金魚草
3体目の【イリミネイト】を倒し、私は目が覚めた。
窓の外を見ると、外は明るくなっており、時計を見ると、6時を回っていた。
「あ、もう朝だ……学校に行く準備しないと……」
私は服を着替え、1階に降りて、出されてるハムエッグとコーンスープを飲んで学校へ向かった。
「行ってきまーす!」
「ふぁぁ……眠い……」
私は大きなあくびをしながら歩いた。眠そうに歩いていたら曲がった所で誰かにぶつかった。
「きゃっ!」
「あ、ごめんなさい!私が不注意だったせいで……」
「あ、いえいえ、私も眠たかったので前を見てなかったかも知れません……」
ん?この声聞いたことあるぞ?と思って前を見たら、頭を下げてるあんずちゃんがいた。
「あれ?あんずちゃんじゃん!」
「ふぇ……?あ、かすみさん!?」
あんずちゃんはほっとしたように胸をなでた。私もぶつかった人が知ってる人でほっとした。
「びっくりしたー、あんずちゃんどうしたの?前見てた?」
「かすみさんには言われたくはないんですけど……。いえ、【イリミネイト】と戦った後、起きたのが6時で寝た気がしなくて……」
「そうだよね……。私もそんなに寝た気がしなくてさ……凄く眠たかったんだよね」
「やっぱりですか?」
「うん。戦ったらもう朝だもんね……どうにかして欲しいよ……ふぁぁー」
私はまた大きなあくびを出した。
「あ、そう言えばあんずちゃん」
「はい、なんですか?くぁっ」
あんずちゃんも小さなあくびをしてそれを見て、私はちょっと癒された。
「パフェ奢るって話だけど……今日行ける?」
「あ、そうでした!もちろんです!パフェの為ならすぐ行きます!!」
あんずちゃんが今までに無い食いつき方をした。
「ぱ、パフェになるとあんずちゃんはテンションあがるね……」
「もちろんですよ!アイスの冷たさと甘さ、そして、果物の酸っぱさ!そしてそしてコーンフレークのザクザク食感がたまらないんですよ!」
あんずちゃんが私にずいっと近づいてパフェを熱弁していた。あんずちゃんのパフェ愛が凄く伝わってくる。
「しかもパフェって言うのは、フランス語で完全なって意味でのパルフェって言葉から来てて……」
これ以上あんずちゃんの熱弁を聞いていると学校に遅れてしまう。そう思って私はあんずちゃんに
「あ、急がないと遅れるから、また今度その話聞くよ!じゃ、放課後LINEしてね!」
「分かりました!!」
私は教室に入った時はチャイムがなる3分前だった。
「あ、あぶなぁー、あのまま話聞いてたら普通に遅刻だったよ……。あんずちゃんにあんな一面があったなんて……なんか、嬉しいな」
私はあんずちゃんの好きな物を知れて嬉しい気持ちになった。
放課後になり、私はあんずちゃんにパフェを奢ろうとあんずちゃんの学年の靴箱に向かった時、あんずちゃんは既に待っていた。
「あ、あんずちゃん!待ってたんだね!今から……」
「ごめんなさい、今日はいけなくなりました!」
あんずちゃんはそれだけ言って、私の返事を待つこと無く学校を出ていった。
「あれ?パフェは……?あんなに楽しみにしてたのに……急な用事かな?」
私はあんまり気にせずその日は家に帰った。
今日の夜にあんずちゃんに「大丈夫?」ってLINEを送ったけど、既読が付くことは無かった。
翌日になっても、あんずちゃんから連絡が来ることはなかった。
登校している時にあんずちゃんを見つけ、あんずちゃんに話しかけた。
「あんずちゃんー!昨日はどうしたの?大丈夫?何かあった?」
あんずちゃんは声をかけたのが私と知り、少し震えているように見えた。
「い、いいえ?何も無いですよ?昨日はすみません、約束を破ってしまって」
「ううん!いいんだよ!あんずちゃんから連絡無かったから大丈夫かなって思っただけ!」
「返信出来なくてすみません!ちょっと色々あって……あ、私今日も急がないと行けないから、じゃあ」
「あ、あんずちゃん!!」
あんずちゃんはまた私の返事を待つことなく、走って学校に行った。
今回から、あんずちゃんとかすみちゃんの日常回になります!次回も日常回になりますので、よろしくお願いします!!




