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019話 義理の娘、って響きが良いですよね?

感想・評価お願いします!!

「では、酒場ではほとんど話し合えなかったので、改めて今後のことを話し合いたいと思うのですが。

 …シンジ様は、どうして正座スタイルなんですか? 怒ってナイデスヨ?

 今回も凄くイラってしましたが、ぜんぜん、これっぽっちも怒ってナイデスヨ?」


 あー……はい、怒ってますね。

 物凄く怒ってます、はい…


 魔人化したクロちゃん…黒髪少女に連れられて来た隣の部屋で、キキちゃんは俺を笑顔で迎えてくれた。

 うん、それが物凄く怖かった。

 キキちゃんは笑顔でその怒りを伝える能力をお持ちのようだ。

 有無を言わせぬ迫力に、俺は無意識で正座していたようである。

 生存本能が働いたのかしら?


 そんな俺の様子を、首を傾げながら見るグレイブさんと、オロオロするだけのクロちゃん。そして、深い溜め息を漏らすキキちゃん。

 キキちゃんが現在着ているのは、白を基調としたチュニック型のワンピースだ。何処で手に入れたのだろうか? 似合ってるから良いのだけどね♪

 あ、ちなみにレザーアーマーは部屋干しされてる。


「前にも言ましたが、シンジ様が魔法を操れないのも、そもそもが危ないタイプの人だと言うことも十分理解しているつもりです。だから、正座は止めてほしいです。

 使える主にそんな格好をさせては、私も話しをしずらいですからね」


 そう言われてしまっては立たざるおえないな。

 でも、流石、キキちゃん♪ 

 俺のこと解ってくれているんですね、感激です。

 聞き用によっては、全部諦められてるように聞こえるのだけど…気のせいですよね?

 俺がベッドに腰掛けるのを見計らって、キキちゃんが声を発した。


「さて、改めて今後の話しをしたいと思うのですが。

 グレイブさんには勿論、クロちゃんにも詳しい話しはまだでしたね。

 少しお時間を頂いて、私とシンジ様の目的についてお話ししたいと思います」


 そういってキキちゃんは語り出したのであった。



「では、シンジ殿は魔王召喚によって召喚された本物の…予言に出て来る混沌の化身たる《魔王》で間違いないのだな? ふむ、シンジ殿の大器を疑うつもりは無いが、やはり本物の魔王となると…

 …否、そうだな、シンジ殿は魔王たる威風を持っておられる」


 一通りの話しを聞き終えたグレイブさんの一言である。

 俺はそれに対し…


「自分でいうのもアレだが、俺はそんなもん持っておられません!!

 何その、魔王たる威風って? 黒いオーラでも発すればいいのか?」


 ……という突っ込みをいれたかったが、止めておいた。

 何故なら魔王であることも、魔王を目指すことも本当のことであるからだ。

 なら、わざわざ否定する事もないだろう。

 俺は、熱心に話している二人をベッドに座って見ていた。

 キキちゃんの説明を熱心に聞いていたのはグレイブさんだけである。


 クロちゃんは途中で飽きたらしく、途中で可愛らしくも俺の服の引いて、上目遣いで『あそぼ』と誘ってきた。ある種の人が聞いたら別の意味に聞こえる声色で、である。流石、ロリコンホイホイ、パネェエです。

 まぁ、俺は何故かロリにはセンサーが無反応だから、変な気は起こさないのだけど。

 

 ひとしきりベッドの上で遊んで(変なことは一切していない)。

 クロちゃんは、疲れたのかウトウトし始め今は俺の膝の上で寝ていらっしゃる。

 因みに、魔人化した姿…10歳くらいの女の子の姿で寝ている。もう、常時、その姿で良いと思うよ? 置き引きされることなんてないしな。まぁ、ロリコンに襲われる可能性は出て来るが。

 改めて…俺はロリ属性は無い。


「そうですね、シンジ様は本物の魔王様で間違いありません」


 グレイブさんの言葉を肯定し、俺に視線を送る。

 膝の上でクロちゃんが寝ているのを見て、一瞬、眉をひそめた。


「……シンジ様、聞いていたですか?」


 久しぶりのジト目あざーす!!

 身に染みますです、はい。


「ああ、勿論聞いていた!!

 俺は魔王で間違いない、うん、俺は魔王だ。俺が魔王だ!!」


 直に答えた。

 俺は魔王だからな、それを言い淀むつもりは無い。

 まぁ、まだ、世間では自称が付くのだけど…

 俺の言葉で目覚めたのか、クロちゃんが俺を見上げて来た。


「……しんじは、まおうさま、なの?

 あたしの知ってる、まおうさまと……ちがうよ?」

 

 む、そういえば、クロちゃんは先代魔王の仲間なんだよな。

 ふむ、そういえば自分が召喚される前にも魔王居たんだよな。

 先代ってあの、◯もっこりだよな? 結構、存在を流してたからな。

 別に俺より前に魔王が居てもいいかぁー…程度の認識だったし。

 そういや、先代魔王についてぜんぜん聞いてないんだよなぁー


 まぁ、そんなことより、クロちゃんの問いにどう答えようかしら?

『新しいパパですよぉー』てきなノリで、『新しい魔王ですよぉー』で行こうかしら?

 軽過ぎるかしら?


 クロちゃんの問いに悩んでいると、キキちゃんが動いた。

 クロちゃんの目線に合うように腰を屈め、優しい声を発する。


「クロちゃんの知っている魔王様は、先代の魔王様ですからね。

 クロちゃん? シンジ様は当代の魔王様…なのですよ?」


 クロちゃんの視線に合わせて言い聞かすように伝えるキキちゃんは、なんというか、クロちゃんのお姉さんに見えた。うん、図的に俺のセンサーの前だからね? 俺の脳内で画像加工されてるからね?

 今日のご飯は美味しく食べれそうだっぜ。ゴチです!!

 あ……上目遣いに睨まれた、ちょっと新鮮。


 キキちゃんにそう言われ首を傾げるクロちゃん。


「でも、しんじは、しんじ、だよ?

 しんじが、まおうさまで、とうだいで…え、どういうこと?」


 あ、理解出来てないみたいですな。

 まぁ、あれですよね…魔人化したクロちゃんは見た目は10歳ですが、中身は絶対それより下だろうし。この説明は少し難しいのかもしれない。

 キキちゃんはクロちゃんの言葉に、どう説明すれば良いか悩んでいるようだ。頭を抑えてらっしゃる。

 仕方ない…俺が説明しよう。ついでに聞いておきたいこともある…それを最初に聞こうか。


「クロちゃん? 《お父さん》と《お母さん》は何処にいるんだい?」


 そう、どんな生物にだって親はいる。

 俺はクロちゃんの住む場所を奪ってしまったからな…俺はクロちゃんを保護する義務がある。

 しかし、何処まで保護するのかは決めてない。

 キキちゃんは、クロちゃんを仲間にするつもりらしいけど(俺もソレは大歓迎なのだが)、それにはクロちゃんの意志が入って無い。他人が勝手に決めたことだ。

 クロちゃんも、なし崩し的にココまで付いて来たのだと思う。なら、クロちゃんの気持ちを確認しなくてはならない。もし、クロちゃんが両親や先代魔王の所に行きたいと言ったな、そこまで責任をもって連れて行くつもりである。


「ん……まおうさまと、いっしょにでていったよ? それで、しんじゃったって」

「そうか、それは…」


 なんと言えばいいか…

 クロちゃんは全く気にしてない様子だが、地雷を踏んだ気持ちだ。


「えーと、じゃあ、魔王様の所に行きたいないか? また、魔王様と一緒に暮らしたくないか?」

「ん…やめとく」


 あ、即答ですか。

 そうですか…

 俺が悩んでいると、俺の意図に気付いたのかキキちゃんが耳打ちしてくれた。


(シンジ様…先代魔王様は100年以上も昔に死んでおられます。

 それに暗黒魔獣ダークマターは、親子意識の低い魔物だと伝えられているです。なんでも、子連れの暗黒魔獣ダークマターの姿を確認したものが居ないのだとか…まぁ、コレは噂ですけどね…

 それとは別に、魔物全体で一定以上成長した魔物の親子意識は低いそうです)


 え…魔王って100年以上も昔の人だったの?

 初耳なんですが…

 え、でも…キキちゃんのお母さんって先代魔王の所でメイドとして働いてたんじゃ…

 んん??? でも、異世界だし、魔界だし、他種族だし、100年以上生きててもオカシクないのか?

 もしかして、キキちゃんもかなりの年増なんじゃ…


(失礼なこと考えてないですか?)


 ジト目された。

 うん、ごめんなさい。俺はキキちゃんが何歳でも愛せるよ。

 さて、それ所じゃないな。

 今は、クロちゃんをどうするかだ。


 俺はクロちゃんを保護しなければならない…否、保護したい。住処を壊した負い目もあるが、この膝の上で成り行きをオロオロしながら伺ってる魔物娘を放っておけないというのもある。つーか、俺は既にクロちゃんを仲間として数えている。

 臣下になりたいと言ってくれた、キキちゃんとグレイブさんは勿論、ここまで一緒に来てくれたクロちゃんも仲間にしたいのだ。俺を、カマキリから守ってくれた恩もある。

 さて……でも、クロちゃんに俺が魔王だから仲間になって、と言うのは違う気がする。まぁ、理解してくれないのも理由の1つだけどな。

 なら、俺はクロちゃんの何になりたいのか?

 あ…そうだ、あの手があるじゃないか!!!

 

「なぁ、クロちゃん? この世にはもう一人親が居ること知ってる?」


 クロちゃんは少し悩んだ後に答える。


「ん?……しらない」

「そうか、それはな…《名付け親》っていうんだ。

 そういえば、クロちゃんにはまだ名前を聞いてなかったな。本当の名前はあるかい?」


 そう、まだクロちゃんには本当の名前を聞いてない。

 本当の名前があるのに、このネタで丸め込むのが気が引けたのだ。


「ない…あったけど、わすれたぁ」


 ふむ…まぁ、忘れたなら仕方ないよな。


「そうか、なら《クロちゃん》がクロちゃんの名前だな。

 俺の名前から一文字とったクロちゃんだ。でだ、ここで1つの親子関係が成立したんだ解るか?」


 周囲を見渡す。

 グレイブさんは首を傾げ、キキちゃんは苦笑いを浮かべている、そして、クロちゃんは少し悩んだ後、気がついたと言わんばかりに顔を明るくした。


「そっか、わかった、しんじがなずけおや?……なんだね♪」

「そうだ、コレから俺とクロちゃんは親子なんだ。だから…コレからは俺のことをお父さんと呼びなさい」

「うん、わかった、しんじ♪」


 和やかに答えるクロちゃん。

 こうして、俺とクロちゃんの親子関係が成立した。

 こじつけ…だけどな。


名 前:黒峰真治

ジョブ:自称魔王、自称父

年 齢:18歳

性 別:男性

異 名:紳士、自称変態魔王、暗黒魔獣の名付け親

スキル:NO DATA

魔 法:《雷電サンダーボルト》《突風砲ブラスト・キャノン》《魔除けの魔法陣》《魔除けの結界【B級】》《魔除けの結界【C級】》《 狂乱の宴ヌルウネ・パーティー》《複数詠唱マルチタスキング》《空間魔法》《創造魔法クリエイト》《消去魔法デリート》《魔力走査魔法スキャン》…

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