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創造神の遊戯  作者: 面白味
第一章 創造神初めての冒険
28/55

27話 第三層の姿

投稿スピード遅れてすいません

最近新しいゲームを買っちゃってそっちにハマってしまいました。


乾いた地響きが、地下深くに反響していた。

第二層に足を踏み入れてから、すでに一時間が経とうとしている。


坑道の空気はさらに冷え、岩壁にこびりついた鉄粉が鈍く光る。

そのたびに、空の金の瞳がわずかに揺らめいた。



「……また来ます!」

ラグンの叫びと同時に、通路の奥から土煙が巻き上がった。

地面がわずかに隆起し、次の瞬間には三体の《石喰らい》が飛び出してくる。



「任せろ!」

カイルが先頭に出る。剣を抜いた瞬間、全身から鋼色の魔力が立ち昇る。


破岩斬デストラクション・ロック


彼の体を覆うように、銀色の光が纏い、鎧のように硬質化していく。


「はあぁぁぁぁぁ!」


一振り。

鋼の魔力をまとう刃が唸り、前方の《石喰らい》を頭から胴まで斬り裂いた。

しかし、すぐに二体目、三体目が地中から飛び出し、鋭い牙で襲いかかる。


 


雷禅らいぜん

エドガーの剣杖から、稲妻が放たれる。

弾丸のような雷光が走り、一匹の石喰らいが頭部から貫かれ爆ぜた。

 焼け焦げた匂いが坑道に広がり、ラグンが思わず息を呑む。


「すごい……!」

「……攻撃の方もすごいんだな、エドガー!」

ラグンは驚き、カイルが笑いながら次の敵を斬る。


 


一方、空はというと――すでに数匹の石喰らいを仕留めていた。

低く構えた瞬間、刃が閃く。

一撃、二撃――調整された力で剣を振るうたび正確無比な斬撃が岩をも切り裂き、土煙ごと敵を消し飛ばしていく。

その所作はまるで舞うようで、無駄が一つもない。



「……数が増えてるな。」


「ええ、先に進むほど多くなります。」

ラグンが答えながらも、声にわずかな震えが混じる。

その様子を横目に、空は微かに眉をひそめた。



(怯えている……だけじゃないな。何か、隠している?)



だが今は問う時ではない。

いざとなれば心の中を読めばいい。

道を塞ぐように、さらに五体の石喰らいが群がってくる。

 


戦闘が続く。

カイルと空、そして援護するエドガーの連携は見事だった。

ラグンは背後を守られながら、懸命に松明を掲げて進路を照らす。


やがて、通路の奥に微かな風の流れを感じた。

土の匂いの中に、冷たい鉄と魔力の混じる独特の気配――。


「……もうすぐ、第三層です。」

ラグンが振り返り、汗を拭いながら告げた。

 


---



やがて、重い金属音が前方から響く。

一行の足が止まった。


「ここが、第三層の扉です。」

ラグンが息を整えながら言う。

分厚い鉄扉には無数の爪痕が刻まれていた。

岩粉が舞い、金属の焦げた匂いが立ち込めている。


「この先が……《魔鉄鋼》が採れる採掘場です。」

その声はわずかに震えていた。


「なるほどな。」

カイルが剣を軽く振り、汚れを払う。

「気を引き締めろ。ここからが本番だ。」


空とエドガーが静かに頷く。


カイルが扉を押すと、

軋む音と共に、冷たい風が流れ込んできた。

広大な空間。

天井の高さは三十メートル以上。

地面には砕けた鉱石の輝きが散りばめられ、

壁面には鉱脈が縦横に走り、青白く光っている。


「ここが……」

カイルが感嘆の声を漏らす。


「はい。この先が魔鉄鋼の採掘場です。ですが――」

ラグンが言葉を詰まらせた。


彼の視線の先。

そこに、()()はいた。


 


「……でかいな。」

カイルの声が低くなる。


広場の中央に鎮座する、巨大な影。

岩の殻に覆われた胴体は建物ほどの大きさで、赤黒い光が体の隙間から漏れていた。

通常の《石喰らい》よりも明らかに異質な存在――《石喰らいの主》。


その周囲には、無数の石喰らいが蠢き、主の咆哮とともに地面を震わせている。



「……これは、少し予想外だな。」

カイルが目を細める。


「まさかここまで繁殖してるとは。」


空は一歩前へ出て、静かに剣を構えた。

「ま、倒せばわかる。」


エドガーは無言で剣杖を構え、ラグンの前に立つ。

彼の魔力が剣杖を通して淡く光り、陣が展開される。



主が彼らを視認した瞬間、耳を裂くような咆哮が響いた。

地面が裂け、無数の石喰らいが一斉に飛び出す。


「全員、構えろ!」

カイルが叫び、鋼気を再び全開にする。


 


「――あのデカいのは、俺がやる!」


カイルが踏み込み、鋼の魔力を爆ぜさせながら突進する。


「――戦気解放 鋼刃スティール・エッジ!」


金属光のような輝きが走り、地面が砕ける。

そのまま巨体の顎を受け止め、斬撃で押し返した。


空も瞬時に動く。


「了解。じゃあ小さいのは俺が片づける。エドガー、ラグンを守りながら援護を頼む。」


その言葉と同時に、空の姿が霧のように掻き消える。


次に見えた時には、すでに三体の石喰らいが斬り伏せられていた。

その動きは音すら残さない。


カイルの剣が主の巨体とぶつかり、火花が散る。

鋼の魔力と岩の殻が激しくぶつかり合い、金属の悲鳴が坑道に響く。


ラグンはその光景を呆然と見つめながら、唇を噛んだ。

――自分が、彼らに本当のことを言えなかったことが、胸に刺さる。


(……ごめんなさい、皆さん……。俺は……)



彼の服装の下、隠された肌にはには、

《赤犬》の刻印が薄く刻まれていた。


誰にも気づかれぬよう、拳を強く握りしめる。 

その胸の奥で、彼の罪悪感がゆっくりと膨れ上がっていく。


だが、それを口にする暇もなく、戦いはさらに激化していく。


石喰らいの主の咆哮が再び轟き、

地の底が、息を呑むような振動に包まれた――。





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