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027話 世界三大って響きが良いですよね?

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 大きな馬車が何台も往来するプエルト大街の中央道。

 行き交う人々の種族は様々で、漆黒の樹海の村では出逢えなかった種族の人も歩いている。うん、萌え属性の宝庫だわ。ソレについては後述するとしようか。今、俺達はそんな道を歩いている。


 街の風景を見た俺は、思わず『ヤッベ、俺、異世界に来てるわ』と、呟いてしまった。

 立ち並ぶ建物の風景は何処と無く地中海の街を思わせ(行ったことはないが)、大きな建物の横に立てられた剣や盾の画かれた看板が『ザ・武器屋』って感じで良い雰囲気を出している。

 軽く感動しつつ、バカ丸出しで辺りをキョロキョロ見渡す。


 行き交う馬車には様々な品物が乗せられており、ここが本当に大きな街だと分かる。

 馬車の積み荷で目についたのは、魚(魚だと思う。そう思いたい)や衣類、武器や防具などである。それら以外にも、冒険者と思わしき人を何人も乗せた馬車も走っている。これらは、その多くが港側から街の外に向けて走っており、俺達とは逆方向に向かっているようだ。つまり、この先にある港からやって来たということだろう。

 

 魚は港で獲ったとして、武器や防具などは輸入品だろうか? 

 大きな港と言っていたし、貿易とかしているのかも知れない。


 では、俺達と一緒に港に向かう馬車は何を乗せているのか?

 その多くが食料品とおぼしきものを乗せた荷馬車だが、中には何を乗せているのか分からない馬車も走っている。俺は今、そんな馬車の中で一際大きな馬車(?)が気になった。

 大きさを例えるなら、普通の馬車が普通車だとすると、その馬車は大型トラック程の大きさ。道の左側を悠々と進むその大型馬車(?)を引くのは、コレまた大きい巨大生物である。

 見た目は、昔、動物園で見たバイソン(毛むくじゃらが愛らしい牛の仲間)を思いだす。しかし、その大きさは俺の知っているバイソンでは無かった。


 デカすぎるのだ。

 その大きさは身長170センチ弱の俺が、首を高くして見上げる程。

 余裕で4mは越えていそうである。

 そんな巨大生物が二匹で馬車を引いている。


 そして、その巨大生物の手綱を握るのは人間の子供ぐらいの身長の生物。

 緑色の肌に、小鬼を連想させる厳つい容姿。着ている服は、ボロボロの黒いローブ。

 その容姿はRPGに出て来るゴブリンのソレである。

 手綱を握るゴブリンの他に、馬車の周りには武装したゴブリンが数人、荷を守る様にして並走している。

 そこまでして守る荷がなんなのか気になるが、荷は布で覆われており何が積載されているのか分からない。

 

 ただ、あの馬車の近くを通ったとき、なぜか身体に力がみなぎり今なら何でも出来る様な気がしたのだけど…離れた瞬間にその感覚は消失した。

 なんだろう? 何で、なにも無いのにハイになったのだろうか?

 ゴブリン(男)相手に興奮でもしたのだろうか?


「……俺は、男の子でも女の子でも、男の娘でも男装少女でも、アンドロイドでもケモ耳でも、巫女でもナースでも、巨乳でも貧乳でも、関西弁でも土佐弁でも、金髪でも黒髪でも、宇宙人でも未来人でも、ルート次第で性別が変わったとしても…etc

 なんでも愛せる自信があるが、ガチゴブリンのしかも男に反応しただと!?…馬鹿な!!

 俺の守備範囲は何時の間に広がったというのだっ!!?」


 突然そんなことを口走った俺に向かって、道行く人々が白い視線を送って来た。

 

 エルフ美女の冷たい視線…

 金髪碧眼ドレス美女の侮蔑の視線…

 額に一角の角を生やした長身お姉さんの突き刺す様な視線…

 そしてキキちゃんの、Gを見る様な容赦の無い視線…!!!


 ああ、うん……最高だ……俺は異世界に来て、見られることの気持ち良さを知った。

 視線最高。もっとゴミを見る様な視線で見てください!!


 涎を流し始めた所で、キキちゃんに半ば引き摺られる様にして道の端に移動。

 その場で皆に囲まれ、キキ様から苦言を呈される。


「シンジ様? なんで、あんなことを道の真ん中で叫んだのですか?

 私はシンジ様がどんなお方なのかを知っていますから。あんな台詞を口走ったとしても全くコレぽっちも気にすることはないですが。

 シンジ様が、どんなお方か知らない人が聞いたらどう感じると思うですか?」


 キキちゃんはこめかみを抑えながら聞いて来た。

 ふむ…頭痛だろうか? 尻尾も下がってるし…体調でも悪いのだろうか?


 俺は自分の思った通りに答えた。

 

「まぁ、俺は、危険人物であり変態であり紳士だからな。

 大丈夫だ安心してくれ。たとえ、どんな爆弾発言をしたとしても俺は紳士だから絶対に承諾無しで問題を起こしたりはしない!! 断言する」


 俺の答えにキキちゃんは盛大な溜め息を吐いた。

 まるで、上司のセクハラ発言にウンザリするOLの様な表情だ。


『まぁ、キキ殿? シンジ殿はシンジ殿ですからな』

「そう、シンジはシンジだからしかたない、よ?」

『…キュ…』


 おお、俺のフォローをしてくれるグレイブさんとクロちゃん(魔人化版)、グレイブさんに抱っこされた兎さん…うん、分かってらっしゃる。


「そうだぜ、キキたん?

 俺はどう頑張っても俺でしかないからな。

 俺のモットーは自分を偽らないことだし。常に欲望に忠実で、煩悩を曝け出してる所が俺の美点だと自負しているし……」


 俺の熱弁を聞いていたキキちゃんは、ジト目で俺を睨んで来た。


「それ、美点じゃないですから。

 シンジ様の美点はもっと、こう……なんでもないです!!」


 ……あ、怒った。

 怒ってそっぽ向いちゃった……可愛いィ。

 頬を膨らましている……萌えェ〜

 


「あれは…《魔鉱石》を運搬している馬車です。

 馬車を引いているのは、《高地大角牛ハイラー・ボヴァン》ですね。

 ボヴァンは牛と似た習性を持つ魔物の総称です。その中でも《高地大角牛ハイラー・ボヴァン》は、身体が大きく力も強く、性格も温厚なので、大きな商会などではあのように馬車の牽引などで使役していたりします。

 一匹でも十分なパワーを持つ魔物ですから、二匹で牽引しているところをみるに…かなり、多くの魔鉱石を

積載しているようですね」


 はい、恒例のキキちゃんによる授業タイムである。

 俺がどんな行動をした後でも、ちゃんと物事を教えてくれるキキちゃんはマジ天使だと思う。

 さて、優秀な生徒である俺はすかさず挙手をした。


「すいません先生、質問です。《魔鉱石》ってなんですか?」


 俺の質問に得意げな顔で頷くキキちゃん。

 うん、可愛い。


「良いですね《先生》って響き……では、良い質問を頂いたので答えるとします。

 《魔鉱石》とは、《竜骨》《聖水》と並ぶ魔界三大資源の1つです。その名前からも解ると思いますが、《魔力を含んだ特殊な鉱石》のことですね。その利用法は多岐に渡りますが、純度の魔鉱石ですと魔力回復アイテムとして使用していたり、アクセサリーとして売られていたりします。

 純度の高い魔鉱石ですと、様々な魔導具や武具の材料として使ったり、大規模な術式の触媒として利用したりするのがポピュラーな使い道ですね」


 やばい、知らない単語がいっぱい出て来た…ノートが欲しいです。

 俺の頭の上にハテナマークでも出ていたのだろうか。キキちゃんは優しく微笑んだ。


「まぁ、シンジ様にはおいおい勉強して頂くことですので、詳しいことはその時に教えますね。

 今はまず、《鬼峰城》に関する情報収集から始めましょう」


 うん、それが良いと思います。


 こうして俺達はプエルト大街での活動を開始したのである。

 

名 前:黒峰真治

ジョブ:自称魔王、自称父

種 族:人間族

年 齢:18歳

性 別:男性

異 名:紳士、自称変態魔王、暗黒魔獣の名付け親

スキル:NO DATA

魔 法:《雷電サンダーボルト》《突風砲ブラスト・キャノン》《精神錯乱光ディリリウム・ライト》《魔除けの魔法陣》《魔除けの結界【A級】》《魔除けの結界【B級】》《魔除けの結界【C級】》《 狂乱の宴ヌルウネ・パーティー》《複数詠唱マルチタスキング》《空間魔法》《創造魔法クリエイト》《消去魔法デリート》《魔力走査魔法スキャン》…

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