露文学読書会の二人
※それぞれ誰の何を読んでの議論かは、想像にお任せします。
■壱(один)
平和にするには?
戦争を無くす
戦争を無くすには?
距離を置く
距離を置くには?
人間を減らす
人間を減らすには?
戦争をする
矛盾してない?
そういうものさ
□弐(два)
たとえ有害な存在であっても殺害は許されない
その一人の存在で百人が苦しむとしてもかい?
仮に圧政を倒したとしても首の挿げ替えだから
別の一人が九十九人を抑圧するとでもいうの?
かなしいが最後の一人になるまで終わらないさ
人間は一人で生きられないのに残念なものだね
■参(три)
貧しい国なのに軍拡したがるのは何故?
豊かな国からの独立状態を維持するため
でも拡張分だけ食糧難になるんだろう?
競争に負けて自由を奪われるよりマシさ
どのみち無理を強いるんだな
自然環境は均質に出来てない
出発点に戻ってないかい?
それが貧しさというものさ
□肆(четыре)
恋には人を変える力がある
麻薬と同じようなものだな
せめて嗜好品にたとえてよ
依存性が高いのは同じだろ
良いこともあるから違うよ
狂わされた経験しかないな
それは君の問題じゃないか
俺たちは方向性が別らしい