C氏の戦い
AからZまで、悪人を書き並べてやろうと目論んでおります。
自分の中の悪を並べ立てれば、書いている本人の私は毒が抜けきって真っ当になれるかも知れません。
そう願を掛けながら、意外と悪が出てこないことに焦りながら、Cです。
人は、見た目で判断します。女性は分かりませんが、男性は見た目で自分より上か下かをほぼ瞬時に判断します。そして、下だと思ったら、かなり傲慢な態度を取ります。
ただし、その判断は、時として間違います。私は、良く舐められます。顔が女性のように優しげで、体つきも女性のように細く、ファッションもかなり控えめです。すると、数年に1回は、絡まれます。
一体全体、これだけ多くの人間がいるのでしょうか。いろんな人間がいて、当たり前。生命の多様性というやつです。その多様性のお陰で、生命はこの地球上で繁栄を見たわけです。科学的に見れば、とても素晴らしいこと。ですが、私はその多様性の中で、現在幅を利かせ始めているバカという人間のカテゴリーに反吐を催すのです。私は、会社に着くまでのほんの一時間の間に、どれだけ人を見下していることでしょう。そう、腹の中で軽蔑し、存在を認めたくなくて無視し、悪態をつく。社会人になって直ぐに身についた仏頂面で出社退社しているわけですが、それでも他人への軽蔑の表情を露骨に浮かべてしまったことに気付く時があります。私自身、こうやって人を見下しているのですから、件のバカの一人であることには違いない。ですが、バカにも程度があるとするのなら、種類があるとするのなら、私は、私が蔑むバカとは私自身は異質だと信じるのです。
例えばこんな人種。スマホをいじって前も見ずに突進してくるバカ男子・女子学生&サラリーマン・ウーマン、オバハン、オッサン。言ってみれば、全部の年代と性別が該当します。死ねば良いのに。スマホをいじっている上に、ヘッドホンをかけている奴もいる。「自閉症か?部屋にでも引きこもってろ、糞バカが。」とまあ、こう思ってしまいます。こういう奴は道を譲るとかは全く考えない。ただただ突進してくる。こちらが気付くのが遅くてニアミスでもしようものなら、物凄い目つきで睨んでくる。どういう教育を受ければこんな糞バカに成長できるのか、誰か研究して欲しいものです。国益にかなうはずです。
傘を指して自転車に乗っている奴もムカつきます。無論、道路交通法違反です。それ以前に歩道を我が物顔で走っている時点で、道交法違反。そんなことも知りもしないのか、知っていてわざとやっているのか、「どけ」と言わんばかりに猛スピードで突っ込んでくる。自分の傘の先端を上に向け、首でも狙ってやろうかと本気で思う。無論、バカと関わるのは時間の無駄だし、私は身を翻して避けます。バカなんざ、どっかでこけて痛い目にでも遭えば良い。願わくば、自損でよろしくってなものです。
バカが傘を差して自転車に乗っているのは、なにも雨の日だけじゃありません。今や特権階級の女様達は日差しが当たるのが嫌なのか、日傘を差して乗っていやがります。はっ、白々しくも笑える。一度鏡でもよく見てみれば良い。日焼けしてシミが百個増えようがどうしようが、誤差範囲だろうに。不細工が醜女になったところで、誰が気にするものですか。
不快なことをあげつらえば、いくらでも出て来ます。出社時に我々は急いでいるのに、デブった体を歩道の真ん中に据え、ちんたらタバコを吸いながら歩いているオッサン。全く、嫌がらせか?あんたが肺癌で死のうがどうしようが知ったこっちゃ無いし、できれば癌の痛みにのたうち回って死んでくれれば少しは私の胸もすくのだが、とりあえず私の服や髪の毛にその臭いヤニの匂いが移るんだけど?もうそれだけで殺意を抱くには充分だ。
日本という国が、銃を禁止している国で本当に良かったと思います。アメリカだったら私はきっと、会社の行き帰りだけで、十人くらいを撃ち殺していると思う。道路に落ちたセミを踏み潰した時には、本当に気の毒なことをしたと悲しい気持ちになりますが、こんな奴らを撃ち殺しても、私はなにも思わないのではなかろうかと考えてしまう。
肩がぶつかって舌打ちをして睨んでくる奴、こんなのも年に何人かは遭遇する。余り遭遇しない幸せな人もいるようですが、私はそういう星の下に産まれたらしい。体も余り大きくも無く、筋骨隆々というわけでもない。童顔でもなければ、老け顔でもない。絡みやすいと言えば、絡みやすいのでしょう。割と相手は、ホイホイと悪態をついてくる。言ってみれば、格下とか、目下とか、言葉の使い方としては間違っているかも知れませんが、奴らは私よりご身分は上だと信じているらしい。明治維新もまだ理解できていないような古代人に付き合うのはうんざりだが、この私自身が瞬間湯沸かし器と言われるくらい気が荒い。それが災いしたという話をいたしましよう。
そう混雑もしていない鉄道の駅で、体がぶつかって一触即発って話しです。下らない。実に下らない話しで、良くある話しです。私も他人の話なら、「気の毒に、気分の悪いことだな」と言って笑ってその後は聞こうともしないでしょう。良くあることだから。
私は年に何回か、このような目に遭う。ほとほと、ウンザリしています。だから、極力他人に道を譲っています。トラブルになるのが、嫌だから。私から見れば、どう見ても下を向いたままケイタイをいじって店の角から出て来た高校生が、私にぶつかっておきながら、無言で睨み付けて、しかも自分の胸で私をドンドンと押し退けるのには驚いたし、道を譲っている前にわざわざ出て来て「老人に道を譲ることもしないのか、いい大人のくせに目上の人間を敬わないのか」と罵られたのも、正直ショックでした。
若い人間が生意気なのは良い。だが、この手の奴はどういう教育を受けてきたのかと疑います。家庭環境が荒廃しているのは想像に難くないし、きっと不幸な人生を死ぬまで送るのでしょうが、余りに礼を失しているでは無いですか。お前は何様か。お子様か。老人に至っては、もう掃いて捨てるほどこの手の奴はいます。目上ってのは、「年を無駄に重ねて社会に寄生している害虫」とでも広辞苑に書いてあるのか?こんな奴らのために税金払って、医療保険料を取られて、年金を搾り取られているのかと思うと、心の底から死ねば良いのにと思うのです。
さて、この時は年も似たような男の奴でした。一応スーツらしきものを着ていて、背の高いメガネの男。私は駅の角を曲がって、その右にある階段を上ろうとしていました。その角を曲がった先には、エレベータがある。男はそのエレベータから降りてきました。何やら突進してくる奴がいるのは横目で分かっていたので、私は例によって体を避けました。ところが、一瞬体を動かしたように見えて、わざわざ私の方へ突進してくる。これは喧嘩を売りに来たと思いました。しかも、ご丁寧にぶつかる前にフンと気合いまで入れて。無論、普通にぶつかったわけではありません。普通にぶつかれば、お互いによろけるものですが、男はよろけるどころか、舌打ちしたような音をさせ去って行きました。当然、私はよろめきました。そして、生来の気の短さで、通り過ぎた男を睨み付けた。男はしばらくそのまま歩いて行きましたが、私の視線に気が付いたのか、振り向くややはり睨み返してきたのです。どちらから歩み寄ったかは覚えていませんが、男は体をなるべく私に近付けると、首を下に向け、自分の体の大きさを誇るように唾を私の顔に吐きながら
「人様にぶつかっておきながら、ご免なさいも無しですか?」
と抜かしやがったのです。
「お前がぶつかってきたんだろう。どの口がもの言ってるのか、痒くないのか?」
「はあ?頭おかしいんですかあ?湧いてるの?世の中は左側通行です。あなたは右を歩いていますね。世の中のルールも知らないで、生きてきたのですか?バカ?」
左側を基本通行するってのは、間違いじゃない。それは、いい。しかし、私が階段を上ろうとすると、どうしても通路の右側を行く必要がある。延々左側通行をすると、私はどこまでも階段に辿り着かず、老人でも障害者でもないのにエレベータに乗る羽目になる。この男のように。
「ほう?じゃあ、どうやったら左側通行のまま階段使うんだよ。教えろよ、ハン?」
私も口の綺麗な方じゃない。
「バカか、お前。おかしいじゃないですか?」
「おかしいのはお前だろう。論理的に物言ってみろ、バカ」
「ぶつかってきたのは、あなただよねえ。ホント、急ぐんだけど。むかつくんだよね、あなたみたいな人」
こうなると、やはりこの人間のバックグランドというのか、生きし方というものを哀れみたくもなるのですが、哀れむ前に死んで欲しいと思う。
私は目の前に防犯カメラが設置されているの気が付きました。
「じゃあさ、こうしようよ。今から警察呼ぶから。逃げるなよ、お前。あそこに防犯カメラがあるよな、あれを見せて貰おうよ。いい?逃げるなよ。」
男は心底見下したような顔をした。本当に警察に連絡すると思わなかったのだろうか。私はさっさと電話をしました。110番すると、何事かと聞かれ、
「わざと体をぶつけてきた奴に絡まれて困っています。申し訳ないが、来て欲しい」
と告げました。
「誰がぶつかったんだよ、誰が」
と横でほざいていましたが、無視です。警察は電話を無論録音しています。状況は伝えたもの勝ちです。精々印象が悪くなるように言ってやるのは当たり前です。
私は怒りで足がガクガクと震えていました。情けない話しですが、その震えは男にも分かったはずです。それを恐怖と見たが、怒りと見たかは知りません。警察は、
「刃物とかの相手は武器を持っていますか?」
と聞きますので、
「ナイフとか持っているかって聞いているぜ。どうよ?」
と男に声をかけてやりました。
「ほんと、バカかお前!」
警察には、見た目には分かりませんと答えておきました。
巡査が来てくれるまで、五分ほどかかりましたか。見えるからに人の良さそうな壮年の巡査と、まだ若い新人臭い巡査と二人がやって来てくれました。それまで、男は勤め先でしょうか、
「いやあ、参りました。何か体がぶつかったとか言って絡んできてるんですよ。申し訳御座いません。はい、全然大丈夫です。でも、相手、頭おかしいんで、ちょっとお時間かかりそうです。はぁい、申し訳ありません。お気遣い、有り難う御座いますぅ。」
と電話していました。この男も、どこまでバカなんだろうと、私は思っていました。さっさと逃げていれば、この後の惨めさを味わわなくてすんだのに。
「電話したのは、どなた?」
との壮年の巡査の声に、私は手を上げて答えました。どうしました?と言う問いには、まあ結果水掛け論が見え見えの喧々諤々が少々続きました。
この駅は私の会社に近い駅だったので、何にもの顔見知りが横を通っていきます。好奇心丸出しで見ていく顔が幾つか。その中には隣の課の課長もいました。彼は中途入社で、最初は私の下に就いたのです。当時の課長からは「ガンガン指導しろよ」と言われたものですが、指導もなにも、彼の方が知識も経験も豊かで、私が教えることと言えば、社内のルールくらいでした。何ともやりにくい部下とも言えない彼だったのですが、あっさりと先の課長が昇進して、彼が課長になりました。お互いにやりにくかったのでは無いかと思います。私のことは、ずっとさん付けで呼んでいましたし。そんな彼に見られるってのも、非常に複雑で、気分の良いものではありませんでした。
近くには学校もいくつもあって、その学生達も中には無遠慮にニヤニヤしながら我々の様子を見ているのです。いますよね、こういう子も。他人の不幸がとっても好きだとストレートに表現できる素直な愚人。いつか君らはもっとこっぴどい目に遭うから、よく見ておけよ。
うんざりしながらも、私がお呼びした巡査に、そもそも来て貰った目的の提案をしました。
「まあ、水掛け論になりますわね。誰がハッキリ見ていたわけじゃ無し、お互いの主張なんてこんなものですわね。」
「あなたが、こうやってぶつかってきたんでしょう?記憶力無いの?」
男は私の腕を掴むや自分の体の方に引き寄せようとしました。気色の悪い。テメーはモーホーかと。
「触ってんじゃねーよ」
私は彼の手を振り払いました。
「はあ~。ずっとこんな感じですよ、この人。話なんか通じやしない、全く。」
男はアメリカ人見たく手の平をひらひらとさせています。私は監視カメラを指さしました。
「あれ、防犯カメラですよね。ちゃんと記録されているのであれば、あの映像を見せて貰いましょうよ。個人的には、暴行だと思っているんで、それが立証できるならスッキリしますでしょう。」
警官はうんうんと頷いてくれました。これは話が早い。もっと何か抵抗されるかと思っていましたから。男はと見ると、別にどうでも良いような雰囲気です。こいつは、どこまで愚かなのだろうと、腹の底で思いました。本当に映像を見られて良いと思っているのでしょうか。体をかわそうとしている私に、途中から方向を変えて、しかもぶつかる寸前にはフンとか気合いまで入れてぶつかってきたこの男、のこのこ警官についていきます。私は、心底こいつは自分が正しいと思っているのかと、疑い始めました。本当に、自分が正しいとでも思っているのでしょうか。だとしたら、もう「何も言えねえ」。北島康介選手とは、真逆の状況ですが、そう言ってしまいそうです。
警官は駅員と話をして、見せてもらえることになったこと、防犯上、関係者以外は立ち入りが禁止されているため、警察だけで見てくることを私たちに伝え、駅構内へ入っていきました。
この時の、この男の心理状況もどうだったのでしょうか。私は刑事告訴するための手法をスマホで探り始めました。検察が受理してくれるとは思いませんが、被害届を出し、相手を大いに揺さぶるのが手始めだと思いました。いろんな事案を見ていると、警察官が戻ってきました。
「う~んとね、映像は小間切れなんだわ。だから、途切れ途切れにしか、撮影されていないのね。で、あなた方二人が、ぶつかっているところは、見えました。」
警官はここで言葉を切って、我々二人を見ました。
「それ以上のことはね、言えないですわ。
もう、どうですかね。ここはもう、一つこれでお互いに矛を収めて貰うと言うことで、如何ですかね?」
これには私が切れてしまった。
「どういうことですか、何のための防犯カメラなんです?小間切れか何か知りませんが、その映像、見せて下さいよ。悪意のある行為が行われているのに、防犯カメラがあっても分からないって、おかしいじゃないですか。」
「まあその、ひったくりとかね、それこそ殴られるとかの暴行とか、そう言うためのものだから。あなたが言うところまでは、分からないのよ。」
「ええ?何が分からないんです?どっちがどっちにぶつかっていったかも分からないと言うことですか?」
「この人が左側通行を守らずに歩いていたことは、小間切れでも分かったんですよね?」
男がニヤニヤ笑って言います。
「うん、それは分かったよ。」
「階段登るにはそうするしか無いだろうが。」
「で、この人が私にぶつかってきた、そうですよね?」
男が続けます。得意の絶頂みたいな顔です。ムカつきますねえ。
ここで、警官が一呼吸置いて首を振りました。
「いや、そうじゃないよ。」
私はこの後、少々驚きの光景を見ることになりました。
「違うの。いい?あなたの右側、スペースがあるのが見えるわけ。ビデオを見るとね。
分かりますか?あなたは右側にこの人を避けるだけのスペースが充分あったの。
で、この人は、階段に方に体を向けて、あなたを避けようとしてるのは分かるわけ。そこに、あなたは突っ込んでいるの。分かったのは、そういうことなの。」
ショックだったのでしょうか、表情が変わったついでに、この男はここで言うことを一変させます。まあ、理論的でないお猿さんって、こんなものなんでしょうね。
「いや、それはちょっと下向いていたから、気付かなかったんですよ。」
「何に?」
巡査の問いに、男が答えます。
「いや、この人が前から来るのが。」
私をグイと指さします。これもムカつきます。
「それはおかしいだろう。お前、私が避けなかったと言ったよな。下向いてて避けたか避けなかったか、分かるのかよ。前から人が来るのが分からないほど下向いてたって、どんだけ下見てんだよ、って。十円でも落ちてねえか探してたか?
ついでにフンって気合い入れてぶつかってきたよな?どのお口が気が付かなかったって言ってるわけ?」
頭にウジでも湧いているんじゃないかとカッカして、言葉が汚くなります。怒りが再びこみ上げて来ます。
「お巡りさん、映像でそこまで下向いていたかどうか、分からないんですか?」
壮年の巡査は、あっさりと言いました。
「分かりませんね。顔とか、表情もハッキリ写っとらんのですよ。ほらね、情報量が多くなるでしょう?余り精細だと。だから、防犯カメラって画質を基本落とすんですよ。じゃないとハードデスクとか、いっぱいになるでしょう。」
まあ、そんなものでしょうね。テレビでやっているような、粗い画像を鑑識課が機械をするすると操作すると、あら不思議、誰だか分かる精細な画像になるってのはおかしいと思っていたけど、あり得ないのですね。うん、そらそうだろう。だって、精細に撮っていて、見る時に表示速度を上げるために粗い画像を出しているならともかく。
さて壮年の巡査は男の方を向くと、
「でも、あなたは避けられたのに、避けてない。この人は避けてた。
そらね、この人が怒るの、分かるよ。」
と僅かに感情的に言い放ったのです。この言葉、中立を絶対とすべき巡査がこうも言ってくれたこと、私は嬉しかった。そして勝利の判定が下ったことに、快哉を叫んでいました。腹の中で。男は項垂れました。
それからも言葉のやり取りもありましたが、それは省略します。正直、覚えていないのです。もう「勝った!!!」って思っていましたから。
「これは完全に暴行ですよ。私は被害届を出したい。」
そう申し出ました。ですが、巡査は受理できないと言いました。
「故意の証明がね、できないんですよ。」
「故意?」
「ええ。この人があなたにね、意志を持って危害を加えようとしたことが、証明できないんです。ですから、今ここで逮捕しろと言われても、逮捕はできませんね。」
「でも、明らかにぶつかってきたわけでしょう?それを故意もなにも。しかも、ご丁寧にぶつかる寸前にフンとか気合いまで入れて。それで故意が証明できない?」
「ええ、できません。その状況をね、証言できる証人とか、この人がね、あなたを目掛けて、まあ睨み付けてとかですよ、ぶつかったと、そう証言する人がいるかと言うことですね、それがないと証明できない。」
まあ、それは無理だろう。見た人がいたとして、物好きにも証言しようと意志を持ってくれたとしても、いざ裁判で本当に見たのかと問われれば、誰でも腰が引けるような状況です。
「拳骨で殴ったとか、足で蹴ったとか、そう言うことであれば明らかですけどね、今回では偶然ぶつかったと言われれば、そら何とも言えんのですよ。」
「じゃあ何ですか?この人が自分がわざとぶつかりましたと自白でもしない限り、逮捕できないと言うことですか?」
「そうです。」
そんなバカな。
「自白なんて、しないよな、お前。」
「私はあなたに気付いていませんでしたから。」
全く腐った野郎だ。本当に、死ねば良いのに。ガキかこいつは。
「で、私は打つ手無しですか?」
巡査は困ったような表情をするだけでした。この壮年の巡査には好感を抱いていました。きっと、嘘は言っていない。それが法律的には正しいのでしょう。ですが、私はこうも思っていました。この巡査の知識不足では無いのかと。以前、自転車に乗っていて、当て逃げをされたことがありました。相手は車です。別に地面に叩き付けられて、怪我をするほどではありませんでしたが、自転車は凹みました。私は近くの交番にその旨を伝えに行ったのですが、そこにいた若い巡査は「もうその車、行っちゃったんでしょう?ということは、あなたが許したと言うことですよ。ですから、どうしようもありませんね。」と面倒くさそうに言い、手にしていた書類に目を落とすと、帰れと言わんばかりに無言を決め込みました。当時高校生だった私は、そうなのかと引き下がりましたが、その事を聞いた私の両親は激怒しました。「なら、ひき逃げはやり得と言うことか?あり得ない話しだろう。警察がひき逃げ事件を捜査しないなんてこと、聞いたことがない。」と。その怒りの矛先は、悲しいことに私に向けられました。私がしっかりと巡査に反論しなかったのが悪いと。巡査如きとか言うつもりはありません。ただし、予め私の中にあったイメージとしては、彼らは法律の本当の意味でのスペシャリストではない、と言うものでした。
「では後日、弁護士を通して対処させて頂く。私は、絶対にこの男を許さない。絶対に。
では、後日どこへどうで向いたら良いか、教えて下さい。」
壮年の巡査が若い巡査に頷いて見せました。
「では、手続に関しては、私の方から。」
この巡査も、警察官にしておくには人が良すぎるように見える感じでした。どっちかと言うと、工事現場の交通整理の人みたいに見えました。彼からは、「不愉快だったでしょう、怖かったでしょう」と言われましたが、不愉快は正解だけど、怖いは不正解だなと思って聞いていました。
弁護士を通して行動するにしても、警察側の窓口というものが必要です。その辺を整理して聞いて、私は出社しようとしました。無論、二人の巡査には手を煩わせたことを深謝して。その時、壮年の巡査が、
「この方が、今回の件について謝罪したいと言っていますが。」
と男を従えて仰ります。私は、これはいけるかも知れないと思いました。こんな奴の謝罪に微塵も興味はありませんが、謝罪したいと言わせると言うことは、出るところへ出れば、それなりに罰をこの男に与えることが出来るのではないかと。私は、この男に前科一犯なり、被告という立場にになるなりの罰を与えたいと思っていました。それには金がかかることも理解していましたが、それでもです。警官に謝っておいた方があなたのためですよ、これであっちの人もギャーギャー言わなくなるでしょうし。とでも諭されて、軽い頭をホイホイ下げられて、溜飲が下がるものか。可能であるならば、法廷に引きずり出して、職から何から奪ってやりたい気持ちでした。それが、このクソ野郎に対する、正当な罰だと私の中ではなっていたのです。
「警察官に言われて、しぶしぶ何の反省も心の中に無いくせに、表面だけ取り繕った謝罪に何の価値がありますか?
謝罪は必要ありません。あくまで法的に断罪して頂きたいと思っています。」
断罪にアクセントを置いたことは言うまでもありません。それに、私は既に次の手を考えることで精一杯でした。時間もかなり食っていましたので、再度二人の巡査に深謝してその場を去りましたが、男はまだ、警察官と何やら話し込んでいました。「これからボクはどうなるのでしょう。」とか、下らない愚痴を言っているのかと思うと、心底軽蔑しました。
さて、話しはまだ半分くらいでしょうか。充分下らない話しを諄々と読んでいただき、ウンザリでしょうね。私は書いていて怒りを思い出し、体が震えるようです。では、次に、別の意味で体が震えた話を続けさせていただきましょう。
私は出社すると、まず自分の上司にその日の朝の顛末を話しました。何人もの会社の顔見知りが、私と警察が一緒にいるところを見ているのです。多少でも煙が立てば、ガソリン撒いて祭りにするのが人間です。まずは、打てる手で火消しをしておこうと。事の顛末を話し、自分に非がないことを伝えました。
「まあ、弁護士立てて戦うって言ったんだから、相手も充分肝を冷やしたんじゃないの?それぐらいにして、後は仕事に集中しろよ。」
私は納得顔で頷き、即座に会社の顧問弁護士に連絡をしました。有り難いことに、トラブル発生時には社員も相談できる弁護士がいるのです。しかも、タダで。数日後、私は弁護士と会う約束をしました。
指定された法律事務所は、会社の割と近くでしたので、退社に併せて尋ねました。出て来たのは、まだ三十台にもなっていないような若い爽やかな青年弁護士でした。羨ましいような輝きを身にまとったような、人生のエリートがそこにいました。
「警察官が間違ったことを言ってないかというご相談ですが、この場合、間違っていませんね。
例えあなたが裁判に訴えると言ったところで、相手も弁護士を付けるでしょうし、そうなれば、私が相手の弁護士であるなら、絶対に故意は認めないようにします。そう言うことです。」
私はガッカリ半分、やっぱりそうかという納得半分でした。数日も経つと、怒りはある程度醒めていて、この弁護士の言葉も、冷静に聞けました。
私は法律の専門家から結論を聞けたことに謝意を表し、法律事務所を出ました。
「こういうのって、ありますよね。本当に、むかつきますよ。私も、あるんですよね。本当に、腹が立ちますよ。」
そう言って、何かを考えるように眉を寄せた弁護士の先生にも、非常に好感を抱きました。有り難いことです。同感して貰えるって、人間ホッとするものですね。
私の中では、これで終わりでした。スッキリとはしませんし、それと、今後同じような状況になったら、どうしたら良いのだろうと悶々としてはおりましたが、この件に関しては終わったと。
それから又数日して、出社時にあの男を見かけました。苛立ちに火がつき、私は挑むように相手に向かって歩き出しました。男は私を認めると、逃げるように避けていきました。
「今日は誰にぶつかって因縁付けるんだよ、卑怯者。」
聞こえたでしょうね。睨み付けてきましたから。これで殴ってでもくれれば、前科一犯に仕立て上げられたのですが、やはりチキンが染みついた男です。そのまま立ち去りました。
それから何週間かが過ぎました。その間、何度かあの男の顔を見ました。無論、私は睨み付けました。わざわざ顔を向けて、のぞき込むようにして睨み付けました。同じような時間帯に、よくもまあ顔を出せるものです。どこまで厚顔無恥なんだか、呆れます。
その日も、私はいつも通り出社しようとしていました。男の顔を見ることは稀とは言っても、それでも駅に向かうのは毎朝気が重く感じられていました。改札を出て、会社に向かおうとしていると、私はいきなり後ろから腕を捕まれたのです。
力が強いとは感じませんでしたが、爪でしょうか、肉に食い込む感じがして、かなり痛かったのを覚えています。
力任せに振りほどいて、何事かとその方を向くと、泣きはらした女性がいました。正直、見られたものではありません。これが夕方で日が少しでも暮れていれば、男である私ですが、ギャッと叫び声を挙げたことでしょう。
「この人殺し。」
女が私に言った言葉です。穏やかではありません。誰が人殺しだって?この言葉は強烈です。身に覚えは無いとは言っても、なんと言うか、この上なく自分が人でなしに思えます。言葉というものは、肉体的な暴力以上に力がある、事もあると感じました。私は腰が砕け、へたり込みそうになるのを必死に堪える必要がありました。それと、この上ない恥ずかしさを感じていました。そこは会社の近くの、顔見知りが多く通るところです。そこで人でなしならともかく、人殺し呼ばわりされたのです。身に覚えがないのは当然のことながら、それでもそんなことを言われれば、私の立場はかなり悪くなってしまいます。周りの人間からしたら、こんな面白い劇場はないでしょうね。これは私の被害妄想かも知れませんが、誰しもがわざと私の周りだけをゆっくりと歩を緩めているように感じられました。
「ちょっと、人違いだと思いますよ。私は誰も殺していませんし。」
かなり不機嫌に返してしまいました。そして、遠慮なく再びつかみかかろうとする腕を振り払いました。焦ってもいましたし。これも対応はまずいのでしょうね。でも、そのまずさは、まさに誤差範囲でした。
「あんたが殺したようなもんだろうが。あんたがXXちゃんを殺したんだよ。」
なに?犬?ペットか?XXちゃんって、え?漬け物?キューちゃん?
変な名前でした。そのXXちゃんを殺したって、笑うところか?と思ったくらいで。「XXちゃん」と「殺す」が、全然繋がらないのです。名付けた親が悪いのか、あだ名か何か知りませんが、それを付けたやつが悪いのか、もうちょっと考えれば良いのに。
ヒステリー状態の女から苦労して、なだめてすかして聞いて分かったことは、あの男が首を吊って死んだと言うことでした。そこまで辿り着くのに、かなりの時間が経っていました。たくさんの人が側を通っていき、私はやるせない気持ちでそこに立っているしかありませんでした。誤解ならさっさと解いて会社に行きたい、そうで無いなら、どうしたらいいんだ?
気が動転して、それこそ警察を呼ぶことも思いが寄らず、ただただ女をなだめて話を聞く限りでしたが、あの男が死んだとは、それなりに驚きましたが、で、何で私が人殺しなんでしょう?ああ、それこそ私は蔑んだ目でもくれて、サッサと逃げれば良かったのでしょうか。でも、あの化け物のような顔を貼り付けて、会社までつきまとわれたのでは堪りません。私の立場がありません。
「あんたが警察呼んだんでしょうが。あんたがこの駅でXXちゃんを責め立てたんでしょう?あんないい人苛めて、何が楽しいのよ?」
かなりの時間、わたしはそのXXちゃんが死んだことを疑っていました。何が目的かは知りませんが、少し自分のパニックが収まると、金の匂いを感じていました。そこをあげつらって相手がひるめば、逃げようと思いました。図星指されれば、相手も二度とはやってきますまい。逃げなかった相手をバカにした私ですが、逃げるというのは卑怯な感じがして難しいものです。でも、そこでは逃げることに決めました。
ですが、相手はひるみませんでした。これは、本当に死んだんだろうと思いました。と同時に、これはダメだと思いました。あの夫してこの妻有りです。まるで精神的に双子。下らない。バカだから首吊ったんだろうが。そう思考が向くと、イライラと苛立ちが湧き上がってきました。人が死んだってのにね。
「いいですか、あなたのご主人が亡くなられたことに対しては、お悔やみ申し上げます。ご愁傷様です。
ですが、私は全く関係ありません。
そもそも、あなたのご主人が突っかかってきたことは、警察も認めているでしょう?
それで、何ですか?警察に何か言われたから自殺されたと言うのですか?」
「首を吊ったのよ!」
それを自殺と言うのだろうが。自殺じゃなければ、あんたが殺したのかよ?
「お分かりの通り、ご主人はご自身をご自身で殺したのです。私ではありません。理解できますか?」
「あなたがいなければ、XXちゃんは死なずにすんだのよ。」
どういう発想しているのだか。いっそ、脳のCTスキャンでも撮れば構造の違いが分かるんじゃ無いかと思いました。血管が違うところにくっついてんじゃないのか?
「だからと言って、私が殺したと、どう結びつくのです?私に喧嘩を売らなくても、他の人に売ってますよ、あなたのご主人ならね。で、結末は一緒だと思いますよ。
そういうことですから、ご理解の上、もういい加減にして下さい。下らないことを言いふらして、それこそ名誉毀損で訴えますよ。」
おお、そうだ。警察だ。これは証言が取りやすい。後輩の顔も幾つか通り過ぎていった。証言を併せれば、私の勝ちだ。今度は間違いない。楽勝だ。
「あんたが私たちの生活をめちゃくちゃにしたんでしょう?何が名誉毀損だ。私たちは生活がめちゃくちゃだ。XXちゃんがいなくなって、失業保険も切れたらどう生活しろって言うんだ?」
「あなたが働けば、良いんじゃないですか?」
なに言ってんだ、こいつ。もう、どこまでバカなんだ。夫にくっついていただけの寄生虫かよ。知らねえよ、そんなことまで。
この時点でヒステリーに付き合うこと小一時間。唾を撒き散らし、涙で黒い化粧の跡が顔中に広がっています。もう落書きしたような顔になっていて、こんなのに真面目な顔して付き合っている自分の姿が憐れで惨めで情けなくて。この女も、ここまでヒステリーが続くだけでも充分に異常です。いい加減、誰か警察を呼んでくれても良さそうなものなのにと、私は恨みました。それと、やっぱり金かと呆れました。金が欲しい、そのために必死に私を貶めているわけだ。下らない。
そこからは彼女たちの生活が延々語られました。XXちゃんは外国の車に乗り(優秀だと言いたかったのか?)、営業をし(優秀だと言いたかったのか?)、毎日疲れ切って帰ってきたそうです(優秀だと言いたかったのか?)。子供は二人。まだ幼稚園だそうで、お受験を予定しているそうです。なのに、XXちゃんが死んでしまって、どうしたら良いのかと。知らんがな。テメーのマターだろうが。
まずは、その立派な車を売ってしまえば良いのではないかな。フォルクス・ワーゲン、おっと、正確にはヴァーゲンですね、直訳すれば大衆車と。大衆車に乗ったセレブかよと。で、お受験は止め。バカの子はバカだから、私立は無理。私立もピンキリだからどうか知りませんが、どのみち親のマスターベーションだろうが、小学校の私立受験なんざ。最悪生活保護でも受ければ良いじゃないか。下らない。
あ、生活保護は私たち労働者、もとい納税者の血税だった。やっぱ死ねよ。
とは言えません。ようやく相手の親族とか言うのがやってきて、私は解放されました。
「私もあなたは殺人者だと思っていますがね。この上なく卑怯な殺人者だ。妹は心を壊してしまった。それもあなたのせいだ。法律上どうかは知らない。だが、あなたは殺人者だよ、私たちの中では永遠にね。」
妹を抱くように兄は私に言い放ちました。
「義弟さんはバカだから自殺したんですよ。人様に迷惑をかけ、謝罪することもせずに尊大に振る舞い、そのせいで警察の厄介になったわけです。私に言わせれば、ただの犯罪者です。法律上どうかは知りませんが、私の中ではそれこそ永遠に犯罪者ですよ。
で、なに?警察に何か言われたから自殺したのですか?遺書くらいあったのでしょう?だったら、何故死んだかくらい、分かるわけでしょう?原因は私に対して、XXちゃんがあからさまにわざとぶつかってきたことです。これは話しの原点であり、動かしがたい事実です。そもそもの原因はXXちゃんですよ。で、そのXXちゃんを私が殺した?笑えもしない。
いいですか?あなた方の被害妄想にはウンザリです。理由はどうだか知りませんが、結果から見れば、あなた方のXXちゃんは、バカだから死んだんですよ。それだけのことです。それを私のせいだと?今度こそ裁判所に引きずり出しますよ?
誰かを恨みたくなる気持ちは分かりますがね、末期癌を検診も受けずに放置して死んだからって、医者のせいですか?言っていることは同じでしょうよ?」
「鬼畜だな、貴様。」
テメーもなと言いたかったですが、控えました。言いすぎているのは言っている時から分かっていましたが、怒りと理不尽さに正当なことを言わずにはおれませんでした。全く良い迷惑。それにしても、ぺらぺらと自分も良く喋るものです。これが災いするのですが。
このXXちゃんの妻とのことは、余り書けません。思い出すのが、非常に辛いのです。PTSDになったと、訴えてやりたいくらいです。駅で罵られたことで、覚えていることはたくさんあります。ここには書いていない、それこそ口が腐るような下品な言葉も受けましたが、控えさせていただきます。この女の罵詈雑言は、もう、XXちゃんがカワイらしく思えてしまったくらいです。
さて、私は後日、課長に呼ばれました。困ったような顔して、いや、怒ったような顔をして私を睨んでいました。
「いい加減にしておけと、言っただろうが。」
私は山陰の工場に放り出されることになってしまいました。
「アタマ、冷やしてこい、この馬鹿者。」
理不尽、世の中はこの言葉で溢れている。
「工場運営の腕、落とすなよ。二年で、戻れるようにしてある。後はお前の心がけ次第だと思え。」
目の前の光景がグラグラと揺れて、膝の力が抜けて座っているのに、へたり込みそうになる。
「系列の工場も見てこい。良い経験になる。」
モノは言いよう。
私は家族を残して、一人で山陰へ出向こうと思いましたが、家族は頑として一緒に行くと言い張りました。何を好きこのんで、こんなところに。
妻は仕事を探すのに、苦労はしなかったようです。看護師は技能職ですから。
駅から少し離れた住宅地に、夢の一戸建てを借り、おまけにかなり広い畑までオマケでついてきました。それも、今まで住んでいたところでは、駐車場代にしかならないような金額で、です。
愛車の真っ赤なRX-7は近所のご老人に、
「こんなかわいい車じゃアンタ、冬、動けないよ。雪が凄いもんでさ。」
と笑われましたので、弟に預けました。預けるんだぞと念を押すと、
「ああ、税金はアンタ持ちなんだろ?」
と返ってきました。
私はワゴンRを買って、ご老人にどや顔をして見せますと、これまたカカと笑われました。
狭い道、舗装の荒れた道、遠いガソリンスタンド、親子四人。ワゴンR、完璧。
山陰に来た当初は流石に意気消沈した私ですが、今はそうでもありません。
駅前にしかコンビニはない。夜の八時には飲み屋も閉店。工場から家までは車で三十分。ひたすら街灯すらまばらな細いでこぼこ道。私はラジオに合わせて鼻歌を歌いながら通っています。
そう、ここは人口密度が低い。肩が誰かとぶつかるなんて事は、それこそかなりのわざとじゃないとあり得ない。無茶な自転車の運転にヒヤリとすることもない。私が歩いている前にわざわざ出てきて、道を空けさせるバカ女もいない。近所の爺さんは馴れ馴れしいけれど、鬱陶しくはない。私はこここそ安住の地だと思っています。有り難く、骨をうずめるつもりです。
ああ、そういう意味では、XXちゃん夫婦には感謝かも知れません。してませんけどね。無論、今でも骨の髄までクソだと思っています。あのお兄様も含めて。
巷では、いろんな言葉を染め抜いたTシャツが売られています。「次女」とか、「ニート」とか、「陸上部」とか。これって、自分の希望する言葉を染め抜いてくれるのです。コストはかかりますがね。私は会心の一枚を着て、会社に通っています。
曰く、「人間嫌い」。
隣の爺様には、カカと笑われたのは言うまでもありません。
「故意の証明」と言われた時、何を言っているのか分かりませんでした。「恋?濃い?来い?何???」みたいな。故意、です。
逆に言えば、故意の証明が出来ない状況だったら何でもありです。
じゃあ、使わないと損だよね。




