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あの日の約束。

作者: 実依

大人になる度に薄れていく。

遠い日の思い出になっていくの…


ねぇ…


君は覚えてる?

あの日君と約束した。


『一緒に夢を叶えようね』


君に初めて夢を語った。

あまりにも無謀で…

叶うわけない夢。

でもあたしは真剣で…

笑われるかもしれない。

呆れられるかもしれない…


でも…

君に聴いて欲しかったんだ。


そんなあたしの夢を笑わずに…

真剣に君は聴いてくれた。


それが…

すごくすごく

嬉しかった。


君も君の夢を語ってくれたね。

君の熱い気持ちに…

あたしは心打たれてたんだよ。


約束したんだ。


『一緒に夢を叶えようね』


何年かかるかは分からない。

もしかしたら叶わないかもしれない。


でも……


あの約束があるから

あたしは頑張れる。

あの約束があるから

今のあたしがいるの。


今の君にとって

どうでもいいモノかもしれない…

覚えていないかもしれない…


それでも。

あの日の約束は


あたしにとっては大切な約束なの…

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