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イノセントフラワー  作者: こじー
かすみの章
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57/90

好きな理由

私とそうたの2人は桜がよく見える場所にシートを敷いてそこに座った。


「桜が綺麗で良かったね〜」


「あぁ……本当に綺麗だなぁ。今日はかすみと来れて良かったよ」


「う、うん!わ、私も良かったよ!?あ、今日は暖かいなぁ〜。こんなにお外が気持ちいいと、お腹も空いてくるね〜。そうた、弁当食べる?あっ……」


私は照れることをそうたに言われて、頭が真っ白になり、1番触れてはいけない言葉を自分で言ってしまった。


「お、そうだな。食べるかぁ〜今日はかすみが弁当作ってくれたんだもんな!楽しみだなぁ」


あぁぁぁぁ!!!私のばかぁぁ!!なにか、何か話題変えないと!?


「あの、そうたってさ!好きな食べ物なんだっけ?」


バックから弁当を出しながら何とか言葉にすることが出来た……。これで何とか話を引き延ばそう……。


「え、好きな食べ物?卵焼きだけど。かすみ知ってるじゃん、俺が卵焼き好きなこと。だから卵焼きは入れて置いてってお願いしたじゃん」


あぁぁぁぁぁ!!!そうだったぁぁ!!!だから卵焼き作ったんだぁぁ!!どうしよう、黒焦げなんだけど……。


「あ、あ〜そうだったねぇ〜そうだったわ〜そうだった気がする!」


「おい、まさか卵焼き入れてないとか!?」


「そんなことない……よ?」


「なんだその間は」


入ってはいる。けど、黒焦げなんです。


「入っては……もにょもにょ……」


「あーもう!開ければいいんだよ!」


「あーー!!やめてぇぇぇ……」


そうたは私が持ってる弁当箱をひったくると、思いっきり開けた。あぁ……。駄目だ……終わった……。私はそうたの目を見るのが怖くて目を瞑った。好きな人の好きな食べ物すら作れないなんて失格だぁ……。


「なんだ、卵焼き入ってるじゃん。黒いけど。あむ……まぁ食べられなくはないな。」


「え?」


私は顔をばっと上げてそうたの顔を見た。


「ほら、かすみが折角作ってくれたんだから……。全部食べようぜ。な?」


私は突然涙が出てきた。


「おいおい……。泣くなよ……」


「泣いてないよぅ……。鼻水だもん……」


「それは女子として終わってないか?」


「そうかもね、ふふっ」


私はこの時に感じたのだ。そうたが改めて好きなんだって。こういう優しいところが私は好きなんだと強く感じた。


私は花見から帰って、ノートに今日の事を書いた。失敗したことも、そうたのことを改めて好きになったことも。私は【思い出ノート】とノートの表紙に書いて、書き始めた。

今回の章は恋愛要素込で書いております!!

かすみちゃんとそうた君をすこって頂けたら嬉しいです!!よろしくお願いします!!

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