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宝石姫シリーズ

魔石姫ルティアの小さな冒険

作者: 枯谷落葉





「つまらないわ」





 魔石を生み出すお姫様。


 綺麗な宝石がたくさんとれる国の、たった一人のお姫様。


 けれど、お姫様は過保護に育てられたので、とても退屈。


 護衛が目を離した隙に、しょっちゅうお城を抜け出していた。


 だからお姫様は、日ごろから小さな冒険を繰り返す。


 その日もそう。


 抜け出した先で、偶然出会った盗賊の男の子と意気投合。


 隣の国までの冒険へ、一緒に出かけていく。


 道中には怪物や盗賊が出てきたが、お姫様たちの敵ではない。


 お姫様は魔石という、魔法を使うための道具を生み出す事ができた。


 その魔石を使えばどんな怖い敵も、木っ端みじんにやっつける事ができたから。


 そうしてお姫様は隣の国へ到着。


 自分の国にはないものをたくさん見て、楽しんだ。


 実は盗賊は最初から、そんなお姫様を騙して、魔石をとろうとしていたけれど、断念。


 とても楽しそうにするお姫様をみて、一緒に隣の国で冒険をすることにした。


 空の向うまでのびる、全貌が見渡せない大きな滝や、


 虹色の輝く花がたくさん生えているお花畑、


 キラキラとした星が落ちてくる不思議な丘、


 水玉模様の、たくさんの動物達が仲良くくらしている森、


 どうやってできたか分からない、とんがった岩がゴロゴロ転がっている砂漠。


 いろんなところを冒険した。


 その経験はお姫様を少しだけ成長させて、大人にさせたのだった。


 危険な目に合わないように慎重さをみにつけたり、旅を進める計画性を培ったり、


 出会い触れ合う人への思いやりを芽吹かせたりした。


 それからもいくつかの冒険をしたお姫様は、自分の国からやってきた護衛達に見つかって大目玉。


 たくさん雷を落とされながら、国へ帰っていく事になった。






 最後に。


「また一緒に冒険をしようね」


 盗賊の男の子と、また冒険をする約束をしてお姫様は自分の退屈な日常へと帰っていくのだった。




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