番外編 キャラ紹介 黒鋼の翼①
50話までもう少々お待ちください
物語のキャラについてもっと知ってほしくて番外編を多く書いてしまうかもしれませんが気楽に読んで頂けるとありがたいです。
カイル・ヴァルハイト
年齢: 28歳
種族: 人間
肩書き: 冒険者パーティー《黒鋼の翼》リーダー / Aランク冒険者(現在は実質Sランク相当)
【外見】
燃えるような逆立った赤髪と、意志の強さを感じさせる鋭い琥珀色の瞳が特徴。
数々の修羅場を潜り抜けてきたが、その表情には傲慢さは一切なく、むしろ仲間や弱者を1番に思う穏やかな快活さが漂う。
重厚な黒鉄の鎧を纏い、背中には自身の背丈ほどもある巨大な大剣を背負っている。覚醒後は、その大剣に黄金の魔力の残滓が宿り、戦場では太陽のような輝きを放つ。
【孤独な獣から「英雄」へ】
カイルの人生は、文字通り「絶望」から始まった。
6歳の冬、貧困に喘いでいた両親に「お前がいなければ食い扶持が減る」という言葉と共に、極寒の中、裏路地に捨てられた。
そこから2年間、彼は「獣」として生きた。ゴミを漁り、ネズミを追い、大人たちの暴力から逃げ惑う日々。誰の助けも借りず、ただ生きるためだけに振るった力が、後の彼の戦闘本能の原点となった。
転機は8歳の時。行き倒れかけていたカイルを拾ったのは、街の外れに住む偏屈な老婆だった。彼女はカイルに食事を与え、礼儀を教え、そして「誰かを守れる強い男になりなさい」という言葉。「カイル」という名を与えた。カイルは初めて知った人の温もりに涙し、老婆に恩を返すことだけを生きがいに決めた。
カイルにとって彼女は唯一無二の家族であり、心の拠り所となった。彼は老婆に恩を返すため、家の手伝いに精を出し、周りの人間とも仲を深めていく。その一方での並外れた身体能力を自覚し始める。
カイルが12歳の時。老婆に楽をさせたい一心で、年齢を偽り冒険者ギルドの門を叩く。
カイルの戦いの才能はすぐに開花した。我流ながら、野生の勘と圧倒的な魔力出力で魔物を叩き伏せる姿は「天才」と称され、ランクは異例の速さで上昇していく。
しかし、そんな矢先に老婆が病で他界。唯一の「帰る場所」を失ったカイルは、再び孤独の影に飲み込まれかける。
16歳の時、自分とは正反対の重厚な戦士ドルガンと、理知的で鋭いエルフのエリスに出会う。当初は一匹狼を気取っていたカイルだが、彼らと背中を合わせる中で「仲間」という概念を再び手に入れる。
19歳の時には、ミレイユとリオを仲間に加え、パーティー《黒鋼の翼》が本格的に始動。カイルは老婆に教わった「守るための力」を証明するため、リーダーとして歩み始めた。
【空の魔力による変質と「金鋼」の力】
ロッキド鉱山での死闘、そして空の底知れぬ魔力に触れたことで、カイルの魔力は「黒鋼」という枠組みを超越し、「金鋼」へと至った。
・無意識の極地: 意識を失いながらも守るための剣を振り続ける、本能のみの戦闘形態。
・不壊の魔力: カイルの魔力は黄金色に変化し、あらゆる防壁を無視して対象を「断ち切る」のではなく「粉砕・破壊」させる概念的な破壊力を帯びるようになった。
・天性の直感: 敵の攻撃の起点を見抜く力が異常に高く、無意識に最小限の動きで致命傷を避ける。
【性格】
自信家で熱血、困っている人間を放っておけないお人好し。
老婆からの教育の影響で、礼節を重んじ、特に年長者や女性、子供には紳士的に振る舞おうと努力している。
一方で、一度敵と見なした存在には苛烈。
空に対しては、その圧倒的な力への恐怖よりも「自分を救い、可能性を示してくれた恩人」としての深い敬意と信頼を抱いている。空の正体を知った後も、その態度は変わらず「一人の友人」として接しようとする図太さも持っている。
【武器 ― 大剣《葬魔の黒刃》】
老婆が亡くなる前、最後の贈り物として受け渡された黒鉄の大剣。
幾度も打ち直され、カイルの激しい魔力に耐え続けてきた相棒。女王との戦いで大きく破損したが、現在は空の魔力の影響で再生しており、カイルが「金鋼」の力を使う際、刀身が黄金色に融解・再構築される不思議な性質を持つようになった。
【戦闘スタイル】
天性の反射神経と圧倒的な質量・魔力による「正面突破」。
以前は力任せな一撃が多かったが、空との出会い以降、無駄を削ぎ落とした「いなし」や「後の先」を意識するようになった。
現在のカイルは、攻守ともにSランクに並ぶ完成度を誇り、彼の大剣が振り下ろされる場所には、もはや「防げるもの」はほとんどいない。
【対人関係】
・空
命の恩人であり、目標。当初は「自身のある新人」だと思っていたが、女王との戦いでその底知れぬ正体を垣間見、現在は「超えるべき壁」ではなく「信じられる友人」として、畏怖を超えた絆を感じている。
・エドガー
尊敬すべき年長者。その隙のない所作と実力に一目置いており、エドガーに褒められると密かに喜ぶ。自分とは対照的な「静の強さ」を持つ者として学ぼうとしている。
・ドルガン & エリス
16歳からの戦友。家族以上の絆を感じており、奔放なリーダーであるカイルを支える屋台骨。特にエリスには時折、頭が上がらない。
【物語における役割】
カイル・ヴァルハイトは、この物語における「人間の可能性」を象徴する存在である。
空という「全能の神」が観測する中で、人間がどこまで成長し、どこまで神の領域に迫れるかを示す指標の1人。
空が「理そのもの」であるのに対し、カイルは「理を塗り替える熱量」を持つ。
今後、始末屋のような魔界の勢力が介入してくる中で、空が直接手を下さずとも、人間代表として最前線で「悪」を打ち砕く「正義の剣」としての役割を担う。また、空を「神」としてではなく「友人」として接することで、空を人間世界に繋ぎ止める数少ない理解者の一人となる。
休みに入って書けるかと思ったけど免許やバイトでかなり忙しいです




