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転生魔術師-転生したので魔術極めてみました-  作者: 猫叉
第一章『仲間との出会い編』
3/10

第二話「出会いと別れ」


 「アスタリア王国にて、上級を超える魔力量の者が現れました。」


 「何?レベルはなんだ」


 「恐らく究極級だと、思われます。」


 「そうか、年は?」


 「15前後かと、」


 「じゃあ魔力期が来てないかもしれぬな」


 「えぇ、その通りでございます。」


 「では、そいつの事をお前に任せても良いか?」


 「えぇ、仰せのままに」


〜ウィルガの大平原〜


 「では、まずは魔術の基礎を覚えましょう」

彼女は元気だ

 「基礎..何をするのですか?」

僕は基礎と言われ考えたが、何も分からなかった。


 「詠唱を覚えましょう」

詠唱か、難しそうだ。

 

 「まず詠唱と言うのは、魔術の力を発揮させるためのおまじないですね」


彼女は手に持っている杖を木に向けた


 「焔よ、目覚めよ。

   燃え盛れ、焦がし尽くせ」


詠唱を唱えると同時に身体、杖中から魔力だと思われる、赤いオーラが滲み出ていた。

     

 『フレア・リブリア』!!


ボゥッ!!!


 杖から炎球のようなものが飛び出し、目の前の木を貫いた。

 「今のは初級魔術です、それと魔術について解説しますね」


[魔術を使う際のポイント]

1.魔術には、詠唱魔術、省略魔術、無詠唱魔術があります。

 詠唱魔術=詠唱を唱えてから撃つ魔術。威力は高い

 省略魔術=詠唱を途中で破棄し撃つ魔術。威力は落ちる

 無詠唱魔術=詠唱をしずに撃つ魔術。威力は半減される


2.魔術は魔力量、込める量によって変わります。

 無詠唱魔術でも込める量が多ければ詠唱魔術より強くなります、これが出来るのは稀です。


3.魔術にはレベルがあります。

 初級魔術=初心者が学ぶ基礎魔術

 中級魔術=攻撃性のある魔術、大抵の人がここで辞めます

 上級魔術=1人で50人以上の相手に勝てる強さ

 小究極魔術=sランク冒険者数人と戦えるレベルです

 中究極魔術=強力過ぎて禁止されている

 究極魔術= 究極から上は昔の言い伝えです

 帝魔級魔術

 禁断魔術

 

 「以上です、何か質問はありますか?」

彼女は沢山喋り疲れているようだ、

それにしてもわかりやすい説明だったな。


 「いえ、説明が分かりやすくて質問などないです!」

ちなみに僕の魔力量は小究極かな、でもチート能力は貰った覚えないけどなぁ。


 「では中級魔術から行ってみましょう」

中級?フレア・リブリアかな?

彼女は木の前へと立ち杖を構えている。

説明している時の彼女とは雰囲気が違った。流石は上級魔術師だ


 「空に輝け、光の弓矢よ!

      その軌道を描き、敵を貫け!」

      『ルミナス・アーク』!!!


杖から、光で出来た矢が生成され、その矢は

弾ける音とともに、魔法の光線が放たれ、視界を一瞬にして切り裂くように進んでいった。


 「これが中級魔術です」

凄すぎる、光の矢は光速で木を粉々にしたのだ、当たったら死ぬな


 「では、やってみてください」


僕は詠唱を思い出し、身体中に魔力を込めた、

集中しているせいか、周りの音が聞こえない。


詠唱をし、杖に魔力を込めたその時だった。


カンカンカンカンッ!!!《緊急!緊急!直ちに避難してください!》


なんだ?何かあったのか?僕は凄く嫌な予感がした。

目の前には大量の空を飛ぶ馬に乗った集団がいた、てかこっちに来てないか?


敵は杖を向け何か言っている。


それに気づいた師匠は直ぐに魔力を解放させた。

 

 「アレス!私の後ろにいてください」

僕はすぐに背後についた、


 「攻撃魔法陣よ、我が身を纏え」


キィィィィィン!

 

 彼女は攻撃魔法陣を展開し、敵の方に杖を向けた。


 「焔、水、風、土、そして無の力よ、我が手の中に融合せよ。」

   『エレメンタリウム・シンセシス・フォルマ』!!


杖から出る焔、水、風、土が1つの塊になり、さらに攻撃魔法陣によって魔術が複製され、敵の方へと放った。


敵を貫いた、その後大爆発したのだ。

オーバーキルすぎるだろ

目の前の敵は跡形も無く消えた。


遠くにいるのに敵が悲惨な姿になってるのが分かった。

 

しかし、敵は残っている、防御魔法陣で残っていたのだ、援護でもするかと、杖を向けた瞬間だった。


 「アレス、私の背後から離れないでください、守り切れる保証が無いです」


彼女は怒っているように感じた、今度こそ弟子を傷つけるわけにはいかないという熱い意志を感じたのだ


 「星辰の契約よ、時を超えし力よ。闇を切り裂き、命の源を解き放て。」

       『アストラ・ノクティス・リベレータ!』

光玉のようなものが、光速で発射し、攻撃魔法陣で複製のループだった。

これは惚れてまうやん。


しかし、敵は1人だけ残っていたのだ、しかも強そうな奴


敵は地面に着地すると、喋りかけてきた。


 「あそこにいる者が、アレス・ドラゴンハートですね」

不気味な声で微笑んできた。


 「あなたは何者ですか、要がないなら引いてください」

カレンは凄く冷静だった、しかし、殺意が程よく感じる。


 「我は天魔軍を仕切っている、レイス・ブレイズと申します」


師匠とレイスの殺意、闘気が凄まじく、息をするのもやっとだった。

 

 「で?要はなんですか」

やはり師匠は、過去に何かあったのだろう、


 「これはこれは、可愛い顔が台無しですよ、カレン」

レイスは笑いながら喋っている、ちょっと待て、今師匠の名前を呼んでいたよな?


 「良いから答えてください、要はなんです?」

師匠は息が荒かった、僕も参加したいがその域ではない。

本当に小究極もあるのだろうか。


 「我の要は、あそこにいるアレスを殺しに来た」

 「は?」

思わず声が出てしまった。殺すとか言ってるけど、初対面だよな?何かした覚えは無いのだが…


 「今すぐに降参してください、うるさいですよ」

師匠は杖を構えた、


 「うるさいですね、あなた達は、非常にうるさすぎる、我はただ、喋っているだけなのに、闘気、殺気なんて見せていないのに、ただ単に会話していただけじゃないか、それをうるさいだと?絶対に許せませんね」


ずっと語っていた。どの世界線も敵キャラはおかしい奴ばかりなのか?


 「もういいです、死んでください」

師匠は杖を構え詠唱しだした。


 「封印されし爆炎の王、今此処に解き放て」

 『ブレス・ロードマジック』


 「では、我も1発で蹴りをつけるとしよう」

レイスの雰囲気がグッと変わり黒いオーラが溢れ出ている、恐らく殺気だ


 「時を裂け、空間を断て 時空の力、我が剣に宿り、全てを裁く」

  『時空裁断』


炎魔術の力は、古代の神々が持つ怒りの火のように燃え盛り、時空剣技は、神々が紡ぐ運命の糸のように一瞬で切り裂かれる。二つの力が交わる瞬間、天地が震え、世界はその力の均衡を失った。

 “我の勝ちだ、お主の魔術は実に良かったぞ”


目の前は歪んでいて良く見えない、どちらが勝ったのだろう。


 「強い...ですね...」


師匠の炎魔術の力は、古の英雄が語り継いだ伝説のように壮大であった。しかし、その壮麗な炎は、神々の戦いに飲み込まれ、まるで歌の最後の一節が消え去るように静かに消失した。

師匠が負けたのだ、口から血を出し、地面に倒れ込んだ。


 「師匠ッ!!大丈夫ですか?今すぐ手当を」

僕は焦った、負けないと思っていた師匠が敗れたからだ。


 「アレス、手当など要らないです、私の体は治癒が効きませんから…」

師匠の発言に困惑した、なぜ効かないんだ?

 

 「なぜ、効かないのですか?」


 「私は、中究極魔術を使いました、ですが、魔力量が足りず呪術を使ったのです」

新しい単語を聞き戸惑った、呪術って何だ、

  

 「呪術?何ですかそれ」

 

 「呪術と言うのは種類は沢山ありますけど、私が使ったのは魔力倍増呪術です、これは魔力を倍以上に増やす変わりに治癒が受けれなくなる呪いみたいなものです」


 「でも、なんでそんなことしたんですか?」

治癒が使えないって、死ぬじゃ無いか、どうしてだよ…


 「私の可愛い弟子が狙われていたので守り切ろうとした挙句こうなりました」


これは僕が悪いじゃ無いか、僕が弟子になるだなんて言ったからだ、言ってなかったら…

彼女はアレスに抱きついた


 「アレスは悪くありませんよ…師匠としてやるべき事をやっただけですから」


彼女は全身血まみれになっており、そろそろ限界のようだった。

 

 「アレス、最後に1つ良いですか」

 

 「なんですか…?」

耳を傾けた


 「私の家はアレスが使ってください、書庫に魔術について書かれた本があります、それをみて私より強くなってくださいね、サボったら怒りますよ」


彼女は重症なのにこの元気っぷりだ、何故だろう、何故こんな元気でいられるんだ…


 「分かりました、師匠を受け継ぎ、伝説になって見せます」


 「やはり、貴方を弟子にしたのは正解でした。私達の出会いは運命ですね、愛してます」

彼女はアレスにキスをし、笑顔だった顔が目を瞑り無へと旅だった。


 「茶番は終わりですか?、早くお主を殺さねばいけないのですが…」

レイスの発言により怒りが爆発した、人をなんだと思ってる


 「…るせぇ…うるせぇよ!お前を殺す」


杖を向けた瞬間だった。


“お前の力では無理だぜ”


 何だ?敵か?

 「お前は誰だ、そして何者だ?」

怒りのせいか、上手く喋れる自信がなかった、きっと俺は酷い顔をしているだろう

目の前の奴はニヤリと笑った。


 「敵だったらどうする?」

 「2人まとめて殺すだけだ、で、何者だ」


まぁ、俺に殺せるのか分からないが師匠に誇れる弟子になりたいんだよ…伝説の魔術師に


 「まぁ、安心してや、ワイはお前の味方や、アレス君」

不気味な笑みだ、気持ち悪い。


 「ワイは、8大英雄、軻遇突智之神、ホムラや」

8大英雄ってなんだ、凄いやつか?


 「なぜ、8大英雄がいるのです!話が違うじゃないか」

レイスが怯えているように見えた、相当強いのか


 「良いや、お前さんの王は良い判断やったで、ワイが来んければな」

相手は体を震わせていた


 「今回は、撤収する」

レイスはポータルを開き何処かへと言った。

事は一件落着と言いたいが、失ったものがデカ過ぎる、今後どうすれば良いのか。


 「あんたの彼女さん死んでもうたんか、災難やったな」


 「はい、師匠は凄いんです、女神当然ですよ」

こんな奴と話してる暇はない、一刻も早く魔術を極め、師匠を生き返らせるんだ。


 「お前、魔神に目をつけられてるみたいやぞ」

魔神?何だそれはそいつも8大英雄とか言う奴なのか?

 

 「魔神って誰ですか?」


 「魔神は8大英雄の1人や、魔っちゅうわりに正義感強くてな」


 「僕はどうすれば良いのですか?」


 「その事なら、ワイに任せとき、仲ええから頼んできちゃる」


 「ありがとうございます」

ホムラは信用できるかもしれない、これで狙われなくなるな、魔術に取り組める。


 「それでは、僕は失礼します、助けてくれてありがとうございました」

俺は、8大英雄の覇気が凄まじく耐えれなかったので早く帰ることにした。


 とりあえず師匠の書庫へ行こう。


[ホムラ視点]


それにしてもあいつ一体何者や、魔力量が異常やぞ

ワイの魔力で耐久勝負しても勝てへんやろな、強さは置いといて

あいつが魔術極めたら、8大英雄に匹敵するやろう


 「これは注視しないかんな」


ホムラは、考え事をしながら魔神に会いに行った。











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