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薄皮ヨモギの暗中模索  作者: 渋谷かな
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あなた、自分の言葉に責任が持てる?


私は責任を持てなかった。私の言葉の意味を理解していなかった。言葉の重み、言葉の責任を軽く考えていた。私は女子高生になり立ての小娘だった。


ワードズ・オブ・アウェーケニング。私は薄皮ヨモギ。私は高校を支配する。


自分の技が私に効かないと戸惑って動揺している相手を見て、私は勝負時だと仕掛けた。私は薄皮ヨモギになり完全に相手を圧倒していた。


「誰がアン子よ!? 私の名前はアンよ! 道明寺アンよ! なによ!? 急に人が変わったみたいにしゃべりだして!?」


私は相手に私の情報を与えていない。しかし相手はペラペラと自分の能力をしゃべって敵である私に自らの情報を与えてしまった。これだけでももう勝敗は着いている・・・はずだった。


「あんこでもあんでもどっちでも一緒よ! 私の言葉を食らいなさい!」


強気な言葉とは裏腹に私は焦っていた。私は私の言葉の能力を知らない。初めての製作委員会の戦い。私は相手に私が素人だという情報を与えていない。だが私は気づいていた。素人だからこそ余裕が無いからこそ強い言葉を使い相手に私の状況を悟らせないようにしていると。


「ワードズ・オブ・アウェーケニング! 私は薄皮ヨモギ! 私は高校を支配する!」


え!? 何も起こらない!? 私は悩んで、悩んで、悩んで言う言葉を選んだつもりだった。しかし何も変化はなかった。頼りのひょん教は熟睡して3日は目覚めない。私の言葉は能力は無いのか!? 私はどうやって戦えばいいんだ!?


「んん? 何をしたの? 何も変わらないじゃない? 驚かせおって。はは~ん。その様子だと・・・薄皮ヨモギ! あなた自分の言葉にどんな能力があるのか知らないのね? もしかして製作委員会の戦いも初めてなんじゃないの?」


バレた!? 私が素人だと!? 強気な言葉で張っていた威嚇というバリアのメッキが剥がされ、私の弱点に気づかれてしまった。あんこが攻めてくる!? 形勢が逆転してしまった。


「いや~ね。攻撃の仕方も分からないのに私に大口を叩いていたの? ホラを吹いていたのね? 自分の言葉に責任も持てないなんて笑っちゃうわ。罰として、私の最大の眠り5日間の眠りを与えてあげるわ。」


どうする!? どうする!? 人生最大のピンチ!? 悩んでも、悩んでも、悩んでも良い解決策が思い浮かばない!? そうだ! ひょん教を身代わりにすればいいのよ! そうすると3日と5日でひょん教は8日間眠り続けるから学校が平和になっていいわ。


「眠れ! 眠ろう! 眠りなさい! 寝る子は育つ! 良い子は眠る時間よ!」


そんなもので私が眠る訳ない・・・じゃない・・・私が・・・。このままでは私は深い眠りについてしまう。練習試合とはいえ負けるのは嫌なのに、私はこのまま眠りについてしまうのね。これも全て準備不足の私が悪い。もっと前もって準備をしていればよかった。悔やんでも過ぎた時間は戻ることはない。


「バン。」


大きな爆発が起こった。それは私が諦めて後悔しながら眠りにつこうとした時だった。


つづく

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