変化
しばらく投稿投稿してなくて申し訳ありません!
インターネットが繋がらない場所に居たのですが、もう大丈夫です!
これからは出来るだけ毎日更新したいと思います。
よろしくお願いします。
蜂達が居たところを通り抜けてしばらく進んでいたら、花だらけだった森は唐突に終わった。
目の前には川が流れており、その向こうに道が続いていた。向こうに渡るには、ボロボロの吊り橋が少し行ったところにあるだけである。
「ここで少し、休憩を、しましょう。食べ終わったら、休み無し、で最初の印のところ、まで進みます。」
ザイルが食事の用意をしながら言った。
「ふぅ…つかれた…身体が重い…ザイル、何か軽くなるような物、はないかい?」
リチャードは地面に大の字になりながら聞いた。
「そんな、物があったら、真っ先に、使います。」
「在ったら便利だよね~」
「何で、君はそんなに、元気なんだい?」
「う~ん…なんでだろう?まだまだ歩けるよー?」
「それは、よかったです…ほら食べてください。少し休んだら、また歩きますよ。」
休憩も終わりボロボロの吊り橋を渡り抜けた先には、最初の印象と変わって普通の森が続いていた。
お陰で夕方には何事もなく、最初の地点に到着することが出来た。
そこは黒い空間だった。
森のその部分だけが木も草も全てが黒かった。動物の気配もなくとても静かだ。
「今日はここで休みます。何かあれば呼んでください。食事はここに置いておきます。」
ザイルはそう言いながら自分のテントに入っていった。
「すごく疲れてるみたいだね…」
ルナはそう言いながら置いてあった果物を食べ始めた。
―うん、このリンゴもどきは相変わらず美味しい!
「君が羨ましいよ…僕も休もうかな…もうくたくただ…」
リチャードもそう言いながら食べ物を持ってテントに入った。
ルナは二人から離れすぎない程度に周りを探索することにした。
いざ探索を始めようとしたらルナは違和感を覚えた。先程まで何もなかったところに祭壇のような丸いものがあったのだ。
ルナ視点―
―これは、見るしかないよね!
なんだかちょっとワクワクしてきちゃった!まさに冒険と発見!
ルナは何の疑いもなく祭壇に近づきそれに触れてしまった………
そのとたん、祭壇から黒い煙が立ち上って周りは完全な闇に包まれた!
気がつけばルナは知らない空間にいた。真っ暗な闇の中に先程の祭壇があって、その上には真っ白なグラスの中に黒い液体が入っていた。
ルナは何かに突き動かされるようにグラスの中身を飲み干した。
その瞬間、不思議な空間も祭壇も突然なくなった!
ルナはハッとして自分のした行動に驚いた。
―いや、普通に置いてある変な液体を飲むなんて正気の沙汰じゃない…何したんだ自分は!?
異世界に来てちょっと冒険し過ぎたのかも…
そう思って、自分のテントに入った。
―結局今日も召喚された理由を聞きそびれてしまった…蜂に追いかけられるし変なもの飲んじゃうし、我ながらに災難だった…
明日こそ聞き出さなくちゃ……あれ…なんか…ねむい…思ったより、疲れてた…みたい……………
「早く起きてください。いつまでに寝ているつもりですか?」
「…うぅん…あと、5分…」
「………………」
「……すぅ……………すぅ……ん」
「……そうですか、朝食は要らないんですね?」
「……ん?…ごはん?…!!!」
ご飯と聞けば起きないわけにはいかない!急いでテントを出た。
「おはようございます!」
朝の挨拶をして一緒のテーブルについた。
「……けほっ!?」
「ん?どうしたのザイんぐっ!?」
二人がルナを見て固まった。
「……大丈夫?」
「えっ?ルナさん?!なんで?」
「何が?」
「へぇ、昨日の運動でそこまで消費したんですか…」
「…だから何がだよ?」
「異世界人ってみんなそうなの?」
「……バカにしているの?」
「いえ、感心しています。ここに来たときよりずっといいですよ。」
「………ねぇ、なんなの?」
何で自分に驚かれているか分からずちょっと不機嫌になる。
「もしかして、気づいていないんですか?」
「…だから、何を?」
「……………」
「………???」
「…………はぁ、今鏡を出します。」
ザイルはそう言いながら魔法で大きな鏡を出した。
そこでルナは自分の変化に気付いた。
「…え…うそ…」
鏡に写っていたルナは太っていなかった。
ずっと憧れていた体型になっていたのだ!






