好きな理由
私とそうたの2人は桜がよく見える場所にシートを敷いてそこに座った。
「桜が綺麗で良かったね〜」
「あぁ……本当に綺麗だなぁ。今日はかすみと来れて良かったよ」
「う、うん!わ、私も良かったよ!?あ、今日は暖かいなぁ〜。こんなにお外が気持ちいいと、お腹も空いてくるね〜。そうた、弁当食べる?あっ……」
私は照れることをそうたに言われて、頭が真っ白になり、1番触れてはいけない言葉を自分で言ってしまった。
「お、そうだな。食べるかぁ〜今日はかすみが弁当作ってくれたんだもんな!楽しみだなぁ」
あぁぁぁぁ!!!私のばかぁぁ!!なにか、何か話題変えないと!?
「あの、そうたってさ!好きな食べ物なんだっけ?」
バックから弁当を出しながら何とか言葉にすることが出来た……。これで何とか話を引き延ばそう……。
「え、好きな食べ物?卵焼きだけど。かすみ知ってるじゃん、俺が卵焼き好きなこと。だから卵焼きは入れて置いてってお願いしたじゃん」
あぁぁぁぁぁ!!!そうだったぁぁ!!!だから卵焼き作ったんだぁぁ!!どうしよう、黒焦げなんだけど……。
「あ、あ〜そうだったねぇ〜そうだったわ〜そうだった気がする!」
「おい、まさか卵焼き入れてないとか!?」
「そんなことない……よ?」
「なんだその間は」
入ってはいる。けど、黒焦げなんです。
「入っては……もにょもにょ……」
「あーもう!開ければいいんだよ!」
「あーー!!やめてぇぇぇ……」
そうたは私が持ってる弁当箱をひったくると、思いっきり開けた。あぁ……。駄目だ……終わった……。私はそうたの目を見るのが怖くて目を瞑った。好きな人の好きな食べ物すら作れないなんて失格だぁ……。
「なんだ、卵焼き入ってるじゃん。黒いけど。あむ……まぁ食べられなくはないな。」
「え?」
私は顔をばっと上げてそうたの顔を見た。
「ほら、かすみが折角作ってくれたんだから……。全部食べようぜ。な?」
私は突然涙が出てきた。
「おいおい……。泣くなよ……」
「泣いてないよぅ……。鼻水だもん……」
「それは女子として終わってないか?」
「そうかもね、ふふっ」
私はこの時に感じたのだ。そうたが改めて好きなんだって。こういう優しいところが私は好きなんだと強く感じた。
私は花見から帰って、ノートに今日の事を書いた。失敗したことも、そうたのことを改めて好きになったことも。私は【思い出ノート】とノートの表紙に書いて、書き始めた。
今回の章は恋愛要素込で書いております!!
かすみちゃんとそうた君をすこって頂けたら嬉しいです!!よろしくお願いします!!




