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工学系男子の甘い日々  作者: でっち
1章 ささやかな幸せを求める日々
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1章1話 ささやかな幸せを求める日々1-坂本深雪-

◆◆◆以降視点切り替わり

教授は研究室にはおらず、教授室に引籠っているらしい。

先に教授室に行くべきだった。

去年と同じ感覚で研究室に足を向けたのは失敗だった。

去年末の騒ぎから教授は研究室にあまり顔を出さない。

研究室は日下部先輩のやりたい放題だ。


「順三さん。レポートまとめてきました。」

「佐藤君。これ捺しといて?」

教授は坂本と荒木のレポートを見もせずに、確認印を寄越してくる。

「中身ぐらい見たらどうです?」

「いいよ。もう佐藤君が添削してるんでしょ?」

「まぁ、齟齬と文体と枚数ぐらいは誰だってチェックできますからね。他の連中のだって、添削済みのが来てるんでしょ?」

「来てないよ。内田君が全部チェックしてるみたい。」

「んな、あほな。」

「本当に悪いね。」

「悪いと思ってるんなら、顔ぐらい出したらいいんですよ。」

「佐藤君もいないでしょ」

「俺がいなくたって、セミナーの連中の面倒くらいは見てやってもいいんじゃないですか。」

「退官まで無事に過ごしたいなら顔を出すなって脅されてるんだよ。」

「別に順三さんが悪いわけじゃないでしょうよ。」

「でも、君山君と彼を一緒に帰らせちゃったのは僕なわけだし。」


何を言ったところで、無駄なことは判っている。

でも言わなければまた後悔する。

言ったことでもっと後悔するかもしれない。


「ねぇ、順三さん。」

「なんだい、佐藤君。」

「後悔したって、セイタロは帰ってこないんですよ。」

「そうだね。」

「セイタロと仲の良かったシュージは最初から俺が面倒見るつもりでいましたけどね、坂本まで面倒見ることになるとは思ってませんでした。」

「まぁ、そうだろうな。」

「本当にそう思ってますか?」

「いや、本当に想定外だったよ。」

「また、日下部の犠牲になる人間が出るところだったんですよ?」

「勘弁してくれ。俺だって、何とかしてやりたいが、騒ぎにされると辞めなきゃいけない。」

「判ってますよ。その年で再就職はもう無理でしょう。だから、俺が抱えたんですから。」

「もう少し、おとなしくしていてくれると思ったんだよ。最初から誰かをつまはじきにするなんて思ってなかったんだ。」

「まぁ、あれは坂本の自業自得な部分もあるとは思うんですけどね。とにかく、俺はもう両手いっぱいなんで。これ以上は面倒見きれないですから。」

「わかってる。正直、助かってるよ。はじかれた子が出たらこっちに呼び込む努力はする。」

「はじかれる前に何とかしてほしいのが本音です。まぁ、もう強くは言わないですよ。」

「なぁ。荒木と坂本のこと、頼んだぞ。」

「一度決めたことは、最後までやりますよ。もう後悔したくないですから。」


去年の忘年会の後、研究室から消えた人間かいる。

本当にろくでもない話だ。

誰も疑ってはいなかったものの、状況証拠が揃ってしまった。

そいつは大学を辞めるほかに道がなかった。

消えたそいつが最後に残した言葉は、俺にだって選ぶ権利はある。

全くその通りだと思う。


シュージはまだ構内に残っていた。

「はい。これ。」

「うわ。本当に提出済の判子捺してある。」

「次の課題は明日の夜までに順三さんからメールで行くはずだから。」

「ねぇ、コーちゃん。」

「深雪ちゃんのことなんだけどさ。セイタロと同じように日下部に目をつけられたってことなんだよね。」

「そうだな。」

「深雪ちゃんにちゃんと話しておいてあげた方がいいんじゃないかな。」

「最初から、不安にさせるようなことしてもしょうがないじゃん。」

「それはそうかもしれないけどさ。」

「去年は一人でいたから、気が付くのが遅れてセイタロのこと守ってやれなかった。」

「コーちゃんがいたから、あの程度で済んだって言い方もできるんじゃないかな。」

「今年はシュージもいてくれるからな。」

「コーちゃんの期待にどれだけ応えられるか判らないけど、できることを一生懸命するだけだよ。」

「二人で顔を突き合わせて何を話しているんですか?」


振り向くとそこに坂本がいた。

「ちょうどよかった。これ返却ね。」

「わーい。いっぱい赤が入ってるー。」

「調べ直して、訂正したら再提出。」

「鬼畜―。」

「わ、ほんとだ。いっぱい赤入ってる。コーちゃん手伝ってあげなかったの?」

「え?修二先輩は紘一先輩に手伝って貰ったんですか?」

「手伝ってないよ。自分で書けるようにならなくてどうするんだよ。」

「え?手伝って貰ったよ?」

「えー。なんでそこ食い違うんですか?」

「今、お猿に芸仕込んでるんだから。」

「え?お猿?僕が友達だから手伝ってくれたとかじゃないの?」

「そんな理由で手を貸すかよ。お前にはまず、お手本を見せて、どうやるかを理解させるところからのスタートなの。」

「えー深雪ちゃんだって。同じようにしてあげればいいのに。」

「坂本はそこはできるから、調べ物の内容について赤が入ってるだけなの。」

「まるで僕ができない子みたいな言い方じゃないか。プンスコ。」

「よく判ったなシュージ。えらいぞ。」

「わーい。ほめられたー。」


「さっきのセイタロって誰なんですか?」

「お前どっから聞いてたんだ。」

「最初から不安にさせてもってところからですね。」

「コーちゃんこれちゃんと話してあげた方がいいよ。」

「そうは言っても愉快な話じゃないからな。」

「あれだけ無視されてるんだからもうすでに不愉快なんですけど。」

「ま。それもそうか。学内で話してても誰に聞かれてるかわからんし、場所移すぞ。」


「それでなんで移した先が私のバイト先なんですか?」

「いいだろ、みんなイケメンと美女目当てで、俺たちの話なんかに誰も興味持たないんだから。」

「それにコーちゃんのせいでいつもこの場所だし。頼んだものを持ってくるのはバイトの可愛い子じゃなくてマスターだもんね。」

「紘一先輩。私ここでバイトしてるんですよ?」

「それがどうかしたか?」

「別に何でもないです。それは話の続きをどうぞ。」

「シュージ。何度も言ってるが、ここの飯はうまいんだぞ?なんでそれ以外の要素を求めるのかが、俺にはさっぱりだ。」

「そっちの話じゃないです、セイタロって人の話です。」

「セイタロはシュージの友達で「コーちゃん?」俺たちの友達で、去年まで研究室にいたんだ。」

「去年まで?確かに今年のゼミにはセイタロって人はいませんでしたけど。」

「セイタロは学校辞めたんだ。」

「うちの研究室、教授が来ないだろ。」

「新歓も顔出したらすぐ帰りましたね。」

「あれな。日下部とセイタロってやつが悪いんだ。」

「コーちゃん。言い方。」

「セイタロが日下部に嵌められたんだ。いや?嵌めたのはセイタロの方か。」

「コーちゃん?」

「去年のセミナーとゼミ生はオタク揃いでさ。研究室というかオタクサークルみたいなノリでな。アニオタとドルオタとエロゲオタとウマキチが一堂に会した。ゼミとセミナー合同日はちょっとしたコミケ会場だったもんな。」

「ちょっと気持ち悪いです。」

「そう、その気持ち悪いってのが許せないのがいたんだよ。」


「普段なら、教授が酔っぱらいは纏めて車で送ってくれるんだ。順三さんはそのために呑んでない節がある。ところがその日は、なぜか内田が教授に妙に絡んで、結構飲ませちゃったんだ。当然、飲んだら送ってけないし、教授は帰る方向が一緒のやつをセットにして送り出した。」

「先輩は飲んでなかったんですか?」

「飲まないで帰ったんだよ。塾で面談があったから。翌日、研究室に来たらびっくりだ。セイタロが君山を襲ったって騒ぎになってた。」

「君山先輩ですか?確かに小っちゃくて可愛い感じはしますもんね。男ならヤれるなら、ヤッっちゃうんじゃないですか?」

「ないな。セイタロはドルオタの中でもかなりの過激派でな。アイドル純愛主義とでもいうか、すべてをアイドルに奉げようという中々に愉快な思想の持ち主だ。」

「それだけじゃあんまり反論にはならないような。」

「加えて、奴は超乳原理主義者だった。シュージは平坦思想家だからよく討論していたのは懐かしい思い出だ。」

「うわ。さいてー。」

「ちなみにコーちゃんは巨乳宗美乳派だよ。」

「・・・そうですか。」

「俺の主義の話はどうでもいい。よく考えてみろ。セイタロは超乳派だぞ?」

「君山たんには山が無い!!」

「セイタロの最後の言葉は『俺にだって選ぶ権利はある』だった。」

「ほんとにサイテーですね!?」

「これで襲ったのがシュージだってなら、豚箱に行けと言えるんだが、どう考えてもセイタロは無罪なんだよ。」

「でも騒ぎが起きたからには何か証拠があったんですよね?」

「セイタロがラブホで裸になってる写真が決め手だったな。」

「完全に有罪ですね。」

「ところがな、あいつ酔っぱらうと脱ぎだすから、裸になってるのはいつものことなんだわ。」

「えー。もうそれ余罪出てくるやつですよ?」

「ちゃんと聞いたところによると、セイタロは途中までは意識があった。順三さんの見送りを受けた二人は駅に向けて歩き出した。ところが君山が途中で気持ちが悪いと言い出した。それが写真に写ってたラブホの前だ。とりあえず休憩させるために部屋に君山を放り込んだのち、どうせもう終電ないし帰れないからと、コンビニで酒を買ってきて、飲み始めてしまったらしい。」

「セイタロは飲んだら脱ぐからな。」

「飲んで脱いだところをいつの間にか元気になった君山がパシャリってのが本当だろうな。前に呑んだ時に聞いたけどセイタロ呑んだら勃たないって言ってたし。」

「とにかく、状況証拠だけは揃っちゃったからな。」

「本人に記憶がないのがどうしようもない。君山の証言と状況証拠だけが手がかりだ。」

「どうやってもひっくりかえらないよね。」

「君山は事を大事にしない代わりにセイタロの退学を要求した。セイタロはこれを入れて辞める他に道がなかった。更に日下部は教授の責任を追及し、研究室の綱紀粛正を図ったわけだ。」

「紘一先輩はセイタロさんに何もしてあげなかったんですか?」

「深雪ちゃん。してあげなかったんじゃなくて、したくてもできなかったんだよ。」

「全部仕込まれてたんだ。教授だって最初から二人だけで帰したわけじゃない。途中までは日下部も一緒だったんだ。飲んでた内田が心配だから戻るって言って飲み屋に戻ったんだ。最初に言ったろ、教授に呑ませたのは日下部の彼氏の内田。途中まで一緒だったのは日下部。君山は日下部の腰巾着だ。最初から最後まで誰かを粛清して、研究室を掌握するためのお芝居だったんだよ。偶々、生贄に選ばれたのがセイタロだっただけだ。」


坂本は黙り込んだ。

「そういえばコーちゃん。セイタロからメール来てたよ?今度また遊びに来いって。」

「遊びに行っても作業手伝わされるだけだろ。今言っても何も生ってねえじゃねぇか。」

「セイタロさんからメールってセイタロさんは今何をしてるんですか?」

「ミカン農家。」

「ホントに実家自営でよかったよな。実家で働けねえ奴が大学中退とか死活問題だよな。」

「坂本、俺たちは研究室の中の異分子だ。向こうはいつだって切り離す気でいる。本当はシュージの面倒だけ見てればいい予定だったんだけどな。ついでだから最後まで面倒は見てやるつもりだ。」

「私はついでですか?」

「ついでだ。」

「コーちゃん素直じゃないなー。可愛い後輩の面倒見れるんだからうれしいって言えばいいのに。深雪ちゃんスタイルもいいし。」

「バカなこと言うな。こいつ偽ニュー特戦隊だぞ。」

「な、なんでそんなこと言うんですか?証拠は!証拠はあるんですか!?」

「曇りなき眼で見定めることができれば、そりゃもうチョチョイのチョイよ。」

「コーちゃんどうやったらわかるの?」

「おめぇ、そんなもん簡単よ。詰め物してるとな、揺れ方が違うのよ。」

「お手本見たいなー。」

「坂本。ちょっと立ち上がってジャンプしてみ?」

「絶対やりませんからね!?」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

バイトに行くからと紘一先輩は私と修二先輩を置いて先に帰って行った。

「修二先輩。」

「なーに。深雪ちゃん。コーちゃんは深雪ちゃんのことちゃんと美人だって認識してるから大丈夫だよ?」

「そうですか。それは良かったで・・・じゃなくて、研究室でそんな問題起こったらもっと大事になるんじゃないですか?」

「深雪ちゃんは日下部の親父が何やってるか知ってる?」

「知りませんけど。」

「日下部の親父って官僚なんだよね。結構偉くてね?うちの大学のお偉いさん方とお付き合いがあるみたいなんだよね。だから、事を大きくしたくないのは大学の上層部も一緒なんだよね。順三さんも強く言い出せるほど、権力に近いわけじゃないし、それに嫁さんの具合がよくないから、退職金宛てにしなきゃいけないみたいだし。」

「大人って汚いなー。」

「コーちゃんはセイタロが実家に帰るときに、一緒についてったんだよ。セイタロは悪くないって。絶対に嵌められただけだって。それに先に帰らなければ君山と方向が同じなのは俺も一緒だったんだから、俺が生贄になるはずだったって。確かにそうかもしれない。日下部とよく衝突してるのは、セイタロもコーちゃんも一緒だったけど、コーちゃんは先輩相手でも関係なしに納得できなければ噛み付くからさ。セイタロは注意されるとおとなしくしてたみたいだし、日下部もどっちかと言えばコーちゃんを煙たがってた。だけど、反撃されない様におとなしい方を生贄にしたとも考えられるよね。」

「セイタロの実家に着くなり、セイタロの両親に向かって土下座して、セイタロは俺の身代わりになっただけだ、何も悪くないって言って謝ったんだけど。セイタロの親父が二人から話を聞いてるうちに笑い出しちゃってね。どうしても東京で勉強したいって言うから、仕方なく送り出しただけだ。どうせ田舎から働きに出てったところで、痛い目にあって帰ってくるだけだ。それよりも早く帰って来てくれて助かったって言われちゃったらしくて。それよりも、そんなところに残ってるコーちゃんの方が大丈夫かって心配までされちゃったみたいで、立つ瀬がなかったって言ってた。」

「セイタロさん会ってみたいですね。二人の友達なんだからきっと愉快な人なんでしょ?」

「友達だけど、愉快かどうかは知らないなー。そもそも派閥が違うからなー。」

「ホントに男の子は女の子のことなんだと思ってるんでしょうかね?」

「それにしても、コーちゃんを好きになっちゃうとか、深雪ちゃんは苦労すると思うよー。」

「なんと。前提として、なんで私が紘一先輩のこと好きな話になってるんですか?」

「あれ?違った?深雪ちゃんがコーちゃん好きなら僕は深雪ちゃんの味方してあげようと思ってたんだけど。コーちゃんの周りにはコーちゃん好みの子が結構いるからさ。」

「詳しく聞かせなさい。」

「えーと、まずね法学部の美人眼鏡さんと・・・


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「おい修二。」

「あれ?コーちゃん怒ってる?」

「お前、坂本に何話した。」

「なんか言われた?」

「昨日の神田さんとのデートは楽しかったですかって言われたんだが。」

「なんだそっちか。」

「お前、余計なことぺちゃくちゃと話しやがって。」

「余計じゃないよ。ちゃんとコーちゃんのこと知ってかないと勝負にならないからさ。」

「何を競ってるんだお前らは。」

「まぁ、あと半年以上あるから頑張って貰おうね。」

「修二?」

「なんでもないよ。それより今日はどうする?バイトまで時間あるんでしょ?深雪ちゃん誘ってカラオケでも行こうよ。」

「あ?俺はまだ怒ってるんだけど?」

「いいからさ。友達を助けると思って。」

「しゃあねぇな、おい、そこで聞き耳立ててる塗り壁。能無しイケメンがカラオケをご所望だとよ。」

「絶壁って酷くないですか!?もうちょっとありますよ!?」

「よし。行くぞー。」

「ちょっと、紘一先輩聞いてます!?」


コーちゃんが女の子を基本的に避けて歩いてるのは知ってるけど、コーちゃんの傍には明るめの子を置いておきたいんだよね。

結構塞ぎ込むタイプだし。

そういう意味では、深雪ちゃんは丁度いい。

明るいし、ほどほどの頭の良さがある。

本当は理知的な掛け合いを好むタイプのコーちゃんには程よい頭の回転の良さと返事の的確さが求められる。

打てば響きすぎてもいけないし、響かないのはもっといけない。

ただ勉強ができるタイプじゃなく、頭が良いと言われるタイプじゃないとついていけなくなるのが目に見えている。

「本当に手がかかる友達だよ。」

「なんか言ったかシュージ。」

「早く彼女つくりなよ。見えてる実を取ればいいだけなのになんで躊躇ってるの?どれを取るにしたって、コーちゃんの自由でしょ?もうそろそろ、先に進んだっていいんじゃないかな。」

「そうは言ってもな。」

「せんぱーい。部屋行きますよー。」

深雪ちゃんがエレベーターの前で手を振っている。

「コーちゃん。あれはどう思う?」

「あ?お前の好みのやつなんか知らん。」

「そういうことばっかり言うんだから。」

コーちゃんが目をそらし頭を掻いている。

これはかなり、気にはしてるな。照れてるときには結構見る仕草だ。

コーちゃんの周りにいる子には悪いけど、どの子もコーちゃんには不向きな女の子ばっかりだ。それに、3年もあってコーちゃんを攻略できない連中にはとてもじゃないが任せておけない。

幸い、深雪ちゃんという新キャラが思った以上にコーちゃん好みのスペックなのは非常に都合がいい。

コーちゃん仕様に調教しつつ、コーちゃんを攻略させようと思う。

いいかげん、コーちゃんだって幸せになる権利がある。

友達として背中を押してやるのも必要なことなんじゃないかな。




セイタロ、今後の出番はたぶんない。

後半がシュージのコーちゃん攻略日記になってる気がする。



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