第5話 根っからの聖女様
遅れてすみません!でも何とか更新出来ました!
次の日僕達は、城の外にある騎士団の訓練所に集められた。どうやら今日は、スキルの力を試しつつその人に合った訓練方法を見つける為に集められたらしい。相変わらず皆は僕に対して、冷たい視線を送り付けてくるが今はそんなのどうでもいい。とりあえず、昨日調べたスキルをどう使うかを僕は考えていた。「まずは、『鑑定』で相手がどんなスキルを持っていてどんなクラスかを調べるのが優先だな...次は『剣術』でどこに攻撃するかを見て『付与魔術』で動く...これくらいの作戦が妥当だな...」ぶつぶつと呟きながら僕は、今自分に出来ることを考える。「宮くん...天宮くん!」すると、いきなり誰かが僕の首をグイッと引っ張った。「うわっ!?...って西川さんか...急に驚かさないでよ。」「驚かすもなにもさっきから私ずっと天宮くんのこと呼んでたよ?」「えっそうなの?」「そうだよぉ。なのに天宮くん、全然こっち向いてくれないから体調でも悪くなったのかって心配したんだからね!」「ご、ごめん考え事してたから全然気づかなかった。」僕は苦笑しながら西川さんにそう言う。正直西川さんが、僕に話しかけてくるとは思ってもみなかった。もしかして昨日のことで、心配してくれているのだろうか?「西川さん、今日訓練で僕達のスキルを見るみたいだけど、西川さんは攻撃スキルで何か持ってるの?」「私は、『聖属性魔法』ってスキルを持ってるの」「『聖属性魔法』?そんなのがあるんだ?」「うん」『聖属性魔法』か...どんなスキルかは知らないけど恐らく『光魔法』の上位互換だろう。他に西川さんは何を持っているのだろうか。...待てよ?もしかしたら僕の持っている『鑑定』ならそれが分かるんじゃ無いのか?分からないがやってみる価値はありそうだ。「...『鑑定』」僕は西川さんにバレない様にそう呟く、すると...
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西川 愛華 『魔人』クラス
スキル
『聖女』 『聖属性魔法』 『治療魔法』 『聖域』
『慈悲の女神の加護』――――――――――――――――――――――――――
西川さんのクラスとスキルを見ることが出来た。「よし...ちゃんと機能するみたいだな...」さすがに、どんなスキルかは今の僕の『鑑定』のレベルじゃ分からないけど見ること自体は可能のようだ。それにしても彼女のスキル、最初から最後まで聖女って感じがするスキルだな...それになんだよ『慈悲の女神の加護』って...僕なんか加護すら無いぞ...なんだろう急に目から汗が出てきたなぁ。「どうかしたの?」「いや...なんでもないよ。」「ほんと?」「ただちょっと寝不足気味なだけだから大丈夫。」「それはそれで心配だよ?」「あはは...」「あんまり無理しないでね?もしダメそうならすぐに言ってね?」「うん、ありがとう。」クソ〜なんで西川さんはこんなに優しいんだよ〜辻本みたいな奴だったら素直に妬めたのに、ここまでこられると逆に自分の醜さが見えてくる。どうやら彼女は根っからの聖女様らしい。
次回は早めにに出せるように頑張ります!