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薄皮ヨモギの暗中模索  作者: 渋谷かな
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あなた、怖いものってある?


私はある。目で見えないことが怖い。先の分からない未来が怖い。もしかしたら楽しい未来になるかもしれないけど、もしかしたら悲しい未来になるかもしれないから。おそらく現在9万字を超え、10万字フィニッシュと考えた時に残りの字数が分からないのが本当に怖い。


ワードズ・オブ・アウェーケニング。私は薄皮ヨモギ。私は高校を支配する。

NJK(何か取り柄のある女子高生。)

解決ソルーション!!!」


ついに、あの人を呼び出す時が来た。もちろん悩み事の象徴、悩み事をする人の像である。そして悩み事をする像が座っているのは地獄の門。ああ~! 聞こえてくるわ! 地獄の亡者の叫び声が! こっちへ追いで! こっちへ追いで! と命あるものを死者の国へ呼ぶ声が!



「拡張。」


な、なに!? 体が膨らんでいく!? まるで風船のように体がブクブクと膨らんで、今にも耐えきれずに破裂しそうだわ!? これがイチコの能力!? 恐るべし拡張の世界!?


「私の拡張を自由自在に扱うスキルの前では、誰も私に触れることもできず、勝つこともできない。製作委員会は議論の場というけれど、相手にしゃべる機会を与えずに葬り去るのも製作委員会の戦い。さあ、この光る剣を突き刺してふっ飛ばしてあげる。これで薄皮さん、あなたも退場よ!」


ピンチ! 普通の人間なら絶体絶命のピンチですが、私、薄皮ヨモギは題材を与えられれば悩み事の世界で頭をフル回転させ、問題の解決方法を暗中模索します。だって私は悩むのが好きだから。誰だ! 私をこんな設定にした奴は!?


「いでよ! 悩める人の像!」


おお! 私の崇拝する悩める人の像の登場だ。でも悩める人の像はいつも異空間からやって来るけど、普段はどこに収納されているんだろう? 居間? 物置? それとも質屋? なんにせよ重たいし場所をとって仕方がないわよね。


「な、悩める人の像!?」

「くだらない。考える人の像のパクリでしょ?」

「壊していい? 一撃で砕く自信があるんだけど。」


何とでも言いなさい! 悩める人の像の恐ろしさを実感するのはこれからよ。さあ、悩める人の像よ! イチコの拡張を悩み事で覆いつくせ! そして私を元のカワイイ姿へと導きなさい! もちろん、これは私の心の声で、イチコたちは自然に元の姿に戻っていく余裕の微笑みを浮かべている私を見ることになる。


「信じられない!? 私の拡張が破られただと!?」

「ムッ!? その像・・・ただのパクリ像じゃないな!?」

「危険な感覚を覚える!? 危険なものは早急に破壊しなければ!」


面白い。立場が変わったら意見も180度変わった。ワ~イ~! 人間って、そんなものね。さっきまで私のことを小馬鹿にしていたイチコ、チズコ、ランコが目を回して驚いて焦っているわ。


「そんな銅像! 私が破壊する! ブレイク!」

「やめろ! ランコ!」

「危険だ!? 薄皮さんの能力が分からないんだぞ!?」


その通り。相手がどんな人間か、またはどんな能力を持っているのか、友達になれる? 利用価値がある? それともない? 人によって100人いれば、100通りの意見があるけど・・・不用意に他人を攻撃するのは良くないわ。


「開け! 地獄の門!」


相手が強者だった場合、反撃されるから。


つづく。

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