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転生魔術師-転生したので魔術極めてみました-  作者: 猫叉
第一章『仲間との出会い編』
9/10

第八話『迷宮攻略』後編


僕は魔王軍幹部と協力して迷宮から抜け出そうとしたのだが、酷い目にあった

ロキアは、迷宮のトラップを全部踏んでいるのだ

こいつには警戒心というものが存在しないのだろうか


 「いやぁ、危ない所でしたね」

まぁ、ロキアはトラップを踏んでも怪我をするどころかトラップを破壊している。

もしかして、次の迷宮探索者に危害が出ないために破壊してるのか?!

ありえないな、ロキアは魔王軍幹部だ、人の心なんて無いだろう。


 「ちょっとアレス様、酷いデスね?私は一応人の心ありますよ」

本当か?もし破壊した理由が本当なら、こいつは信用できる奴なのかも知れない。


 「さぁ、奥へ進みますよ!準備は出来てますか?」


 「出来てますよ!ロキアがトラップを全部踏むから遅いんでしょ?」


 「申し訳ないデス」

僕等はダミー魔法陣を踏みトラップが鬼の様にある、階層に飛ばされたのだ、ここを抜け出すには、最後まで進むか道中にある魔法陣で運良く転送するかの2つらしい(ロキア情報)


道中の魔法陣は完全ランダムらしく、どこに転送されるのか分からないらしい、運が良ければ4階層へ行けるみたいだ。

これだと、最後まで進んだ方が効率的には良いと思うが、最後まで行くのに1ヶ月程かかるらしい。


なので、進む途中に魔法陣を見つけたら踏む事にしたのだ(今の時点で魔法陣0)


 「アレス様、この迷宮を早く攻略したいと仰ってましたけど、何ででしょうか」

確かに気になるだろうな、この迷宮の攻略目安時間は3ヶ月から1年だ


 「僕は約束したんです、12時間で戻ると」

名前を出すのは流石にまずい気がしたので、言わないでおいた。


 「アレス様、凄いデスね!いつから迷宮に入ったかは分かりませんが、アレス様なら出来ますよ」

こいつ、めちゃ褒めるじゃん、神様…ロキアは良い奴です。


アレスとロキアは少しずつ進んで行く。


 「アレス様!1つ目の魔法陣デス!」

やっと、1つ目の魔法陣と遭遇した、この魔法陣は赤白く輝いていて美しい…


 「踏みますか?進みますか?」

ロキアは答えた、こんなの踏む以外選択肢は無いだろう。


 「踏むさ、何か起きてもロキアがいるからね」

ロキアは上級魔術師だろう、上級の中でも上の方だ


 「アレス様〜!そんな褒めても何もないデスよ…うへへ」

喜んでいる、意外と可愛いじゃないか。


ロキアは、黒髪で長髪だ、スーツを着ており背は僕より少し高い女の子だ。

魔王軍幹部はみんな可愛いのかな?聞いてみるか…ぐへへ

そんなことより魔法陣だ、早く踏まないと


 「ロキア、手繋いだ方が良いか?」

僕はフィオナの時、同じ魔法陣を踏んだのにバラバラに飛ばされた


 「そうデスね!手繋げば同じ所へ転送されますよ」

やはりそうだったのか、フィオナの時も急いで繋ぎに行けば良かったな…


アレスとロキアは手を繋ぎ魔法陣に乗った


周りは白く輝きだし、魔法陣は動いた。


キィィィィィン


光が止み、僕等は転送した

隣にロキアがいるか確認をし、周りを見た


 「ロキア、ここは4階層か?」


 「男女同士で手繋ぎ…えへへ…あっ、ここは4階層じゃないデスね」

こいつは迷宮内で何を考えてるんだ


 「そうか、失敗か…」

1回目の失敗だ、1回目の失敗は良くある事だ、

問題は2回目から、“どれだけ沼るか”だ


 「フィオナ…待ってろよ、必ず合流しにいくよ」

僕とロキアは魔法陣を見つける為、進み続けた


〜エルドリア街〜


 「いやぁ、あいつら生きてるんか?もう2()()も経ってるで」


 「あいつらはもう死んでおるじゃろ、2階層すら攻略出来んわい」


 「ちょっとぉ、酷くないか?ワイはあいつらを信じるけどな、弟子やし」


 「じゃぁなんで12時間が経過した後に確認しなかったんじゃ?」


 「あの時はまだ大丈夫かな思うてたんよ、今は凄い心配しとるて」


 「じゃぁ、助けに行ってこい、本当に心配してる様には見えんのじゃが」


 「まだ、大丈夫でしょ♪」

ホムラは凄く微笑んでいる。


 「そんなに嬉しいか?」


 「いや、この世界の厳しさを教えてるだけや」


 「本当に悪魔じゃ」

8第英雄はこんな奴しかいないと思うと、寒気がする


カーンカーンカーン!


緊急!緊急!たった今、エルドリア迷宮で上級より上のモンスターを感知しました!迷宮から半径500m内の人は直ちに避難してください


 「あら、あいつらピンチやん」

上級より上ってことは超級か、ワイでも倒せるか分からんぞ


 「ホムラ、助けに行ってこい、本当は助けたくて仕方がないのじゃろ?」

本当、このおっさんは嫌いになれへん、


 「あぁ、あいつらの事、助けに行ってくるわ」


 「気をつけるんじゃぞ」

ホムラは剣を持ち迷宮へ向かった。


[迷宮内・第4階層]



目の前がぼやけて良く見えない…


 「私は…勝てたのだろうか」


最後落下する時に受け身を取らず垂直落下したからか、身体が痛い


 「私…は今…どうなって…るの」


体が動かない、恐らく全身を酷く痛めたみたいだ。


 「アレス…私…もう無理かも」


目の前に人の気配を感じる、走馬灯?


 「大丈夫か?」


誰だろう、初めて聞く声だ


 「こんな傷じゃ流石に大丈夫じゃないな」


結局この人は何がしたいんだろう


急に視界が良くなった


 「え…?前が見え…る?」


 「前だけじゃないぜ、身体も動かせるだろ」


私は身体を動かそうとした、すると身体は動いた


 「ちょっと…ガハッゴホッ…あなたは…何者なの?」

私は死ぬ寸前だったのだ、なのに全て回復している


 「あぁ、自分は魔王軍幹部をやってるアリシア・ヴァルドスって者です」

魔王軍幹部?敵じゃないの?


 「あなたは、なぜ私を助けたの?」


 「いや、聞きたいことがあったから…他に理由いる?」

聞きたいことがあったのか、奇跡だ


 「その、聞きたいことって…?」


 「この迷宮に、魔王軍幹部を名乗る奴いなかったか?」

魔王軍幹部がもう1人いる?


 「いや、貴方が初めてよ、でも魔王軍幹部がどうしたの!?」

なんの目的があってここへ来たのか


アリシアの手がフィオナの腹を貫いた


 「これだから女は嫌いなんだよ、話にしつこいし、声もうるさいし、あぁぁぁ!」


ゴフッ…


 「あのさぁ、自分はお前を助ける為に治癒使った訳じゃない、自分は聞きたいことがあるから聞いたんだ、この勘違い野郎が…」


やばい、このままだと本当に死んでしまう。


 「まぁ、もう良いよ?君には要ないし、精々穴の空いた姿で頑張るんだな」

アリシアは5階層へ行った。


フィオナは出血が酷い


私は‥ここまでね


 「アレス…貴方との…旅…は楽しかったわよ」

アレスは急に強くなったわよね、勇敢にもなったし

アレスと出会ったばかりの頃が懐かしい


 「アレス…大‥好き」

この気持ち、直接伝えたかった


視界が悪くなった時だ…

目の前にアレスが見える…


 「これは走馬灯かしら…アレス…」


目の前が真っ暗になった…


[迷宮・ダミー]


 「アレス様、何か凄い魔力を感じませんか?」

ロキアはこちらを見ている、


 「そうか?僕には何も感じないけど」

魔力を感じるってどういうことだ、でも魔王軍幹部だ、可能性はある


 「何があるか分からないから気をつけて進もう」


 「そうデスね」


今回は結構簡単に魔法陣が見つかった。


 「じゃあ踏みましょうか、手を繋ぎましょう」

今回はそんな歩いてない、ラッキーだな

 

 「次は出れる良いな…」

魔法陣は青く光り輝いている、さっきのとは色が違う


 「これは、出れるんじゃないか?」


キィィィィィン


 光が止んだその時だ、目の前には看板がある。 


 「戻ってこれたぞ!ロキア!」

待て、人が倒れ込んでいる


?!?!?!


倒れているのはフィオナだった。

腹は穴が空いており、全身血塗れだ、


 「フィオナ!大丈夫か!フィオナ…!」

何故だ、4階層はデスバードだろ?

1人で戦ったとしてもこうはならないだろ、誰かの仕業に違いない。


 「ロキア!僕のフィオナを…フィオナを治癒できるか?」


 「出来ますけど…」


 「やってくれないか?」


 「私の治癒は少し特殊でして、キスしないと治癒できません」

こいつは、こんな状況なのに何を言っている…


 「冗談は良いから早くしろよっ!フィオナが死ぬだろ!」

僕はロキアに怒鳴りつけた

 

 「嘘じゃないんデス、本当デスよ」

怯えながらも答えた


 「分かった…やり方を教えてくれ」


 「まず、私が対象とした者に治癒能力を一時的に授けます、その後に対象者が負傷者にキスをすると全回復します」

なるほど、ロキア自身は治癒が出来ないのか、だから誰かに授けて治癒をする訳だな。


 「分かった、治癒能力を僕にくれないか?」


 「分かりました、ちょっと待ってください」

ロキアはアレスと手を繋いだ


「命の息吹よ、ここに集い、我が手に宿れ。癒しの力を授け、傷を癒やし、心を清めよ。」


 『ヴェルディス・レメディウム』!!


ロキアが唱えると、手から手へ魔力が注がれるのを感じた、そしてその魔力は治癒能力に変換された。


 「これで、負傷者を助ける事が出来ます!」

僕はフィオナの元へ行き、彼女を抱きしめた


 「フィオナ…我慢してね、少しの辛抱だ」

アレスはフィオナに“キスをした”。


すると、フィオナの身体は少しずつ回復して行き、意識は無いが、全回復した。

これは、ここまで強力してくれたロキアに感謝だ


 「ロキア、ここまで強力してくれて、ありがとう」

ロキアと顔を見合っていた。


 「えぇ、私も出られて助かりましたよ、アレス様ありがとう…」

僕の視界からロキアが消えた


 「ロキア、やっぱり裏切ってたんだな?これだから女はよぉぉっ!!」

あいつは誰だ?ロキアを知ってるのか?


 「お前は誰だ!」


 「あ?教える必要ある?」

激怒している様だ


 「あの人…は、魔王軍…幹部の…アリシア…デス」

ロキアはアリシアの攻撃で全身血塗れだ


 「なんでロキアを傷つけたんだ?」


 「なんでって、裏切ってるからだよ」

こいつは話にならなそうだ


 「そもそも、魔王軍が人を助けるとか、普通ないよね?!完全にロキアが悪いだろ!」

ムカつく喋り方だな、こいつ


 「魔王軍だからって、人を助けたらダメとか無いでしょ、何言ってんの?お前」


 「あぁぁ、ムカつくなぁっ!お前ら全員死ねよ」

アリシアは両手に炎のような物を出した、戦わないといけないのか?


 「はいはい、一旦止まってや」

この聞き慣れた声、安心感

 

 「お前、なんでいるんだよ!」


 「お前って、ワイの事か?」


 「なんで8第英雄がここに?!」


 「この子共等はワイの弟子や、今傷つけようとしたよな?」

ホムラは闘気を漂わせた


 「いや、あいつ等は道が分からないって言ってたから…教えてあげようと……」


 「ふーん、じゃぁ両手の炎は何や?」


 「あ……ミスった、お前らまとめて焼き尽くしてやるよっ!!」

両手の炎は少しずつ大きくなり色は紫へと変わった。


 「うぉぉぉぉおぉおぉっ!」

アリシアは突っ込んできた、しかし、アリシアは半分に別れた。


 「ごめんけど、ワイそんな時間ないんや」

今何が起こった?ホムラは剣を抜いてな…いや、抜いたのか?!


 「な…んだと?!貴様何しやがった」


 「何って、お前が突っ込んできたから、斬った」

アリシアの身体は半分になっており、斬れ目は炎で焦がしてある、治癒対策だろう


 「さ、お前ら帰るで、ロキア?ちゃんも来や」


僕等は攻略しずにホムラと帰った。

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