2日目出発前
ルナ視点―
はて、どいうことでしょう?
鏡に写っているのは自分の筈だ…
顔は細くなってそばかすが目立つがそこまで酷くなくなっている。平たく言えば痩せて普通になったってところか…少々髪が伸びた気がする、ふむ。腰まで伸びてるな.....
相変わらず両親には似ていないが…
起きたときには気づかなかったがどうやら自分は女性の憧れである体型になっているようだ。いや、男性の憧れか?
ともかく、ボッキュッボンなのだ!
素晴らしい!(笑)
わーい 嬉しい!www
って待てよ?嬉しいよ?
でもおかしいだろう!!
1日でここまでの変化が起きたのだ。
そして昨日の変な液体………
原因があるとすればあれしかない。
「わかりましたか?」
ザイルが鏡を消しながら聞いてきた。
「あ、うん。私の仮の姿が剥がれてきたんだね!」てへぺろ(笑)
ちょっと調子に乗ってからかってみよう!
「本当かい?!何で仮の姿で過ごしているの?」
この王子は何でも信じてしまうのだろうか…将来が少し心配だ……
「そいうことは先に言ってください。驚きます。」
えぇー!?何てこった!魔法使いくんも信じちゃうのか!?大丈夫なの?!
「本来姿に戻ってよ!見たい!」
リチャードがキラキラした目で見てくる。
「………」
うーん、困った(笑)
しかし、このままの設定で行こう!その方が面白そうだし!
「すみません、今は出来ないんです。また次の機会にご期待下さい☆」
……何を言っているんだ自分は!(笑)
2人信じてるし!(笑)面白い!
しばらくはこれで遊ぼう!
「そうですか。では今日も次の地点まで急ぎましょう。食べ終わったら直ぐに発ちますよ。」
ザイルは興味が失ったかのように地図を取り出した。いいのかよ!?
次は赤い印がついてあった。
何だかまた何かありそうな気がする…
「何で姿を変えているの?っは!君はもしかして犯罪者だったのかい?!」
こいつは想像力が豊かなんだなぁ~
からかいたくなるじゃないか!(笑)
「実は…無実の罪に訴えられて真実を突き止めるまで仮の姿で過ごすことに決めたんです。」
「本当か!それは悲惨だったな…その、本当にすまなかった…君の事情も知らずに初めて会ったときにあんな酷いことを言ってしまって……」
リチャード…ごめんよ!!
今さら本当のことを言えない……
なんか悪いことしてる気がしてきた
「あ、いや、いいんだ…ありがとう」
「話はそこまでです。今日も何があるかわかりませんので急ぎますよ…」
今日は何もないことを祈るだけだな…
……あるだろうなぁー
こうして2日目が始まった…
少し短めです。