第一話「異世界」
初心者なので改善点があれば教えて欲しいです。
[少女視点]
中世風の建物、賑やかな雰囲気、その道端には少年が倒れていた。
「あの子大丈夫かな、助けなきゃ。」
たまたま、通りかかった少女は、少年を重そうに持ち上げ、フラッと何処かへ向かった。
〜ウィルガの大平原〜
(魔族のレベルは低く、初心者が1番最初に訪れる場所、観光名所でもある。)
「ここなら大丈夫でしょう、一旦見守ってあげますか」
ウィルガ大平原の芝生に少年を置き、治癒魔術を使った。
「聖なる力で、傷を癒したもう」
『ヒーリング』
ちょっと時間が経つと、少年は気を戻し始めた。
「大丈夫ですか?」
[少年視点]
「........ですか?」
なんだ?今何か聞こえたような、、
「大丈夫ですか?」
目を開けると、目の前には可愛い子がいた。可愛い...
そんなことより、僕は芝生に倒れている、さっき中世風の街にいたよな?
「僕は、一体何があったんだ...?」
彼女は答えた。
「あなたは、アスタリア王国の広場付近で倒れてたんですよ、放置するのは良く無いと思ったので、ここまで運び様子を伺っていました」
そう言うことだったのか、命の恩人じゃないか、名前を聞こう。
「あなたは...誰ですか?」
「私は、カレン...カレン・ヴァルレインです、あなたは?」
彼女は緊張しながら名前を言った。
「僕は.......」
ちょっと待て、僕の名前はなんて言うんだ?
前世の名前は正直嫌だ、どうするべきか。
そうだ、作ればいいのか。
僕はアニメや漫画の知識を借りて名前を作った。
「僕は、アレス・ドラゴンハートです。」
即興で名前を出した、それにしても僕のネーミングセンスが良すぎて、感動しそうだ。
「アレス...良い名前ですね、」
彼女は笑顔で答えた。
「ありがとうございます」
それより、助けてもらった恩は返したい、何か出来ることは無いだろうか。
「あの..僕に何か出来ることはありますか?」
彼女は驚いた顔をしてこちらを見ている
「出来ること?」
彼女は困惑している。
「はい!助けてもらった恩を返そうと思い」
彼女は少し考え、こう言った。
「では、私に家事を教えてくれませんか?」
「家事?」
「はい、私は家事が出来ないので、教えて欲しいです」
それは、良いのだが、
「男が女の家に入るなんて!大丈夫なのか?!」
思わず口に出してしまった。
「え?良くない事なんですか?」
彼女は困惑している、
どうやらこの世界は、俺のいた世界と常識が違うみたいだ。
〜カレンの家 アスタリア王国内〜
良い匂い、
これは、僕が家に入って1番最初に思った事だ。
「早速、家事を教えていただけますか?」
彼女は早口で答えた、やはり男女同士で緊張しているのだろう。
「それでは、洗濯物を干してみてください」
僕はレベルを知るために、カレンの家事を見た。
「分かりました!」
これは、ひどい、
彼女はどうやら転んだらしく、着ている服や洗濯物を汚してしまった。
それに、タオルが絡まっている。
どうしたらそんな事になるのだろうか、これは家事が出来ないとかでは無い。
“ドジだ”
「うぅ..服が汚れてしまいました...後洗濯物も」
彼女は悲しい顔をしながらこっちを見た
「では、洗濯物は僕がどうにかするので、お風呂に入ってきてください」
可哀想だったので、僕が全部やる事にした。
そして1週間が経った頃だ、
「アレス、今日はあなたに伝えたいことがあります」
なんだろう、もしかして告白?!?
「実は、私魔術師をやっているのです、上級魔術師を」
そう、彼女は世界に少数しかいない、上級魔術師の1人だったのだ
「上級魔術師って本で見たことありますけど、すごいですね!」
上級魔術師は、初級、中級の相手100人と戦っても勝てるレベルだそうだ。
魔術に全振りした結果、こうなったんだな。
「上級魔術師がどうしたんですか?」
「それは..アレス!..私の弟子になりませんか?」
彼女は突然言った、顔を赤くしながら。
「私…助けられてばかりでどうすれば良いのか分からなく……なので魔術を教えようと!」
確か上級魔術師の弟子は、最後受け継ぐことが出来るんだとか、
「はい!弟子にしてください!」
魔術師なんてみんなの憧れじゃないか?!」
凄くタイミングがいい
僕はカレンの弟子になった。
-1日後-
「では、まず初めにあなたの魔力量を調べます、ついてきてください」
10分程歩いていると、アスタリア王国にあるアスタリアギルドについた。
「では、あそこにある魔力測定魔法陣の中に立ってください」
僕は唾をゴクリと飲み込み、魔法陣内に立った、凄く緊張している。
「次に、詠唱してください」
「「我が身に宿る魔の力よ、今ここに現したまえ!」です」
なるほどな、結構響きがあってかっこいいじゃないか、
僕は詠唱した。
すると、魔法陣は少しずつ輝いて行き、緑、青、赤、黄色と光っていた。
キィィィィィン!
魔法陣は止まらない、少しずつ色が変わって行く。
すると周りは、「おい、こんなの初めてだぞ!上級でも黄色が限界だよな」
「は?上級で黄色?僕黄色の後行ってるんですけど、なんなら2個上行ってるんですけど...」
嫌な予感がする、魔法陣は悲鳴を上げるかのように鳴いている。
「アレス!今すぐに魔法陣から離れてください!」
彼女は凄く真剣な顔をして魔法陣から離れるよう指摘した。
魔法陣から退いた。
僕がすぐに退いた瞬間だった。
ボンッ!!!
魔法陣が壊れると共に、小規模爆発したのだ。
僕は汗が止まらない、サウナのように垂れ流していた。
いや、誰だってこうなるだろう、だって魔力を測ろうとしただけで、殺されかけたんだぞ?魔法陣に
「大丈夫ですか?私の注意不足でした、ごめんなさい」
爆発と同時にカレンがすぐに駆けつけてきた。
彼女も驚いてるだろうな。
「大丈夫です、爆発した時は驚きましたよ」
彼女は元気が無かったので慰める事にした
「私は師匠であるのに弟子に危害を...師匠失格ですよね..」
元気のない彼女に思わず抱きついた、
「大丈夫ですよ、誰にだって失敗はありますから」
彼女は泣いた、安心した顔で泣いている。
「ありがとう...ございます」
「はい!それより、僕の魔力どうでしたか?」
魔法陣が黄色を超えて紫色になっていたのだ、相当高いだろう。
確か、黄色で上級だっけ?
「アレスの魔力量は私より高いみたいです、誰が見てもそう言えるでしょう」
彼女の発言で周りはざわついた
「おい、あのカレンちゃんを超えるなんてありえねぇ」
「不具合だろ、あの魔法陣はずっと使われてるからな」
アレスはボロクソに言われている
上級程度の魔力量の奴なら稀に見る、しかし、上級より上は誰も見たことがない。そりゃ怪しまれるだろう
「皆さん...私の弟子をボロクソに言うのは辞めてくれますか?」
小柄な子は怒った、カレンだ。
「私の弟子は私より魔力量が高いですよ、それって凄い事じゃないですか、弟子が師匠を超えるんです、それなのに私の弟子をボロクソに言って何が楽しいんですか?」
まさにその通りだ、正論すぎて周りは急に静かになった。
「行きましょう、こんな所うんざりです」
カレンはアレスの手を握りギルドから出ていった。
「それにしても、申し訳ないです、アレスは悪くないのに」
彼女は申し訳なさそうに言った。
「誰だってあぁなるでしょう、僕があの立場なら、ボロクソに言ってますよ」
少しでも慰めれたかな、悲しむ姿は見たくない。
「それにしても私は、師匠として何も出来ていない」
私に出来る事は本当にあるのでしょうか、
2人はウィルガの大平原へと向かった。
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