召還される1.
ブクブクブクブク・・・
暗っ!くっ苦しい!!
「%#¥&ぐbbrrrrr¥@n」
言葉にならない悲鳴が口から飛び出す!
息ができない!意味もわからず突然死ぬのかな?もう少しで意識がなくなるって所で突然息が戻った!
「かはっ…はぁはぁはぁ・・・・ぐっ…はぁはぁ」
気持ち悪い…吐きたい…
「うっぷ…ぐぇえええ…う」
私は盛大に吐いてしまった。
そこでようやく自分の居るところを見ることが出来た。
私はシャボン玉のようなガラスのなかにいた。周りにはフードを被ってる男の人(顔がよく見えない)が1人と豪華な格好なお爺さんが1人、身なりのいいイケメン1人と初老の厳つい男の人1人が私を見ていた。
「うわっ汚いな!ついでに醜い!失敗したのかい?」失礼なイケメンだ。よくわからないが初対面の相手に対して酷いな!
「いえ、術は成功しました…が、予想外ですね…」目を逸らすフード男。
「本当であろうな?これを連れていって逆に奴の怒りを買ったら承知はせんぞ。」豪華なジジイ'これ'って私のことじゃないですよね?
「…………………」初老のおじさんには目を逸らせれるだけ。無言なのも傷つくな…
「さて、言葉が通じるかどうかわからないが、私が君をここに召喚したものです。」
フード男が私に向かって話しかけてきた。
「はぁ…?」私は夢を見ているのだろうか?いや、やけにリアルだけど…さっきから吐いた物が臭ってきてきてまた気持ち悪くなってきた…
「君はとても尊い目的でここに呼ばれた。これは世界の意思です。光栄に思いなさい。」壮大な夢だな~…今日は特に映画見なかったんだけど…
「ザイル…この醜い人間で本当に間違いがないのかい?」イケメン君は訝しげな様子で私をジロジロ見る…
「あなたは外見だけが取り柄のようですね?中身も磨いたらどうですか?」
いくら夢でもそこまで酷くないやいっ!イケメン君はちょっと驚いたみたい。
「なんじゃ、言葉の疎通は出来るんじゃな。うむ…気も強い…リチャード少し黙っておれ。続けよザイル。」偉そうなお爺さんだ。「仰せのままに陛下…先程も言ったが君は世界の意思に呼ばれてここに呼ばれた。空気のなかで生きられていることこそがその証拠です。」
何を言っているんだこの人は?
「明日になったら君には世界の中心にある地上の祭壇に一緒に行ってもらいます。安心してください。私が君を安全にそこに案内いたします。」
ますますよくわからない設定だな…とりあえず「あの…ここ臭くて気持ち悪いんですけど・・・うぐっ」あ、また吐く……
ぐえぇえっ…お腹のものが全部なくなったと思う…
「…大丈夫か?」初老のおじさんありがとう大丈夫じゃないよ。これは起きたら絶対大丈夫な気がしない…
「#¥&-・・・♪☆△・・○」ザイルが不思議な言葉を発したらなんか汚れが消えた!
えっ!なんかすごい!魔法!?本格的な夢だな!♪
「・・・着替えも用意させましょう。何か望みがあるなら言ってください。」
このザイルってそんなに悪い人じゃないかもっ
「えっと、ここから出して欲しいなぁって…ちょっと探検したいです!」せっかくの夢だ楽しまなくちゃ♪
「明日のなったら出られますよ。今日はもう休んで体力を温存してください。」
ムッ望みを聞いたのはそっちじゃないか!
「さて、明日から大変な仕事も待っていることだし僕はもう戻るね…」なんかイケメン君が興味を失ったかのようにこの変な部屋から出ていった。
ん?よく見ればなんか珊瑚とかが光ってそれが電気の代わりになっている丸い部屋だ。扉が1つしかない。真ん中に私が居るガラス玉あって他には何もないがらんとした部屋だ。
「そうじゃな、ワシも疲れたので休むとしよう。ザイル、後は任せたぞ!」
王様も出ていって側近らしきおじさんも付いていった。
残ったのは私と魔法使い?らしきザイルって人。
「それではこれに着替えたらもう寝てください。では…」それを言い残してさっさと部屋を出ていかれた……
………えぇー?
知らないところでほっておかれた…
自由すぎるな!おいっ
とりあえず用意された手触りが最高のパジャマに着替えたらなんだかウトウトしてきちゃった…夢なのにおかしいな…
バタン…そこで意識が途絶えた…………