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うわっ…私、ハブられすぎ…?

 次の日から始まったのは、スキル、魔法、種族についての勉強、そして戦闘訓練だ。とはいっても実は俺自身は周りと同じ訓練は受けられず、唯一同じなのは勉強だけだった。

 俺の訓練がどんなものかと言うと、そこら辺にいる雑魚いスライムを倒し、吸収する、それだけだった。他の皆は普通に稽古をつけてもらったり魔法の練習をしたり、THE異世界って感じの訓練だと言うのに…まぁその理由は分かる。答えは俺の職業とスキルだ、以前分かったように俺はまず《吸収》意外のスキルを持っていないので魔物を倒すのがまず難しい、それに加え、強くなったとしたら死んだ時が大惨事、この扱いは妥当と言えば妥当なものだった。


「はぁ……」


 そんな扱いを受け、もちろん不服が無いはずもなく、その日もため息を吐きながら自分の部屋に向かっていた。


「ってかさ、桑原のステータス見た?」


 不意に聞こえてきたクラスメイトの声に思わず反応する。どうやら何人かで雑談しているらしい。

 話が気になり、少し悪いと思いつつも聞き耳を立て、俺は少し隠れた。


「あいつまさかのこの世界の村人の平均だって」

「マジかよwやっばw」

「でもいいんじゃね?普通がいいって散々言ってたじゃんw」

「あーねwでもさ、なんか職業はめっちゃレアらしいんだけどさ、別名『不幸せの塊』だって」

「うわー絶対一緒にいたくねーww」


 笑い声が上がる。その数からして結構な数で話していたようだった。

 俺は静かに歩き出した。陰口を言われても別におかしくないと思うし、散々ネタにされるのも分かる。頭でそう何度も呟くが、胸に残った痛みは消えなかった。こんなこと、現代に居たってよくある事だ、なのに、こんなに傷つくのはおそらく自分のメンタルが既に傷ついていたからだろう。あんな心の無い言葉は、幼稚だと思われるかもしれないが、今は落ち込むのに十分すぎるほどだった。

 俺は静かに部屋に入り、すぐにベットに潜った。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 それから1週間ほど経った頃だった。

 俺以外の皆は魔法を一通り使えるようになったり、剣やなんやと成長を果たし、(ちなみに俺は《粘液》と言うただただヌメヌメした液体を分泌すると言うスキルを手に入れた)そろそろ実践も少ししてみるかと言う事でそれぞれ5人ずつパーティを作り、王国の外に少し出て弱い魔物と戦うことになった。

 ちなみにクラスメイトは全員で25人と少ないが、これは元々クラスの人数が30人と少ない上、1人は不登校、1人は近く常連の不良、1人は旅行で休み、1人はトイレ、1人は遅刻と言うことで全員は揃っていなかったからだった。

 話を戻してパーティの決め方だが、単純に仲の良さ、そしてパーティを仕切ってもらう騎士団の人に声をかけてもらってと言う分け方だったのだが……


「あ、岸田、パーティ入ってもいいか?」

「あ、悪い!もう5人集まっちった」


 ……当然の如く避けられていた。まぁ誰が言ったかは知らないが「絶対一緒に居たくない」とまで言われたので想像はできていたのだが、騎士団からも誘われない…

 これはもう余ったところに入れたらラッキーだなと思い始めた時だった。


「君、まだ決まってない感じか?」

「は、はい」


 声をかけてくれたのは騎士団長で勇者こと勇輝のパーティを指揮してくれる人だった。


「だったら俺たちと行こう、まだ4人なんだ」

「!ありがとうございます!」


 正直泣くかと思った。

 そのパーティには勇輝以外にステータスを最初に見せてくれた真司、前園さん、そして赤坂未来(アカサカ・ミライ)と言うメガネの男子だった。


「優太は俺らとか!よろしく!」

「よろしくな、優太」

「よろしく」


 (あ〜ちゃんと挨拶してくれるって嬉し〜〜〜〜)

 流石勇者パーティ、優しかった(メンタルが傷ついてるだけ)


「よろしく、優太くん」

「こちらこそよろしく」


 一通り挨拶を終え、騎士団長からの注意も聞き、俺たちは国の門をくぐった。

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