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君と僕の下克上  作者: スギ丸
4/8

第4話 変化

更新遅れましだがなんとか出来ました!

「聞いたか?...あいつ雑魚だってよ」 「ダッサ〜い、くすくす」そんな声がどこからか聞こえてきた。僕は今とても辛い現実に直面している。僕の持つ『闇魔術』は、ほとんどがデバフ系の能力で環境に左右され易く、さらに『魔術師』クラスのせいでクラスが上がる事が無い。つまり皆がいる『魔人』クラスには僕はなれないのだ。「...勇者様方、全員の測定が終わりました。次は装備を整えに行きましょう。」そう言った王様は、また僕達を誘導してくれるそうだ。皆が移動し始めたので、僕も行こうとすると「お前はこっちに来い!」と騎士達に腕を捕まれ引きずられる。「何をするんですか!」僕は訴えかけるが、「お前は使えない雑魚だ!そんなお前はコレで十分だ!」と別の騎士が僕に何かを投げつけてきた。「痛っ!」僕はそれを顔面でキャッチした。よく見るとそれは、騎士達が腰に付けているのよりも貧相な剣と鉄の胸当て、服だった。「それに着替えろ!」とさっきまでと随分違う態度で騎士の男はそう言った。着替え終わると、「こっちに来い!」とまた乱暴に腕を引っ張られ、誘導される。誘導されるとクラスメイト達も着替えていたみたいで、僕よりも明らかにいい装備をしていた。何なんだよ...この扱いの差は?僕はスキルが使えなかえない『闇魔術』だからこの扱いなのか?それでもふざけすぎている。心に何かドス黒いナニかが蠢いた。『進捗を確認しました。―――条件達成まで残り――%』不意に何か声が聞こえた気がしたが今の僕には、そんなのどうでもよかった。見ただけで分かった、大半のクラスメイト達の僕を見る目がまるで汚い何かを見るような目で見ている。ズキズキと僕の中のナニかが痛みを訴えてくるが気にしない様にしながら、「辻本、スキルって何貰ったんだ?」1人のクラスメイトに話しかける。こいつは辻本つじもと かい、僕といつも学校で話していた友人の1人だ。こいつなら僕と普段通りに話してくれるはずだ。だが...「無能が、気安く話しかけてくるな」現実はそんなに甘くは無かった。「えっ?どっどうしたんだよ。そんなに急に?」「お前以外はな、皆『魔人』クラスで強いスキル持ってんだよ。なのにお前はどうだ?何か特別なスキルが1つでもあったか?」 「そっそれは無いけど...魔力は多い方だよ。」「でもお前が持ってるやつで魔力使うのハズレの『闇魔術』だけだろうが。そんなんでイキッてくるな。」「でも『剣術』があるし...」だんだんと辻本は、呆れた様子で「『剣術』?お前俺の事舐めてるだろ?俺は『剣聖』でお前みたいな下位互換の『剣術』なんてゴミも同然なんだよっ!」「ガフっ!?」いきなり腹に激痛が走る。何が起こった!?急に腹が!?痛みのあまり両膝を地面につける。「今ので倒れんのかよ?やっぱ無能だわこいつ」 「マジダサーイ」 「本当になんのためにいるんだ?こいつ?」そんな声が聞こえる。僕が何をしたって言うんだ?僕はただ話しかけただけじゃ無いか。またズキズキとナニかが痛みを訴える。僕の中で何かが壊れようとする。「なんてことしてるの!」不意にそんな声が聞こえた。「天宮くんが何をしたって言うの!こんな理不尽に痛めつけて!」 「なんで西川がこんな奴庇うんだよ!」 「あなたが暴力を振るうからでしょ!これ以上やったら私、あなたのこと許さないから!」 「っんだよ...クソが、シラケちまった」そう言うと辻本は奥に行ってしまった。「天宮くん、大丈夫?」そう言って僕を心配してくれるのは、西川 愛華にしかわ あいか、僕のクラスのマドンナ的存在で、文武両道な彼女は皆から好かれている。僕も誰にでも優しくできる彼女には密かに憧れている。「西川さん...ありがとう。僕は大丈夫だよ。」僕は、強がりながら立ち上がった。彼女のおかげで、少し落ち着くことが出来た。「勇者様方、今日は色々あったて疲れているでしょう。今日はゆっくりと部屋でお休み下さい。それと、ステータスが見たい時に『ステータス』と唱えると自分のステータスを見ることが出来ますので、自分達のスキルがどのようなものかご確認下さい。」そう言って王様は騎士達に命令して、僕達各自の部屋に誘導してもらう事になった。「ここがお前の部屋だ」騎士は面倒くさそうにそう言うとすぐに帰っていってしまった。僕も部屋に入る。少しホコリを被っている。「どうせアイツらは、綺麗な部屋でゆっくりしてるんだろうな〜。仕方ない、少し掃除するか...」数分後、掃除を終えた僕はベットに座ってステータスを見ることにした。「えっと、確か見たい時に『ステータス』って言えばいいんだよな?...『ステータス』...。」唱えると 僕のステータスが出てきた。―――――――――――――――――――――――――――――

天宮 蒼太 Lv1 種族 人間(異世界人)

攻95 防110 魔力10000 クラス『魔術師』

スキル

『闇魔術』 『剣術』 『鑑定』

――――――――――――――――――――――――――――――「...『闇魔術』と『剣術』それに『鑑定』?なんだ?鑑定って?」僕は疑問に思いながらステータス画面を調べる。「必ず説明画面みたいなのはある筈.....おっ!?」調べた結果、スキル名の所を押すとそのスキルの詳細が出てくるらしい。―――――――――――――――――――――――――――――

『鑑定』Lv1

鑑定はあらゆる物の詳細を知ることができる。レベルに比例して調べられる物や細さが増える。

現在のレベルではクラスとスキルと品質が分かります。――――――――――――――――――――――――――

僕が今押したのは、『鑑定』のスキルだ。「なるほど...『鑑定』は中々使えるな...じゃあ『剣術』は...」次に僕は『剣術』を押す。―――――――――――――――――――――――――――――

『剣術』 Lv1

剣術は、剣を使うものが持つスキルで、持ち主に一番よって能力が変わっていくスキル。レベルに比例して能力が向上します。

現在のレベルでは、『剣の道標』が使用可能。――――――――――――――――――――――――――

「『剣の道標』?なんだそれ?」とりあえず分かったのは『剣術』は、持っている人によって型が変わるらしくある意味では、一番使い勝手が良さそうだ。でも本当に、「中学の時剣道やってて良かった〜!!」これが一番嬉しい!『闇魔術』に関しては、まだなんとも言えないが、戦えるスキルがあったのは素直に嬉しい。「そうだ、この『剣の道標』って調べられるのかな?」試しに押してみる。すると、詳細が出てきた。―――――――――――――――――――――――――――――

『剣の道標』 Lv1

どこに剣を振ればいいかが見える剣術。レベルに比例して道標の量は増える。身体能力の向上は無く、ただ道を示すだけ。――――――――――――――――――――――――――

なるほど、『剣の道標』は本人の能力は上げすただどこに攻撃すればいいかが分かる能力なのか。つまり僕自体のレベルを上げれば身体能力はカバーできるな。「これは使い方次第ではは強いな...よし、最後は問題の『闇魔術』...」僕は、恐る恐る『闇魔術』を押した。―――――――――――――――――――――――――――――

『闇魔術』 Lv1

この魔術は闇を自由に操ることができる魔術。この魔術を持つものは、『付与魔術』と『――魔術』、『――魔術』しか取得出来ない。レベルに比例して能力は向上する。

現在レベルで使える闇魔術は『シャドウミスト』、『ダークアイ』が使用可能。――――――――――――――――――――――――――「なるほど...えっ?えぇぇぇぇええええ!?」どういうこと!? どういうこと!?つまり僕は、『闇魔術』以外は『付与魔術』ってヤツと文字化けした謎の2つの魔術の3つしか覚えられないの!?嘘だろ!?「おっ落ち着け僕...とりあえず『付与魔術』の詳細を見よう...」一度落ち着いてから『付与魔術』を押す。―――――――――――――――――――――――――――――『獲得条件を達成しました。『付与魔術』を獲得しました。』

new『付与魔術』 Lv1

この魔術は、体や武器の能力を向上させる効果を付与することができるが品質やレベルによって付与出来る回数が異なる。レベルに比例して能力は向上する。

現在のレベルで使える『付与魔術』は、『脚力増強』、『斬れ味増加』、『防御力上昇』が使用可能。――――――――――――――――――――――――――「おぉ!意外と簡単に『付与魔術』手に入れた!これ剣術と組み合わせれば便利そうだ...」これは...『付与魔術』と『鑑定』と『剣術』で結構やれるのでは?僕がこんなことをしてる内にすっかり暗くなっていた。「もう夜か...ふぁ〜、そろそろ寝るか。」僕は、ステータス画面を閉じベットに横たわる。「今日は色々あったなぁ。嫌なことの方が多かったけど明日はきっと大丈夫いい日になりますように。」僕はそう願いながら重い瞼を閉じ眠りに着いた。けれど、僕はまだ勘違いをしていた。明日からが本当の地獄の始まりなのだから...

次回は少し短めのお話です。

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