第7話 騎士団長そして模擬戦②
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「なぁどっちが勝つと思う?」「絶対辻本君でしょ」「俺辻本に賭ける」「俺も」「天宮が勝てる可能性無くね?w」周囲からそんな声が聞これる。僕と辻本は今模擬戦用の広場に来ている。周りの野次馬共は僕に聞こえていると思っていないのか、結構酷いことを言ってくる。そして目の前には怒り狂った肉食動物みたいな顔している辻本とその原因でニヤニヤしているバルザークことクソザーク騎士団長殿がいる。はぁ〜、なんで僕がこんな茶番に付き合わされるんだよ...。とりあえず辻本に『鑑定』使っとこ。―――――――――――――――――――――――――――――
辻本 海 Lv1 種族人間(異世界人) クラス『魔人』
攻130 防170 魔力1250
スキル
『剣聖』 『身体強化』 『瞬迅』 『鷹の目』―――――――――――――――――――――――――――――
な〜るほど...僕が勝てる見込み全く無いんだが?そもそも『剣聖』持ってる時点で僕の『剣術』が通用するか分からなくなったし『身体強化』も『付与魔術』の上位互換っぽいし嫌なんだけど?『瞬迅』と『鷹の目』は不明だしこれ以上の『鑑定』今のレベルじゃ無理だから不安要素しかないよ...。あれ?これもしかして僕って詰んでる?...えぇい!もうヤケクソだ!やってやるよ!「2人とも準備が出来たかな?」クソザークが尋ねてくる。「はい...」「あぁ...」僕達がそう返すとクソザークは剣を1本ずつ僕達に渡す。「これは訓練用剣だから刃を潰してある。だから思う存分にやり合うといい。」いやそんな笑顔で言われても...。「それじゃあ始めようか。スキルの使用は可能だけど殺すようなことは無いように。... 両者構えて!」クソザークがそう叫ぶと僕と辻本はお互いに剣を構える。「始め!」始まりの合図が聞こえた次の瞬間、辻本の姿が消えた。「なっ!」気がつくと目の前に辻本が現れ僕に剣を振りかざす。「ッ!?」僕は咄嗟に持っていた剣でそれを防ぐも簡単に僕は吹き飛ばされる。僕は体勢を立て直し剣を構える。一体何が起こった!?辻本がいきなり目の前にいたぞ!?「どぉした天宮?俺の動きが見えなかったのかぁ?俺は走って剣振っただけだぞぉ?」クソっ!これじゃ辻本に勝つどころか一方的に負けるだけだ!考えろ!どうしたら今の動きを攻略できる?「なんだ?来ねぇのか?だったらこっちから行くぞ!」「ッ!」また消えた!周りを見渡すが辻本の姿は無い。「こっちだよっ!」「ぐっ!」また目の前に!これじゃジリ貧だ!防御したといっても今の2回が奇跡みたいなもんだ。次のを防げるかも怪しいのに!「はぁ、はぁ...すぅーは〜。」1度呼吸を整える。落ち着け僕...冷静に行かないと本当にヤバいぞ...。状況を整理しろ...アイツは、僕を舐めきって次の攻撃を仕掛けて来ない今がチャンスだ...。今の2回でアイツは目の前で消えて次の瞬間には僕の目の前にいた。これをアイツは「動いただけ」だと言っていた。そして僕の『鑑定』にあったスキルの中で考えられるのは...『瞬迅』...?まだ分からないが試す価値はありそうだな...。「やってやる...!」昨日調べた僕のスキルの中には今この状況を打破出来るかもしれないスキルが1つだけある。「さっきまでは運が良かったみてぇだが次で決めてやるよ!」辻本が動く瞬間僕は叫ぶ。「『シャドウミスト』!」僕の『闇魔術』の初披露だ!
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