盛り上がってるぞ。」「そうなんだ。」家から見えるから、いつも家から見てるけどな。」浩史は後ろを歩いてる美沙に言った。美沙は下を向いていた。「どうした?」浩史がそう言うと美沙は浩に抱きつき、美沙自ら浩史に唇を重ねていた。浩史は驚き目を見開いていた。美沙は花火大会に行く人々の中で長い時間唇を重ねていた。そして、ゆっくり離れた美沙の顔は真っ赤で目が潤んでいた美沙は唇を自分の指で触り「初めてのキス」そう言って美沙は駆け足で駅から降りて行った。浩史はビックリしてその場で立ち尽くしていた。

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