転生兄妹は伝説級冒険者 妹視点
妹視点書いてみました
私の名前はアイリス元女子中学生、今冒険者をしている。冒険者というのは冒険ギルトに登録した者たちを指す言葉でモンスターを倒したり、護衛をしたり、ダンジョンに入ったり、危険な仕事だけれどもお金もはかなり稼げる。私の目的はお金でなく元の世界に戻るアイテムを探して家族のもとに帰るつもりだった。がむしゃらに頑張っているうちに黒目黒髪ゴリラとか呼ばれるようになった。その上お兄ちゃんと旅していたら魔王に出会って倒して伝説級冒険者なんて呼ばれたりしている。お兄ちゃんと再会したのは5年前のことだ
お兄ちゃんと再会する前は自分の体を顧みず旅をしてた。ある日、大きな町からは外れたところにあるがモンスターや野党の被害がなく平和な村に興味を持ち立ち寄ることにした。決して味噌汁が飲めるという噂に誘われたわけではない。村の近くに来た時どこかで聞いた声がした
「そこ落とし穴あるから止まったほうがいいよ」
見ると黒髪の青年が土魔法で地面に穴をあけ、続けて土で鋭い剣を作り上げて穴の底に詰め込んでいた。その姿に見覚えはしっかりある
「お兄ちゃん!」
「は?俺に妹なんてっ…アヤメか」
誰も呼んでくれなかった前世の名前を一番呼んでもらいたかった人が呼んだことに嬉しさが爆発して抱き着いた。愛おしいぬくもりとこちらの世界で嗅ぎなれた土のにおいがする
「お兄ちゃん、お兄ちゃん会いたかった。私ずっと一人ぼっちで寂しかったんだからね!」
何事かと村人が集まってきてしまったが気にせずに泣いた。こちらの世界で初めての涙だったかもしれない
そんなことがありお兄ちゃんんと再会した私は、元の世界へ帰ることはやめた。その代わりこの世界で旅をすることにした。こっちの世界は不便なことは多いけど心まで不自由にならない生活には満足している。
それにしても、お兄ちゃんはのほほんとしていても作る数々の罠はえげつない。私が村に入ろうとしたときにかかりかけた罠はアリジゴクのようなすり鉢状になっておりもがけばもがくほど下に滑り落ち中央まで行ってしまえば肩まで砂に埋まり身動きが取れない。さらにえげつないのはその罠の隠し方だ。草と土の魔法でふたをした後、上から光の魔法をかけて地面との見分けをつかなくするらしい。こう言ってるものの仕組みはぼかされてごまかされている感じでよくわからない。
「企業秘密ってやつだよ、まねされたら大変だからな。俺はただでさえ戦う力がないんだからやることがなくなっちまう」
そうは言ってるものの魔法を罠に使わずに普通に攻撃として使えば強いと思う。けれど兄には兄なりの事情があるのだというだけで肝心なことは教えてもらってない
秘密主義なことは別にいいけど妹の私くらいには教えてくれればいいのに
困った。なぜか妹がこちらをにらみつけてくる。これが兄離れ反抗期というやつか、まずいこのままでは
『お兄ちゃんなんて大嫌い!私この人と結婚する』
とか言い出していかつい冒険者と付き合いだして俺のことを置き去りにするかもしれない。あれか昨日胸をガン見してしまったのが悪かったのだろうか
苦悩する兄と不満に思う妹の旅は続く