番外編 キャラ紹介 エドガー・ロウエル
名前:エドガー・ロウエル
年齢:68歳
種族:人間(※ただし肉体は空による再構築後)
肩書き:空の随行者
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外見
白髪を後ろに流した端正な老紳士。
背は高く、年齢を感じさせない引き締まった体躯を持つ。姿勢は常に真っ直ぐで、立っているだけで“執事”だと分かる佇まいをしている。
一人称は「私」。
常に丁寧で紳士的な話し方を崩さず、敵であろうと礼節を失わない。
服装は基本的に黒を基調とした実用性重視の装いだが、どこか上品さが抜けない。剣を帯びていようと、血に濡れていようと、所作だけは決して乱れない。その落ち着きは、戦場においてすら周囲に安心感を与える。
表情は穏やかで、微笑を浮かべていることが多い。だがその目の奥は、状況を冷静に分析する理性と、必要とあらば躊躇なく命を刈り取る覚悟を秘めている。
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― 失われた忠誠と第二の人生
エドガー・ロウエルはかつて、王都でも名の通った貴族家に仕える執事長だった。
若い頃から、礼儀作法、財務管理、警護、外交補佐までを一手に担い、主からの信頼も厚かった人物である。
しかし、その貴族家は激しい権力闘争に敗れ没落。
主は処刑され、家は解体され、仕えるべき存在を失ったエドガーは一夜にして「不要な存在」となった。
忠誠を尽くす相手を失った彼は、貴族社会からも、かつて守ってきた街からも追い出され、やがてスラムへと落ちていく。
それでも彼は誇りを捨てなかった。
盗みも、強盗もせず、最低限の仕事を請けながら静かに生きていた。
――そこに現れたのが、空だった。
空との出会い
スラムで出会った空を、エドガーは「ただの奇妙な青年」だと思っていた。
だが会話を重ねるうちに、底知れない知性と異質さを感じ取る。
空はエドガーの所作、言葉選び、そして“衰えてなお隠しきれない実力”を一目で見抜く。そして問いかける。
「ならば、次は俺に仕えてみるか。」
それは命令ではなく、提案だった。
だがその言葉に、エドガーは“主を失った空白”を埋める何かを感じ取った。
こうして彼は、人生の終わりだと思っていた場所から引き上げられ、第二の人生を歩み始める。
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空による再構築と変化
空はエドガーの肉体を「再構築」した。
老化した筋肉、摩耗した神経、限界に近かった魔力回路――
それらをすべて“最も完璧な状態”へと作り変えた。
結果として、エドガーはかつてのBランク相当の力から、Sランク上位、またはそれ以上に匹敵する戦闘能力を得る。
ただしその代償として、思考や感情の一部が「人間的な限界」を越えている。
死を前にしても動揺しない
味方を守るためなら即座に自己犠牲を選ぶ
恐怖よりも“最適解”を優先する
これは洗脳ではなく、空が意図的に残した調整結果である。
「もう一度、誰かに仕えることができるなら――私は喜んで化け物になりましょう」
それが、彼の選択だった。
それを淡々と語る姿には、恐怖も後悔もない。
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武器 ― 剣杖
エドガーの武器は、空が彼の魔力を基盤として創り上げた神器級の剣杖
《クラヴィス・アルカナ》。
この武器は物理的な固定形状を持たず、
エドガーの魔力と意思によって形を成す。
杖形態:高精度魔法行使・結界展開・支援
剣形態:近接戦闘・斬撃・魔力刃展開
混合形態:剣身から魔法陣を展開する独自戦闘
エドガーが意識を失えば霧散し、
彼が呼べば即座に再構築される。
まさに「主従関係そのものを具現化した武器」であり、
空を除いた他者には決して扱えない。
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戦闘スタイル
エドガーの戦闘は派手さはないが安定性・完成度・判断力において極めて高水準。
無駄な動きが一切ない
状況把握と最適配置が異常に早い
味方の死角を常にカバーする
相手の攻撃を「受け止める」「逸らす」「無効化する」ことに長けている。
剣術は熟練の域を超え、「仕えるものとして主を守るための剣」。
魔法は威力よりも制圧・制御・遮断を重視。
特に防御結界と補助魔法の精度は異常で、
彼が後衛にいるだけで戦場の安定度が跳ね上がる。
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性格
エドガーは一言で言えば、完璧な紳士であり、静かな狂気を内包している。
礼儀正しく、誰に対しても丁寧
無意味な感情論を好まない
主(空)への忠誠は絶対
だが盲信ではなく、理解した上で仕えている
また、空に作り変えられた影響で、
・死や恐怖への感覚が希薄
・自己犠牲への躊躇が薄い
という人間離れした部分も持つ。
そのため、自ら刺されることを受け入れたり、
大量殺戮を淡々と実行したりできる。
空が「遊び」を優先する存在であるのに対し、
エドガーは「責任」を引き受ける存在。
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対人関係
空
主であり、エドガーが生きる存在意義そのもの。
崇拝ではなく、深い理解と信頼に基づく忠誠。
空の危険な遊びに最も近い位置でブレーキをかける役目も担う。
空の全能性を理解している数少ない人物であり、
同時に「力を無闇に振るわない理由」も理解している。
カイル
実力者として認めている相手。
自分とは違い、正面から信念を貫く戦士であることを認め、無謀な覚悟を見せるたびに、内心では高く評価しつつも心配している。
年長者としての距離感を保つ。
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物語における役割
エドガー・ロウエルは、
創造神・空を人間世界につなぎ止める“錨”である。
老執事は剣を取り、魔法を操り、血に塗れながらも、
常に礼を失わない。
それはかつて主を失い、
それでも誇りだけは捨てなかった男の生き様。
エドガー・ロウエル――
彼は創造神の影に立つ、“最も人間らしい強者”である。




