異世界転送
1話
俺の名前は東峰霧亜。まあ、ありきたりな始まり方でありきたりな名前だ。中学生で、友達もそこそこ彼女もなし。
唯一ラノベが好きな平凡な人間だ。
「今日の一限は国語か」
そんな事を考えながら歩いていると、スマホが震えた。
まあ友達かなんかだろ。後でいいや。そんなことを考えながら今日の一日が終わった。
次の日の朝。少しいつもより周りが騒がしい気がした。
「なんだようるせぇな」
そう言えば少し地面が硬い気がする。布団から落ちたか。
「!!!」
「ふむ、目覚めたか勇者よ」
??ーーーなんだ?勇者って誰のことだ。
そう思い目を開けると異世界のようなな天井にいかにもな魔法陣。……これってまじか?
「起きているのなら返事をせぬか」
「…おはようございます?」
「そうそうおはようござ…って違うわ。はぁ、素が出ちゃったじゃない。せっかくそれらしくしたのに」
んん?……なんだ厳ついおっさんかと思ったらまだ女の子じゃないか。
「あ〜。キミ?、ここってどこ?」
「……」
………耐久勝負か?それなら得意分野だぜ。
「………………」
「……はぁ、キミじゃなくてマリア…でもなくてマリアお嬢様よ」
「ふーん。じゃあマリ」
「あっ、待ってそろそろ寝る時間だから事情はまた明日ね」
「えっ……」
さすがに不親切過ぎないか?
こんな感じで俺たちは出会った。