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私と彼女の日常1

 「鈴香、今日の放課後ゲーセン行かない?」 

「ゲーセン?まあ、時間あるから別にいいよ。」

「やったー!鈴香とのゲーセン楽しみだなー!」

私は木立岳鈴香。女子高生です。1年生です。まだ入学して3週間のJKなりたてです。

そして今、私を遊びに誘ったのが倉持杏子。

高校に入学して1週間が経った頃、まだ誰とも会話ができていなかった私に初めて話しかけてきたのが前の席の杏子だった。そして、それから2人で話すことが多くなり少し前から放課後に遊びに行ったりするようになりました。

 「よーし、学校も終わったしゲーセンに行こう!」

「ねえ、どうして急にゲーセンに行きたいって言い出したの?」

「ふふふ。それはね、昨日テレビで『クレーンゲームでどれだけ上手く取れるか』っていうのがやっててさ。それ見て私思ったんだよね。『私でも取れるんじゃね?』って。だからやりたいの。」

「そんなのでとれたら誰も苦労しないんだよ。ちなみに今までのクレーンゲームでの成果は?」

「取れたことない。」

「よく挑戦しようと思ったな。」

「まあ任せな。私は今日、500円しか使わない。それで景品を取ってみせる。」

「まあ、頑張ってね。」

しかし、景品が取れないまま500円は消えていった。

「どうして取れないんだよ。私の500円がー!」

「まあまあ、変わってみなさいな。」

「鈴香できるの?」

「杏子の見てたらできるかがして。」

「私の仇を取ってくれ!」

「任せなさい。500円で取ってみせるよ。」

しかし、私の500円もあっというまに消えてしまった。

「これはきっと台が悪い。うん、きっとそうだ。」

「そ、そうだよ。私たちがやっても取れないんだもん。私たちは何も悪くない。パフェでも食べて気分変えよう!」

「良いね、それ。」

「私何味にしようかな。」

「確か、昨日から新作が始まってたと思うけど。」

「何それ。気になる。それにする。」

そんな感じで2人でパフェを食べにいったが私は諦めていなかった。

 次の日

私はもう1度昨日のゲームセンターに来ていた。それは、昨日クレーンゲームをやって単純に楽しかったから。そして、杏子に昨日の景品を取ってあげたかったから。昨日は遅くまで色んな動画を見ていた。だから絶対に取れる。いや、取るんだ!

「よし、早速勝負だ!」

私のお金は減っていく。だが確実に景品も取れやすくなっている。そしてついに、

「やったー!やっと取れた!!なんとか取れて良かった。お金はだいぶ使っちゃったけどこれで杏子に喜んで貰えると良いな。」

そして帰ろうとした時、

「あれ?鈴香じゃん。こんな所で何してるの?ってそれ昨日の?」

「えっと、これは…杏子にあげたくて1人でやってました。」

「え?私のために?それは嬉しいけど。まさかお金いっぱい使ってないでしょうね?」

「いやーまあ、それは…」

「それは?」

「今月のお小遣いの残り全部使いました。」

私は杏子の圧に負けて言ってしまった。」

「はぁー、全く鈴香は。私のためにって言うのは嬉しいけど限度っていうもんがあるでしょ?」

「ごめん。」

「それに私は鈴香と一緒にその景品取りたかった。だからそれも悔しい。」

「杏子…」

「だから次は別のやつに挑戦しよ。」

杏子は優しいし強い。だから私はあなたに惹かれるんだ。

「私、もうお金ないから別の機会になら。」

「うん。楽しみにしてる。」

「これ、景品どうぞ。」

「ありがと。じゃあ、お礼に私がケーキを奢ってあげよう。」

「いいの?」

「いいのいいの。気にしない。さ、行こう!」

杏子と食べたケーキは凄く美味しかった。私はこの時の味を忘れることは決してないだろう。

そして、こんな日常をもっと楽しみたいと改めて思った日だった。


読んで頂きありがとうございます。どれぐらいの頻度で更新できるかは分かりませんが楽しく書いていきたいと思います。

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