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第8話 戦闘開始?

 作戦会議の次の日。

 作戦を再開するため、柏木と国枝は真壁クリーナーの社長室、原島と尾上はエターナルナイトの世界で待機していた。


原島と尾上は緊急クエストを受けるために足を運であろうギルド内でビューティーが来るのを待っていた。

 そして国枝の出した案を実行するため、原島と尾上はギルドに到着した真壁と接触する。

 尾上の話術のうまさには画面越しの柏木と国枝も驚き。真壁は何一つ疑うことなく、原島と尾上はすんなり真壁、そして付き添っていたアイラのパーティーに参加することができたのだった。


〝おいおい、接触うまく行ったぞ、国枝〟


〝そうだな〟


〝とりあえず今回は二人に仲良くなってもらって真壁の心情が分かるぐらいになるまで親密になることを期待しますか〟


〝そうなるならそうだな〟


 柏木は二人が真壁に接触できたことで親密になって行くであろう未来が来ることを疑わなかった。

 尾上の話術があれば真壁の心のうちを聞けるようになり、社会復帰のための手がかりが得られると思っていた。

 しかし気になるのは国枝の歯切れの悪さである。

いつもとぼけたような国枝ではあるが今日は少し違うと感じる柏木であった。


 国枝がの言葉が引っかかる柏木だったが、尾上達がこのまま行けば大丈夫だろうと思い再び画面に目を向けるのであった。


「へぇ、アイラさんはキャバクラで働いてるんだ」


「ジュエルって店でね。真壁さんってば、結構私に会いに来てくれるぐらいなんだよ〜」


「私の名前はビューティーだ!……アイラたんなんか近くない?」


 親密になることはいいことであるが、尾上は真壁ではなく、アイラの方と仲良くなっていたのだった。

 尾上は真壁よりアイラを落とす方が楽であり、アイラから真壁の情報を聞く、もしくはアイラを使って真壁を現実に戻す方法が無いかを思考する。


「大変っすね、ビューティーさん」


「他人事ですな〜。ガミーさん(尾上のキャラ)はあなたの相方でしょうよ、ハラシーさん(原島のキャラ)」


原島は真壁のフォローをしているが、クエスト前からテンションが激落する真壁であった。


そんな4人はなんだかんだでコミュニケーションは取れており、画面外の柏木は安心して今日は終わりそうだと思っていた。


〝とりあえず今日は四人でクエストやってもらって終わりかな。予定にはなかったけど、尾上のアイラ口説きもなんか成功してそうだし。アイラから真壁攻略する方向も検討して…〟


〝ちょっと待て柏木。なんか四人に近づいてくるぞ〟


〝そりゃ緊急クエストって名前なんだから急に来るだろ……ってなんだ?クエストって敵は人か?〟


 街を出発し、モンスターの出るエリアに移動した四人。

 そしてそのゲーム内の四人を見ていた柏木と国枝だったが、四人に近づく大量の軍勢を見て今一度緊急クエストの内容を確認してみる。


〝……クエスト内容は大型モンスターの討伐だよな。なんだあいつらは?別のパーティーか?〟


〝プレイヤーっぽいけどな。でもなんか変じゃないか?〟


〝おう、なんか変だな〟


 柏木と国枝は真壁パーティーに近づいてくる大多数プレイヤーに妙な雰囲気を感じる。

 そしてゲーム内の四人はゲーム外の二人以上にその異様な空気を感じているのだった。


「真壁さん、あの人たちめちゃくちゃこっち見てないですか?」


「ビューティーね、アイラたん。でもそうだね、めちゃくちゃ見られてるような気がする。しかもなんか…俺だけかな?敵意みたいなものを感じてるんだけど」


「僕もそんな気がしてます。なんか狙われてるような、というか弓とか杖とか狙い定めてますよね、あれ」


「おい、なんかやばそうだ、逃げるぞ」


ビューティー、アイラ、ガミー、ハラシーは身の危険を感じ、その場を離れようとする。

しかし時すでに遅く、その大人数パーティーは四人に攻撃を仕掛けてくるのだ。


 弓職と魔法職による遠距離攻撃が四人を襲う。

 そして遠距離組が攻撃している中、近距離組は四人との距離を詰めようとしているのであった。


〝おいおいおい、ゲームってこんな鬼畜なんか!?逃げろビューティー、アイラ、ハラシー、ガミー!〟


 柏木と国枝が画面越しに見た光景は一言で言えば『混沌カオス』。

 今日やるのはモンスター討伐クエストのはずなのにに、画面の向こうではプレイヤー同士の争いが繰り広げられていた。


「なんで急に攻撃してくるんですか?討伐クエストってみんなでやるもんじゃないんですか?」


「わかる訳ないだろ、俺に聞くなよ。ビューティー、アイラ、とにかく今は逃げるぞー!!!」


「アイラたん、俺から離れないで!」


「真壁さん怖いわ、これ!」


 ビューティーたちのパーティーは四人。それに対して相手の人数は大多数。

 勝ち目は万に一つも無い。


〝20、30、40……もっといるか。ダメだ数えられない〟


 国枝は念の為と相手の戦力を確認しようとしたが、流石の国枝でも画面に映らないほど多数のプレイヤーを数えるのは無理と断念。


 その50を軽く超えるプレイヤーたちは遠くから魔法を放ちビューティーたちを攻撃してくるのであった。

 そして勝てないと見込んだビューティーたちは即時撤退しようとするが、魔法の砲撃を避けきれず、


「真壁さん、こわ、きゃーーーー」


 魔法使いアイラは敵の魔法をもろに喰らい、散り散りになって消えていくのだあった。


「あ、アイラたん、アイラた〜ん!!」


「止まるな、とにかく走れ!。今はそれしかねーだろ!!」


 アイラが消えていくのを助けに向かおうとするビューティーだが、ハラシーはすぐにビューティーの腕を引っ張り、即座に魔法と弓の爆心地からのエスケープを試みるのであった。



 ◇



 相手が崖の上から攻撃していたこともあってか、アイラを除く三人は無事プレイヤーキルされるのを避けることができたのであった。


「なんだったんだ、あの集団は!?。俺らがプレイヤーキル可能エリアに出た途端襲って来たぞ!!」


 ハラシーは追ってがいないのを確認し、何故こんなことになっているかを話合うことにする。


「モンスター討伐報酬を自分たちのものにしたいからとかですか?」


「いや、モンスターの討伐報酬は参加した者に同じだけ入るから、独り占めとかしても意味が無いと思うぞ!」


 ガミーの疑問にビューティーが答える。


 エターナルナイトの緊急クエストは全員参加可能なクエストで、モンスターも世界に一体しかいないとかでは無く、クリアしたことがないのであれば一回は倒せる仕組みであり、報酬もちゃんと貰えるようになっているのである。


 それなのにあんな大人数でプレイヤーキルをしてくると言うのはどういうことだろうか?


〝なぁ、国枝〟


〝なんだよ〟


〝俺の勘違いかな。あいつらビューティーだけめっちゃ狙って無かった?〟


〝そう見えたか?〟


〝そう見えた。だってガミーとハラシーって余裕で逃げてたろ?。アイラやられたのってただビューティーの近くにいたからなんじゃ……〟


〝……そう見えたか〟


 俺の質問に対してまた歯切れの悪い国枝。

 珍しく俺の考察が国枝を上回ってるのだろうか?。 俺の言ったことになるほどなと言いながら国枝は頷くだけだった。


 でもどう見てもあの集団はビューティーだけを狙い撃ちにしていた。アイラがやられたのはただの巻き込み事故みたいなもの。

 何が目的なんだろう?。あの変な旗を掲げた集団は?


 柏木は相手の掲げていた『(T日T)』の旗についても謎に思っていた。


 あれはチーム名か何かか?

 ただの顔文字にしか見えないが……。

 ゲーム詳しい奴とかなら分かる記号とかなんか?


〝国枝、あれはなんだと思う………てかなんか笑ってる?〟


 国枝に相手さんのことを聞こうと顔を覗いてみると、国枝は何故か笑いを堪えているのだった。


(T日T)という旗を掲げた集団を実は国枝は知っていているのだ。

 そして柏木と深い関わりのあるプレイヤーたちなのに知らないできょどる柏木を目の前にすると隠そうとしても笑いが出てしまうのだった。


 そうとも知らずに柏木ははてなを浮かべながらビューティー、ハラシー、ガミーがまたその集団の追撃を受けているのをまじまじとみるのであった。

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